第弐拾伍話『尾張名古屋』

 

−存在理由・レゾンテードル−

−ここにいても、よいりゆう−

−愛甲タケシ、彼の場合−

 

−外人は、自ら死を願った−

−外人は、その希望を叶えた−

−だが、愛甲タケシは苦悩する−

−何故、殺した−

−何故、殺した−

−何故、殺した−

−何故、殺した−

−何故、殺した−

−何故、殺した−

 

「だって、仕方なかったんじゃないか。」

−何故、殺した−

「だって、ディミューロ君は、彼はG球団だったんだ!」

−同じ人間なのに?−

「違う、G球団だったんだ。僕らの敵だったんだ!」

−同じ人間だったのに?−

「違う!違う!違うんだ!」

 

「俺と同じヒトだったのに?」

「違う!G球団だったんだ!」

「だから殺したのか?」

「そうさ!ああしなければ僕らが負けちゃう。ファンが激怒するんだ!」

「だから殺したのか?」

「好きでやったんじゃない!でも仕方なかったんだ!

 仕方なかったんだよ!!」

−だから殺した−

「助けて」

−だから殺した−

「助けて」

−だから殺した−

「誰か助けて」

−だから殺した−

「誰か助けてよ」

−だから殺した−

「お願いだからだれか助けてよっ!!」

 

「そうだ、生き残るならディミューロ君の方だったんだ。僕なんかよりずっと彼の方が、話題性に富んでいたのに。」

 ディミューロ君が生き残るべきだったんだ。」

「違うな。勝ち残るのは、勝つ意志を持った球団だけだ。

 彼は帰国を望んだ。判定する意志を破棄して、見せかけの希望にすがったんだ。

 タケシは悪くないよ。」

「そうかな?」

−不安−

「本当にこれでよかったのかな?」

−強迫観念−

「わからない!

 僕はどうしたらいい?

 どうしたらいいんだよ!」

−何が怖いのか?−

「何が?」

−何が怖いのか?−

「自分が?」

−何が怖いのか?−

「嫌われること?」

−何が怖いのか?−

「誰に?」

−何が怖いのか?−

「誰だ?」

−何が怖いのか?−

「それは、監督だ!

 監督に嫌われた。嫌われたんだ。嫌われたらどうしよう。」

未完のまま,無期延期(作者意欲喪失のため)

へ戻る