ハワイに行って来た

 この文章は,私が大学院修士課程の間,奨学金を給付して下さった財団法人中山報恩会の会誌,「星友」41号に投稿し,掲載されたものです.


 ハワイに行って来た。しかし、遊びに行ってきたわけではない。国立科学博物館の柏谷先生が代表の国際学術研究「大洋島、ハワイ諸島における隠花植物相と種分化に関する研究」調査に、研究協力員として参加する機会に恵まれたのである。

  隠花植物というのは、顕花植物(花の咲く植物、種子植物)に対する言葉で、シダ植物、コケ植物、藻類や地衣類など、雑多なものをひとくくりにした総称である。どの大陸からも遠く離れているハワイ諸島では、動物も植物も独特の進化を遂げており、よく研究されている。しかし、そもそもマイナーな隠花植物については、まだ分からないことも多い。とくに、東アジアやオセアニアの種類に精通した日本の研究グループが乗り込むことで、ハワイの種類の位置づけや成り立ちについて、いろいろなことが分かることが期待される。

 私は、大学院でコケ植物の進化や系統関係について研究している。今回の調査でも「コケ班」ということで、コケを研究している先生方について回った。

「やっぱ遊んでんじゃん」
ダイヤモンドヘッドからワイキキビーチを望む
「いちおう仕事もしている」採集品の整理.

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