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接続に視点を、戦略を視野に
(C) 張 輝.



最近、自称「パソコン音痴」の親しい友人が思い切り三台目 のパソコンを買い、また初めて解像度の高いスキャナをも買 った。従来のように彼自身がマニュ−アル通りに接続やセット アップなどをしたが、今回は特にハイスピ−ドだったという。 緩やかなメロディが聞こえてくると同時に多彩なパソコン画面 が現れて、普通のカメラで撮った写真がすぐにも電子ファイル になった。これを見る私も思わず笑ってしなくてもいい連想をし た。  

今日のパソコン等は、DVD付き、接続モデムの内蔵、接続 ケ−プルのUSB化、テレビとしての利用など様々な機能が盛り込まれており、これらの機能を全体としての魅力的な効果を生じさせるためにはそれらを統合する「接続」という作業等が不可欠である。各層のユ−ザに対してどのように接続ソフト等を提供し、また周辺機器を含む潜在的な需要度も考えてどのような追加接続を可能にすべきかなどに関する各メーカの設定は実に戦略的と感じる。  

このような「パソコンの世界」はある意味では「科学技術の世界」の縮図の一つであると私は思う。情報技術、遺伝子組替え技術、地球観測技術など、従来の各分野における研究や応用の各領域は益々細分化され続けており、学問や理論と第一線の実務との間のつながりや自然科学と社会科学との関連要素をリンクする「学際科学」の未発達、また科学技術発展の現実に追いつかない法律などが益々問題化され続けている。  

そこでは、すなわち、細分化され続けている各研究領域の間、理論と実務の間、自然科学と社会科学との間、法律と現実の間などでは、夢のような相乗効果の実現に繋げる「接続」作業が必須であり、さもなければ、全体的な効果が現れないだけでなく、個が増えたことによってもたらされた新しい関連性が既存のシステムに新たな関連要素を与え、そして全体的効果も、個としての機能自体の価値も失うことになる場合も生じうる。  

このことから、技術成果の利用促進やシステム化、民営化方策や知的財産戦略などの策定、国際的な研究プログラムの動向把握、現代中国における科学技術・経済協力のアプローチなどにおいては、接続されるべきと思われる両側の特性等を理解し、その中で考えられる接点を見つけ、周辺との関連性や将来をも視野に入れて、クライアントに利用されやすい接続方法等を戦略的・立体的に検討することが重要と私は今後も努めていく。