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  上里はな子 ヴァイオリン・ソロ 〜バッハとの対話〜 には、多くの方々にご来場賜りました。
  あつく御礼申し上げます。


上里はな子 リハーサル風景より 1

 当初から今回の演奏は、ノー・マイクで、というスタンス。
桜座は、もともとガラス工場をライブ劇場に甦らせたもので、天井も高く鉄骨も剥き出しです。
さらに、ステージ部分は土間で、観客席は畳敷きに座布団。
そのどれもが、桜座の大きな魅力であり、だからこそ桜座なのですが、
一方、PA(音響)を入れない状態では音は全く響かない空間でもあります。
その中で、ヴァイオリンの生音をどのように響かせることができるかは、
音楽関係者と舞台制作者との綿密な打ち合わせが必須でした。
試作⇒準備⇒制作と、スタッフ一丸となって、当日の数時間前にようやく舞台が完成しました。
リハーサルでは、上里さんは全曲通しての試演をしながら、入念な音の響き方をチェック。
皆、大丈夫だろうか、と不安でしたが、「OKです。これでいきましょう!」。
胸を撫で下ろしました。
上里さんご自身、数々のコンサート・ホールやライブ・ハウスでの演奏を経験していらっしゃる中で、
今回のシチュエーションはかなり難局だったと思います。

 さて、(難局≠)難曲と言えば、演奏曲の「バッハ作曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータより」。
無伴奏ですから、たった一人、誰を頼ることもできませんし、
それ以上に、よくぞバッハはこんな難しい曲をヴァイオリンのためにかいたものだ、というもの。
詳しいことはわかりませんが、和音・指使い・展開その他、難易度は非常に高く、
ヴァイオリニストは弾きたがらないそうです。

上里はな子 リハーサル風景より 2

1曲目の「パルティ−タ第3番ホ長調」が終ったところで、上里さんの息は荒く、
「フル・マラソンを走り終えたような感じです」と仰っていました。
続く「ソナタ第1番ト短調」は、3月11日の大震災後、ショックで精神的にも不安定になった中、
チャリティ・ライブで渾身の祈りを込めて弾いた曲。
「今回の演奏でも、祈りを込めて、弾きます」。
打ち上げの折、「この曲の時に、バッハが降りてきた」と仰ってました。
〜バッハとの対話〜がより深まった3曲目「パルティータ第2番ニ短調より『シャコンヌ』」が終ると、
心身ともに消耗した様子でした。
リハーサル中、「アンコールにはお応えできるかどうか、集中力と体力が残っていたらということで、
保留でお願いします」と仰っていたことが、よくわかりました。
それでも、会場の割れんばかりのアンコールの拍手に応え、「トロイメライ」で終演となりました。

 あらためて素晴らしいヴァイオリンを聴かせて下さった上里はな子さんに、感謝申し上げます。
 そして、ご来場頂いた皆様には、上里さんは
「今日のお客様は、みなさん、私の演奏に気を使って頂いて、咳払いも曲が終わるまで我慢して下さって、
やっとした咳払いも遠慮がちだったのを、知っています。有り難かったです。とても演奏しやすかったです。」
と感謝していらっしゃいました。
その通り、場内は終始、人が一人もいないかのように物音ひとつせず、
皆様「上里はな子とバッハの世界」を全身で感受されていたように感じました。

 最後になりましたが、遠くは埼玉、東京、神奈川からもご来場頂き、
また県内各地からお越し頂きました皆様に、さらにはご友人をお声掛けお誘い頂きました皆様に、
この場を借りて、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

 当AI AI Companyと、今回この企画に携わったスタッフ全員、
次なる「上里はな子」を実現しようと思っています。
上里さんは、クラシックのみならず、ポップス界でも活躍なさっています。
次はどんな「上里はな子」をお見せできるか、ご期待ください。
どうぞお楽しみに!