Are you losing art teachers and/or art programs in your district?
あなたの地区で、美術の先生、そして/または 美術プログラムを失っていますか?
Art Education Advocacy <美術教育の提唱サイト>

美術教育・アートの力
The Art Education Program
サモトラケのニケ
SamothraceWinged Victory

ルーブル美術館
Louvre, Paris







photo(c)Makio Kawashima
                                

1,あなたは私たちにとって重要な、芸術と他のものについてどのように提唱しますか?
How do you advocate for the arts and other things which are important to us?
2,なぜ、21世紀の必須な教育として、美術(ビジュアルアート)の学習がありますか?
Why is learning in the visual arts essential to education in the 21st century?
2の回答:全米美術教育協会の支持・擁護リソース(メッセージ)
The message is the answer to the question: National Art Education Association
3,芸術教育は、個人と社会のために何をしますか?
What does arts education do for the individual and for society?
◎芸術と創造は、社会の中心として正しい立場を取るべきです。(ユネスコ)
Art and creation must take their rightful place at the heart of society.

ユネスコによる「芸術教育のロードマップ(将来予想図)」UNESCO“Road Map for Arts Education
2つの具体的な提案: 2 Concrete Proposals:
●「国際的な研究ネットワークを設立して、芸術教育の持続性を促進してください」
Establish international research networks to promote the sustainability of arts education.
●「芸術教育支持のための国際的な指針(ガイド)を作り上げてください」
Elaborate an international guide for arts education advocacy.


Celebrate UNESCO's 1st International Arts Education Week
ユネスコの第1回国際芸術教育週間をお祝いしてください。

Following the success of the Second World Conference on Arts Education (Seoul, 2010), the UNESCO’s General Conference at its 36th session in 2011 proclaimed the 4th week of May as the International Arts Education Week.
第2回芸術教育世界会議の成功(ソウル、2010)に続いて、2011年の36番目のユネスコ世界会議で、5月の第4週を、国際芸術教育週間として宣言しました。

美術教育プログラムの展望は、芸術教育の社会に対する認識を拡げることです。
The Vision of the Art Education Program is to expand public awareness of arts education.


ユネスコ芸術世界会議(ソウル)での目標(日本語翻訳)
Seoul Agenda: Goals for the Development of Arts Education(English)
美術教育が目指す16の目標The Aims of  Visual Arts Education
美術が教える10の授業(レッスン)10 Lessons the Arts Teach
美術が教える9の授業(レッスン)9 Lessons the Art Education Teach
美術教育の擁護リンク Advocacy Resources
美術教育のための支持白書 Advocacy White Papers for Art Education

By participating in the Arts Education program, students will:
Arts Education Programに参加することによって、学生はそうします:
●すべて人が成長して偉大な芸術家になるというわけではありませんが 、すべての人が芸術を鑑賞して、購入するかもしれません。
Not all would grow up to be great artists - but all could appreciate art and buy art.
 Judy Decker: Incredible Art Department
●すべての人が成長して偉大な芸術家になるというわけではありませんが、すべての人が芸術を鑑賞して、美的な人生(世界)を創造するかもしれません。
Not all would grow up to be great artists - but all could appreciate art and create artistic life (world).
◇すべての子供にとって基本的な教育としての美術/The Arts as Basic to Every Child's Education.
◇美術教育の革新/Arts Education's innovation.
◇自由な人生のための壮快で創造的な活動!/Refreshing and creative action for your free life!

「図工・美術の学力サイト」
ART ADVOCACY & PUBLIC RELATIONS
National Arts Education Public Awareness Campaign
●Learning to Share for Arts Education 
美術教育のための、学びの共有
●The goal of these programs is not only to teach our students a variety of arts and art-making skills, but to help enhance them with the skills, knowledge, and attitudes that will benefit them in and out of school.
これらのプログラムの目標は、学生に多様な美術や制作の技術を教えるだけではなく、学校の内外で彼らの役に立つ、技術・知識・態度を教えることです。署名用紙
<環境学習2002 Envionment Project>


●The arts are a way to preserve our history and shape our future.
美術は、私たちの歴史を保護して、私たちの未来を形づくる方法です。
Environmental Total Design:Art Education Projects「環境を考える美術教育」
Art Lesson Plans and "Period for Integrated Study Plans"for Elementary School
「図工と総合の時間」授業案
●Communication through art is a universal way.
美術を通しての伝達・交流は、普遍的な方法です。
Incredible Art Department 信じられない美術部門集
Arts Education reinforce students' literacy skills.
美術教育は生徒の読解技術を補強します。
PISA調査の読解力と情報・美術教育

Ⅰ 美術教育がコアカリキュラム(必修科目)に含まれている成果と理由について記述します。
Described below are the main outcome and the primary reason of including Arts Education in the core curriculum for all students. 

1. 美術教育の目指すもの
The Aims of  Visual Arts Education

16 Goals for the Development of Visual Arts Education


1.美術教育は手や道具(機械)を使い,生きていくのに必要なモノをつくり出します。(文明の発生)
1. Visual Arts Education uses hands and tools/implements, and creates what we need to live. (Origin of Human Civilization)


2.美術教育は視覚コミュニケーションの様々な方法で,絵画,工芸品,デジタルアート,スタジオ制作,芸術史,美意識,および批評を含む視覚的読み書き能力をもたらします。(視覚的読み書き能力)
2. Visual Arts Education provide visual literacy in the various modes of visual communication to include drawing, craft, digital art, studio production, art history, aesthetics and criticism. (Visual Literacy)

3.美術教育は子どもの世界や表現を認め,その年齢の花を咲かせます。(児童性の擁護)
3. Visual Arts Education confirms the world and expression of children, and allows them to express themselves appropriately for their age. (Advocacy of Child-ness)

4.美術教育は道具をつくり,それらを美的に使用して地球と世界をデザインします。(道具と技術の調和)
4. Visual Arts Education creates tools, and designs the earth and the world by using them beautifully.
(Tools and Technology in Harmony)

5.美術教育は,子ども一人一人の感覚や表し方の違いを認め,価値の優劣ではなく,それぞれの想いを生かした花を咲かせます。(個性の尊重)
5. Visual Arts Education confirms each child’s individual sense and expressiveness, assigns to relative values, and allows children to express their own feelings. (Respect of Individuality)

6.美術教育は視覚(映像)を利用して思考し、ことばや数に具体的なイメージを統合します。(視覚的思考)
6. Visual Arts Education thinks using eyesight/images, and integrates concrete images into words and numbers. (Visual Thinking)

7.美術教育は知識や手先の技術よりも,子どもに夢やつくる楽しさを教えようとします。(創造の喜び)
7. Visual Arts Education attempts to teach children to dream and to experience the joy of creation, not knowledge or skills alone. (Joy of Creativity)

 そのために,美術教育は基本の指導をしながらも,多様な造形体験を重視します。(造形の意欲)
 For that reason, visual art education teaches the basics while emphasizing multiple kinds of creative art experiences. (Enthusiasm for Creativity)

8.美術教育は子どもが作品を生みだす<表現・鑑賞>の具体的な活動を通して,いろいろな表現や自分の生き方を学びます。(自己表現)
8. Visual Arts Education uses the specific “expressive and appreciative” activities that children use to create art to teach them to express themselves in many ways and to live their own lives. (Self-expression)

9.美術教育は人や道具・材料・知識など様々な関わりのなかで,統合することや協調することを学びます。(自己調節と協力)(実地のプロジェクト)
9. Visual Arts Education teaches integration and harmony in the various relationships between people, as well as in tools, materials, and knowledge. (Self-control and Cooperation) (Hands-on Projects)

10.美術教育は破壊的なエネルギーを建設的な美術作品に変えます。(芸術療法)
10. Visual Arts Education turns Destructive Energy into Constructive Artwork. (Art Therapy)

11.美術教育は子どもたちが主体的に活動することを願い,○○方式など,指導者が一方的に指示するような方法に反対します。(画一化への反対)
11. Visual Arts Education aims at child-focused activities, and is opposed to instructors teaching unilaterally using particular teaching methods such as XX. (Opposition to Uniformity)

12.美術教育は,造形に対する幅広い専門性と児童に対する愛情を基に,一人一人の子どもに適した指導を試みようとします。(個に応じた指導)
12. Visual Arts Education is based on a broad specialization in creative arts and consideration for children. Individualized instruction appropriate to each child is the ideal. (Individual Instruction)

13.美術教育は生涯にわたって造形に親しみ,美を感じ,豊かに自分を表現できるような人間性を養っています。(自己実現)
13. Visual Arts Education develops a lifelong love of creative arts, a sense of beauty, and a rich capacity for self expression. (Self-realization)

14. 美術教育は人類の真の発展のために文化芸術を高め,伝統的文化財や著作権を保護します。(文化芸術の保護及び発展)
14. Visual Arts Education enhances culture and fine arts for real development of human beings, and protects traditional cultural assets and copyrights. (Protection and Development of Culture and Fine Arts)

15.美術教育は未来のあらゆる課題や問題に対して,創造的に対処して,主体的に行動できる人間を目指しています。(未来や社会の形成力)
15. Visual Arts Education aims to build personalities able to deal proactively with all future issues with creativity and with self-sufficiency. (Contributing to the Society of the Future)

16.美術教育は,生徒に平和の展望をつくるように勧めています。(平和への行動)
16. Visual Arts Education is inviting students to create a vision of Peace. (Peacemaking !)

相互リンク [Reciprocal link] Incredible Art Resources/Art Advocacy and Resources


Copyright (C) 2010-2013 Makio Kawashima, Japan. All Rights Reserved.



 
 「ゆとり」から「確かな学力」への移行と美術教育
 
1. 21世紀を展望した我が国の教育の在り方について <中央教育審議会 審議会答申等 (第一次答申) 1996/7>http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chuuou/toushin/960701.htm
 
 今日の変化の激しい社会にあって、いわゆる知識の陳腐化が早まり、学校時代に獲得した知識を大事に保持していれば済むということはもはや許されず、不断にリフレッシュすることが求められるようになっている。生涯学習時代の到来が叫ばれるようになったゆえんである。加えて、将来予測がなかなか明確につかない、先行き不透明な社会にあって、その時々の状況を踏まえつつ、考えたり、判断する力が一層重要となっている。さらに、マルチメディアなど情報化が進展する中で、知識・情報にアクセスすることが容易となり、入手した知識・情報を使ってもっと価値ある新しいものを生み出す創造性が強く求められるようになっている。
 このように考えるとき、我々はこれからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。たくましく生きるための健康や体力が不可欠であることは言うまでもない。我々は、こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要であると考えた。
 [生きる力]は、全人的な力であり、幅広く様々な観点から敷衍することができる。
 まず、[生きる力]は、これからの変化の激しい社会において、いかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会生活を送っていくために必要となる、人間としての実践的な力である。それは、紙の上だけの知識でなく、生きていくための「知恵」とも言うべきものであり、我々の文化や社会についての知識を基礎にしつつ、社会生活において実際に生かされるものでなければならない。
 [生きる力]は、単に過去の知識を記憶しているということではなく、初めて遭遇するような場面でも、自分で課題を見つけ、自ら考え、自ら問題を解決していく資質や能力である。これからの情報化の進展に伴ってますます必要になる、あふれる情報の中から、自分に本当に必要な情報を選択し、主体的に自らの考えを築き上げていく力などは、この[生きる力]の重要な要素である。
 また、[生きる力]は、理性的な判断力や合理的な精神だけでなく、美しいものや自然に感動する心といった柔らかな感性を含むものである。さらに、よい行いに感銘し、間違った行いを憎むといった正義感や公正さを重んじる心、生命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観や、他人を思いやる心や優しさ、相手の立場になって考えたり、共感することのできる温かい心、ボランティアなど社会貢献の精神も、[生きる力]を形作る大切な柱である。
 
2. 21世紀を展望した我が国の教育の在り方について <中央教育審議会第二次答申1997/6>http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chuuou/toushin/970606.htm

(1)一人一人の能力・適性に応じた教育の必要性と基本的な考え方
 
 教育は、「自分さがしの旅」を扶ける営みと言える。子どもたちは、教育を通じて、社会の中で生きていくための基礎・基本を身に付けるとともに、個性を見出し、自らにふさわしい生き方を選択していく。子どもたちは、こうした一連の過程で、試行錯誤を経ながら様々な体験を積み重ね、自己実現を目指していくのであり、それを的確に支援することが、教育の最も重要な使命である。このような教育本来の在り方からすれば、一人一人の個性をかけがえのないものとして尊重し、その伸長を図ることを、教育改革の基本的な考え方としていくべきである。
 戦後、我が国は、経済成長に邁進し、ものの豊かさを追求してきた。そして、人々のたゆまぬ努力により、今日、物質的な繁栄は遂げられたが、その反面、人々は[ゆとり]を失い、必ずしも自己実現や心の豊かさを実感するに至っていない。(略)近年、人々は、多様な価値観に基づく自己実現や心の豊かさを求めるようになってきている。
 これからの我が国社会は、国際化、情報化、科学技術の発展、さらには高齢化・少子化などといった急速な変化に直面し、先行き不透明な厳しい時代を迎えることとなる。こうした社会の変化に柔軟に対応できる、個性的な人材や創造的な人材を育成することは、我が国が活力ある社会として発展していく上で不可欠である。(略)
 我が国が自ら新しいフロンティアを開拓し、国際社会に貢献していく必要性が高まっており、個人の多彩な能力を開花させ、創造性、さらには独創性を涵養していくことは、教育における極めて重要な課題となっている。(略)
 子どもたちは、[ゆとり]の中で、学校・家庭・地域社会それぞれの場において、様々な生活体験や自然体験、さらには社会体験やボランティア体験などの豊かな体験を積み重ね、様々な人々と交流していく。そして、子どもたちは、そうした実際の体験や人々との交わりを糧として、試行錯誤を繰り返しながら、個性の萌芽とも言うべき興味・関心を触発され、生活や社会、自然の在り方を学んだり、人間としての在り方や生き方をじっくりと内省する。こうした過程を経て、子どもたちは、机上で学んだ知識を生きたものとし、自ら学び、自ら考える力などの[生きる力]を身に付け、豊かな個性をはぐくんでいくのである。(略)
 教育における「不易」の重要性については第一次答申でも指摘したところであるが、基礎・基本を確実に身に付けていくことはもとより、思いやりや正義感などの豊かな人間性を育成したり、我が国の伝統と文化を尊重する心を培っていくといったことは、いかに社会や時代が変化しようとも大切なことであるということを改めて強調しておきたい。(略)
 
*勉強したからといって、よい医者になれるわけではない。TV「救急病棟24」
*試験に受かったからといって、よい建築士になれるわけではない。「2005年マンション耐震強度偽装事件」

コンピュータの花畑 <2年生>
Ukita Elementary School Computer Graphic Gallery

 
3. 初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について<中央教育審議会答申2003/10>

第1章  新学習指導要領や子どもたちに求められる学力についての基本的な考え方等
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/03100701.htm

1   新学習指導要領についての基本的な考え方
 

(3)新学習指導要領の下での[確かな学力]の育成を
  今後の社会においては,少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容,高度情報化・グローバル化の進展,科学技術の進歩と地球環境問題の深刻化,国民意識の変容といった歴史的変動の潮流の中で既存の枠組みの再構築が急速に進むものと考えられる。こうした状況にあって学校教育の果たすべき役割を考えたとき,学校・家庭・地域社会の連携の下,新学習指導要領の基本的なねらいである,基礎・基本を徹底し,自ら学び自ら考える力などを育成することにより,[確かな学力]をはぐくみ,豊かな人間性やたくましく生きるための健康や体力なども含め,どのように社会が変化しても必要なものとなる[生きる力]の育成を進めることがますます重要となってきている。
  本審議会としては,このような観点に立ち,今回の当面の充実・改善方策についての答申においては,まずは[生きる力]を知の側面からとらえた[確かな学力]をはぐくむため,学習指導要領に示されている共通に指導すべき基礎的・基本的な内容を確実に定着させること,各学校における創意工夫を生かした特色ある取組を充実させることを提案する。
  このために,各学校において,学習指導要領に示された基礎的・基本的な内容の確実な定着,個性を生かす教育の充実を目指して,教えるべき内容・考えさせるべき内容に応じて教員が必要な指導を行い,個に応じた指導などの工夫をした「わかる授業」を一層推進するとともに,「総合的な学習の時間」などを通じて体験的・問題解決的な学習活動を展開することを求めたい。
  なお,言うまでもなく,このように子どもたちに[確かな学力],豊かな人間性やたくましく生きるための健康や体力などからなる[生きる力]をはぐくもうとする考え方は,平成8年の中央教育審議会答申(第一次答申)以来,本審議会としての一貫した考え方である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
○文部科学省サイトの記述
 知識・技能は重要であるが,単なる知識の量のみではなく,学ぶ意欲,思考力,判断力,表現力まで含めて学力ととらえる必要がある。(学習への関心・意欲・態度や将来の生活に関する課題に適応する能力を重視するのは国際的な流れ)※[確かな学力]とは,知識や技能に加え,思考力・判断力・表現力などまでを含むもので,学ぶ意欲を重視した,これからの子どもたちに求められる学力 (文部科学省の図参照)http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/03100701.htm

 
 *ここでは大きな学力記述の変更が感じられる。即ち,中央教育審議会第一次答申(1996/7)で述べられた,「いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。」 ことに対して,「ゆとり」を消し去り,2003年の中央教育審議会答申では,「まずは[生きる力]を知の側面からとらえた[確かな学力]をはぐくむため,学習指導要領に示されている共通に指導すべき基礎的・基本的な内容を確実に定着させること,各学校における創意工夫を生かした特色ある取組を充実させることを提案する。」となっている。
 「知の側面」とは,基礎的な知識・理解と捉えるのが一般的な解釈である。一次答申で述べられているような自主性,主体性,課題発見や問題解決能力を後退させ,ペーパー学力を重視するようなイメージを与える。しかし,学力に対する基本的な考え方では,一転して下記のように一次答申を言い換えた学力の記述になっている。そして,「確かな学力」としては保護者対策としてか,一見矛盾するような「知の側面」の説明を強調している。

 
第2章  子どもたちに求められる学力についての基本的な考え方
 
(1)子どもたちに求められる学力=[確かな学力]

  1では,新学習指導要領のねらいの一層の実現を図ることが重要であり,そのために,まずは[確かな学力]の育成を進めるべきであるとの考え方を示したが,それは,以下のような理由による。
  これからの未曾有(みぞう)の激しい変化が予想される社会においては,一人一人が困難な状況に立ち向かうことが求められるが,そのために教育は,個性を発揮し,主体的・創造的に生き,未来を切り拓(ひら)くたくましい人間の育成を目指し,直面する課題を乗り越えて生涯にわたり学び続ける力をはぐくむことが必要である。
  このために子どもたちに求められる学力としての[確かな学力]とは,知識や技能はもちろんのこと,これに加えて,学ぶ意欲や,自分で課題を見付け,自ら学び,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力等までを含めたものであり,これを個性を生かす教育の中ではぐくむことが肝要である。
  また,昨今の学力低下に関する論議は,学力を単に知識の量としてとらえる立場,あるいは思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲などまでも含めて総合的にとらえる立場など,学力をどのようにとらえるかの立場の違いにより議論がかみ合っていないと思われる場合もある。本審議会としては,これからの学校教育では,[生きる力]という生涯学習の基礎的な資質や能力を育成する観点から,上記の[確かな学力]を重視すべきであると考える。
  さらに新学習指導要領の下での学力の状況については平成16年1月,2月に教育課程実施状況調査が行われる予定であるが,平成13年度教育課程実施状況調査や国際数学・理科教育調査(国際教育到達度評価学会(IEA)調査),OECD生徒の学習到達度調査(PISA)等の近年の全国的・国際的な調査結果などからは,それぞれの分野における達成状況とは別に,我が国の子どもたちには判断力や表現力が十分に身に付いていないこと,勉強を好きだと思う子どもが少ないなど学習意欲が必ずしも高くないこと,学校の授業以外の勉強時間が少ないなど学習習慣が十分に身に付いていないことなどの点で課題が指摘されている。また,学力に関連して,自然体験・社会体験・生活体験など子どもたちの学びを支える体験が不足し,人やものとかかわる力が低下していることなどの課題等も明らかになっているほか,若者の勤労観・職業観についても各方面から課題が指摘されている。
  それゆえ,本審議会は,[確かな学力],豊かな人間性,たくましく生きるための健康や体力までも含めて構成する[生きる力]がこれからの子どもたちに求められる力であることを前提とし,その育成を行っていくために,まずは[生きる力]を知の側面からとらえた[確かな学力]の確実な育成を,当面取り組むべき課題として考えたのである。
 
 
(2)[確かな学力]をはぐくむ上で重要な視点,特に,学習意欲の向上

  言うまでもなく,知識や技能と思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲などは本来相互にかかわりながら補強し合っていくものであり,[確かな学力]をはぐくむ上で,両者を総合的かつ全体的にバランスよく身に付けさせ,子どもたちの学力の質を高めていくという視点が重要である。また,[生きる力]が生涯にわたり実社会を主体的に生きていくための力であることにかんがみ,子どもたちが,知識や技能を剥落(はくらく)させることなく自分の身に付いたものとする,それを実生活で生きて働く力とする,思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲などを高める等の観点から,知識や技能と生活の結び付きや,知識や技能と思考力・判断力・表現力の相互の関連付け,深化・総合化を図ること等も[確かな学力]の育成に当たっての重要な視点であろう。その際,未知のものに積極的かつ主体的に興味・関心を抱き,理解を深めたいと思うなどの好奇心を持たせることや,子どもたちと実社会とのかかわりという観点から,社会の仕組みと個人のかかわりに関する理解を深めさせ,勤労観・職業観を育成し,生き方・在り方を考えさせることなども重要となろう。
  中でも,子どもたちの学習意欲,学習習慣に関連しては,平成13年度教育課程実施状況調査の結果では,前述のような課題が指摘されているほか,基本的な生活習慣を身に付けている場合や,教員が創意工夫を生かした指導を行っている場合には得点が高い傾向がみられるところである。また,これからの生涯学習社会においては,生涯を通じて主体的に学び続けることができる学習意欲を持つことが重要であり,学校と家庭とが連携しながら学習習慣を身に付けさせることが必要である。このため,各学校において,「総合的な学習の時間」等を通じて学びへの動機付けを図るとともに,子どもの実態や指導内容等に応じて「個に応じた指導」を柔軟かつ多様に導入することなどの工夫を行うことにより,「わかる授業」を行い,子どもたちの学習意欲を高めることが,[確かな学力]をはぐくむ上でもとりわけ重要な視点であると言えよう。
*確かな学力のホームページ

 
4 小学校学習指導要領と図画工作科のかかわり
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301/03122601/008.htm
○文部省告示第175号(平成15年文部科学省告示第173号・一部改正)
 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第25条の規定に基づき,小学校学習指導要領(平成元年文部省告示第24号)の全部を次のように改正し,平成14年4月1日から施行する。平成10年12月14日
○総 則 第1 教育課程編成の一般方針 1 各学校においては,法令及びこの章以下に示すところに従い,児童の人間として調和のとれた育成を目指し,地域や学校の実態及び児童の心身の発達段階や特性を十分考慮して,適切な教育課程を編成するものとする。
  学校の教育活動を進めるに当たっては,各学校において,児童に生きる力をはぐくむことを目指し,創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成を図るとともに,基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り,個性を生かす教育の充実に努めなければならない。
 
○第7節  図画工作の目標
 表現及び鑑賞の活動を通して,つくりだす喜びを味わうようにするとともに造形的な創造活動の基礎的な能力を育て,豊かな情操を養う。
 
■考察1
 図画工作科の目標にある,表現及び鑑賞の活動とは,自分の体験を基に,知識・技能を使い,条件の中で課題を見付け,自ら方法を学び,主体的に判断し,行動し,よりよく問題(課題)を解決する資質や能力を伸ばすことである。それは,文部科学省の示す学力図 確かな学力 の内容に合致している。即ち,確かな学力とは,知識・技能を自分で実際に試すような,実践的カリキュラムを求めている。(上図参照))
 創造の活動の中で,児童は自分を見つめ,鑑賞を通して自分らしさを確認し,さらに自己表現の喜びを味わうことで 豊かな人間性 を培っている。つまり,学校で表現することは,何をどのように表すかを主体的に判断する「確かな学力」とともに,自らを律しつつ,他人とともに協調し,鑑賞を通して,他人を思いやる心や感動する心なども育てている。
 さらに,自己の思いをすなおに表現し,他人とコミュニケーションをとれることで健康な心身の育成 健康・体力 に貢献している。
 以上を言い換えれば,美術教育は3つの要素を含んだ学力 生きる力 に大きくかかわっていると言えるだろう。

○図画工作の観点及びその趣旨
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/13/04/010425a.htm
 
(1)評価の観点及びその趣旨 ①~④の番号は筆者記入
①造形への関心・意欲・態度:自分の思いをもち,進んで表現や鑑賞の創造活動を楽しみ,つくりだす喜びを味わおうとする。
②発想や構想の能力:感じたことや考えたことなどをもとに,想像力を働かせながら自分らしい発想をし,よさや美しさなどを考え,豊かな表現を構想する。
③創造的な技能:表したい思いや意図に応じて創造的な技能を働かせたり,造形感覚を生かしたりしながら表し方を工夫する。
④鑑賞の能力:造形作品などに関心や親しみをもち,そのよさや美しさなどを感じ取ったり,味わったりする。

 
■考察2
 図画工作の4つの観点と趣旨に文部科学省のねらう「確かな学力」が総て含まれていると考える。具体的に探ってみよう。
*説明に図のテキスト化(カタカナ,数字は,筆者追加)を使用する。
・確かな学力:タ1ー知識・技能に加え,タ2ー自分で課題を見付け,タ3ー自ら学び,タ4ー主体的に判断し,タ5ー行動し,タ6ーよりよく問題を解決する資質や能力 
・確かな学力の分析図(ブ:基礎・基本を同心円の中心にして,
①知識・技能,②学ぶ意欲,③課題発見能力,④思考力,⑤判断力,⑥問題解決能力,⑦表現力,⑧学び方,の8つの学力をあげている。 
 
①造形への関心・意欲・態度:自分の思いをもち,進んで表現や鑑賞の創造活動を楽しみ,つくりだす喜びを味わおうとする。
 ここに関連するのは,タ2ー自分で課題を見付け,タ3ー自ら学び,ブ8-思考力,タ4ー主体的に判断し,タ5ー行動し,が含まれ,さらにブー基礎・基本としての「生きる喜び」「自分を生かしてつくる喜び」が含まれていると考える。ここでは,★個性・興味を生かす学力,★自ら学ぶ学力,★つくる体験の学力,と整理してみる。

②発想や構想の能力:感じたことや考えたことなどをもとに,想像力を働かせながら自分らしい発想をし,よさや美しさなどを考え,豊かな表現を構想する。

 構想段階では,学んできたすべての知識・技術を総合しようとする。そして,見通しをもって学び方をデザインする。ここでは,ブ5-知識・技能,ブ8-思考力,タ4ー主体的に判断し,ブ6ー学び方,ブ2-表現力,などが含まれる。★アイディア学力,★構想・計画する学力と整理してみる。*a man of ideas(アイディアに富んだ人)

③創造的な技能:表したい思いや意図に応じて創造的な技能を働かせたり,造形感覚を生かしたりしながら表し方を工夫する。

 ここでは,タ1ー知識・技能に加え,タ2ー自分で課題を見付け,タ3ー自ら学び,タ4ー主体的に判断し,タ5ー行動し,タ6ーよりよく問題を解決する資質や能力のすべてが含まれていると考える。★創意工夫する学力,★創造的学力,★技能学力と整理する。ただ,図画工作科の目標が具体的でなく,「造形的な創造活動の基礎的な能力を育て」という記述だけで,③でも「工夫する」で問題解決まで言及していない。つまり,工作などのプロダクトデザインの学習として,用と美と丈夫さなどの要素を適合させた作品を制作することは,ブ3ーの問題解決能力になるのだが,その表現がないので創作的な「ものづくり」等にリンクしていけない。
 さらに,「つくりだす喜びを味わう」が教科目標の1番に掲げられていることで,喜び(好き・嫌い)の意識が,この教科に足かせになってきた。つまり,まず楽しませることが優先になり,培う能力,育てる学力の意識が二次的になってきた面は否めない。どの教科も楽しみながら,学力の向上を目指しているのであって,楽しみだけを抽出して教科の授業を構成することはない。つまり,生きる力の要素として確かな学力が存在しているのであって,「喜び・好き・嫌い」は,普遍的,科学的な研究対象にはならない。今,求められているのは,学校の基礎課程で美術教育が必要なのかという命題であって,特別活動やクラブ活動が教育課程から軽減されているように,ロマンチックに児童が「楽しんでいる」という状況だけで納得させることは難しい状況が現れている。客観的に「楽しみ→確かな学力→生きる力」の方向を示す説明が求められている。
 そこで,③創造的な技能:には,★問題解決学力,★実現する学力,★表現する学力が含まれてると認識していきたい。
『図画工作科と総合的な学習の時間での“ものづくり”』

④鑑賞の能力:造形作品などに関心や親しみをもち,そのよさや美しさなどを感じ取ったり,味わったりする。

 ここでは,ブ1-判断力,ブ5-知識・技能,ブ7ー課題発見能力,ブ8-思考力などが作用している。さらに, 豊かな人間性 「自らを律しつつ,他人とともに協調し,他人を思いやる心や感動する心など」が関わっている。
 つまり,「好き・嫌い」だけでは学習は充分ではなく,他人の作品を思いやり,自分の知識・技能では解決しない時は感性を使い,思考して,問題を発見するような能力が求められる。鑑賞の能力は,自分主体の好き・嫌いで終結する活動ではなく,他者,他文化を理解しようとする態度や知識,読解力,判断力が重点になっていかなければならないだろう。
 そこで,★美を感じる学力★批判的読解力★他者理解の学力★文化尊重の学力 が視点となってくるだろう。

中央教育審議会 教育課程部会の審議の状況に関する資料②』義務教育修了段階において子どもたちに身に付けさせたい基礎的・基本的な知識・技能等で音楽,図画工作・美術,家庭,技術・家庭の記述へリンク

 
5 総合的な学習の時間とのかかわり 

 1 総合的な学習の時間においては,各学校は,地域や学校,児童の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。
 2 総合的な学習の時間においては,次のようなねらいをもって指導を行うものとする。
■考察3
 「児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育」など,創設当初から<総合的な学習の時間>は美術教育の目標と大きく類似している。
 知識・技能あるいは,各教科の基礎・基本をこの時間で体験し,総合しさせることで受け身的になっている児童に,自らの学びを蘇らせようとしている。
 特に,平成15年に追加されたねらい「(3)各教科,道徳及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにすること。」において,それは顕著に読み取れる。 
 しかし,学校現場では狭い学力観の要請から,<総合的な学習の時間>を読書やドリル学習,補習,英語やパソコンのみに充てようと動きが活発になってきている。
 「問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること。」など,<総合的な学習の時間>と同じ目標,学習方法を持つ美術教育は,確かな学力として,削減された時間を「総合的な学習の時間」に取り入れて推進していくべきだと考える。一部には,総合的な学習に協力すると,そこに飲み込まれて美術教育がなくなるという消極的な声を聞く。むしろ,法則暗記や繰り返しのドリル学習に対抗した「総合する,創造的な体験学習」を学校に定着させ,社会に認識させていくことがより重要であり,その,理論と実践をわかりやすく発信しないと共倒れになる危機感を持っている。
 実践例をネットで公開しているが,教師がアイディアを出し合い,実践を共有していくことが今後の大きな課題であろう。
 
*[図工と総合の学習]Art Lesson Plans and "Period for Integrated Study Plans"for Elementary School
『総合的な学習の意味と美術教育』

 
2.生きる力と美術教育The Vision of the Teaching for Artistic Behavior
●The Arts Education curriculum has been developed for all students in school.
美術教育カリキュラムは学校のすべての学生のために開発されています。

Through the sunbeam, the student will touch forms and a colors.<Art Project>
ふれるかたち ふれるいろ ~光を通して~
東京都図画工作研究大会 城東大会 授業記録 Art Project

2005年12月2日 墨田区立曳舟小学校


 
1.[生きる力]は、全人的な力
 「確かな学力」の記述から、美術教育の意義を探ってきたが、次に[生きる力]から、美術教育の学力を考察してみたい。まずは文部科学省の記述からである。.
 
 [生きる力]は、これからの変化の激しい社会において、いかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会生活を送っていくために必要となる、人間としての実践的な力である。それは、紙の上だけの知識でなく、生きていくための「知恵」とも言うべきものであり、我々の文化や社会についての知識を基礎にしつつ、社会生活において実際に生かされるものでなければならない。
 [生きる力]は、単に過去の知識を記憶しているということではなく、初めて遭遇するような場面でも、自分で課題を見つけ、自ら考え、自ら問題を解決していく資質や能力である。これからの情報化の進展に伴ってますます必要になる、あふれる情報の中から、自分に本当に必要な情報を選択し、主体的に自らの考えを築き上げていく力などは、この[生きる力]の重要な要素である。子どもたちは、教育を通じて、社会の中で生きていくための基礎・基本を身に付けるとともに、個性を見出し、自らにふさわしい生き方を選択していく。子どもたちは、こうした一連の過程で、試行錯誤を経ながら様々な体験を積み重ね、自己実現を目指していくのであり、それを的確に支援することが、教育の最も重要な使命である。このような教育本来の在り方からすれば、一人一人の個性をかけがえのないものとして尊重し、その伸長を図ることを、教育改革の基本的な考え方としていくべきである。社会の変化に柔軟に対応できる、個性的な人材や創造的な人材を育成することは、我が国が活力ある社会として発展していく上で不可欠である。これからの未曾有(みぞう)の激しい変化が予想される社会においては,一人一人が困難な状況に立ち向かうことが求められるが、そのために教育は、個性を発揮し、主体的・創造的に生き、未来を切り拓(ひら)くたくましい人間の育成を目指し、直面する課題を乗り越えて生涯にわたり学び続ける力をはぐくむことが必要である。
 
<生きる力とはすべての分野での発達を意味している>
● For this reason, the arts program is broad in scope and includes a diverse range of arts experiences.
この理由のために、美術プログラムは広範囲で、美術経験の多様な種類を含んでいます。
●"Arts" includes fine arts, popular arts, traditional arts, craft, commercial arts and functional arts, with the understanding that there is much overlap among these categories.
「美術」はたくさんののカテゴリー(部門)が重複する理解を持ちながら、美術、大衆芸術、伝統工芸、工芸、商業美術および実用的な美術を含んでいます。


 
2. 国際的な美術教育のねらいArts World Wide: Visual Arts Curriculum
 
●美術が重要である理由
Why the Arts are Important.
 
●プログラムのねらいは次の3つの目標の集まりによってなしとげることができます。
The aim of the program can be achieved through meeting the following three goals. 

ここでは、3つの生きる力と対応しながら,知識・技能を実社会の中で活用する能力を考察しています。
*記号・数字は、文部科学省の示す3つの生きる力(下表参照)に対応して説明しています。
A 豊かな人間性 B 確かな学力 C 健やかな体
 

 
B 確かな学力(美に向かう体験的な学力)

<文化的基礎・美術は交流するための基本的な言語です>A②B①④C①
○美術はそのすべての人々が話す言語ですー 人種的、文化的、社会的、教育的、そして経済の柵を乗り越え、文化的評価と意識を高めます。
The arts are languages that all people speak - that cut across racial, cultural, social, educational, and economic barriers and enhance cultural appreciation and awareness.
 

<自分の内面を具体的に表現させます>A①B④C①
○内部の世界を具体的な現実として外界に現し、自己表現の機会を提供します。
The arts provided opportunities for self-expression, bringing the inner world into the outer world of concrete reality.
 
<非言語による表現能力の増加>A①B①②③④C①
○話され,書かれた活字以外の言語によって,自分を表現する能力を増加させます。
Increase their ability to express themselves through languages other than spoken or written language.
 

<美術に対する基本的な理解>A④B①②C①
○美術に概念を適用するために、学生は、最初に美術の内容について基礎的な理解を持っていなければなりません。
To apply concepts to arts, students must first have a basic understanding of the content of the arts standard.
○プログラムは、文化における美術の役割、歴史を通じての美術の発達、および美術と芸術家の要因に対処します。それは、各美術様式の歴史的な発達を含みます。
The program deals with the role of the arts in culture, the development of the arts throughout history and the factors that the arts and artists. It includes the historical development of each art form.
○文化と社会における、人々の日常生活における芸術の役割について理解します。
Understanding of the role of the arts in cultures and societies, and in people's daily lives.

○多様な歴史や文化の表現を理解させ,生涯を通して芸術表現を理解し評価(鑑賞)することができるようにします。
Guided by a vision of a culturally diverse society with an increased understanding of the history and expressions of cultures and civilizations. to enable students to understand and value arts expressions throughout life.
 
<芸術及び芸術家の貢献の理解>A③B①③C①
○社会と文化に対しての芸術および芸術家の過去および現在の貢献を理解します。
Understand the contributions of the arts and artists to societies and cultures, past and present
 
<美術の基本的な視覚言語の教育>A②③B①②③④⑧C①
○美術要素の基礎的な言語(用語)に関する教育です。
Education about the basic languages of the arts strandard.

 
<創造的な/生産的な体験>
○このプログラムは、探求、発展、アイディアの表現あるいは美術様式を含んでいます。
This program includes the exploration, development and expression of ideas or art form.

○分析と総合と課題発見を含む、高い思考技術を活動させながら発達させます。
Exercise and develop higher order thinking skills including analysis, synthesis, and "problem-finding".
○創造的な活動のために、学生は、積極的に批判的な思考過程に従事しなければなりません。
In order for an activity to be creative, the student must be actively engaged in a critical thinking process.
 
<アートを作成しますCreating Art>A②④B①②③④⑤⑥⑦⑧C②
○画家、写真家、版画家、彫刻家、建築家、およびオブジェクト(対象)とスペース(空間)をデザインするアーティスト達は、彼らが制作する作品を通して着想(アイデア)と感情を表現します。
Painters, photographers, printmakers, sculptors, architects, and other artists who design objects and spaces express ideas and feelings through the things they create.

 
<アイディアと道具を創造的に使います>A①B①④⑤⑥⑦⑧C① 
○自分自身を視覚的に表現するための経験を通して、生徒はどのように、彼ら自身のアイデアと感情を伝えるために、用具および視覚的な発想を使用するかを学ぶことができます。
Through experiences that provide opportunities ,chance for children to express themselves visually, they can learn how to use materials and visual concepts to convey their own ideas and feelings.
○生徒は、アイディアがどこから来るか、また、それがどのように発展して、変形することができるかを学びます。
Student will learn where ideas come from, and how ideas can be developed and transformed.

 
<美に向かう実践力>A①②③B③⑤⑦C①
○美術教育は自分らしい夢を描き―創造的な生き方や幸せな社会、美しい地球を構築していけるような感性と実践力を育んでいます。美術プログラムは、美術家が未来への思想家であることを認識します。
The arts program recognizes that artists are thinkers for the future.
○美術教育は平和行動の財産になります。
The arts program becomes property of Peace Action.
 
◆*War is over,if you want it.君がそうしたいと思うんだったら、戦争は終わらせることができる。
            [Love and Peace from John & Yoko]
*ジョン・レノン・ミュージアム・プログラム(発行所)大成建設株式会社 p42,p43
◆*Artistic Education 芸術的な教育
Encouraging development of the arts by means of art education is one way of promoting cultural diversity. Young people are a natural target for action programmes aimed at bringing about democratization in art and culture. The teaching of artistic and cultural disciplines should therefore be encouraged: not only music and the plastic arts but also dance, theatre, poetry and the oral tradition.
芸術教育によって芸術の発展を促進することは、文化的多様性を促進する方法です。若者には、芸術と文化で民主化をもたらす活動プログラムは自然な目標です。それゆえに、芸術的で文化的修養の授業は促進されるべきです:音楽と造形美術のみでなく、ダンス、演劇、詩、そして口述の伝統も。
*芸術的教育:ユネスコ Artistic Education:UNESCO Culture Sector
 
<生活と美術の関係の理解>A②③B①②③④⑤⑥⑦⑧C①
○芸術は、人々と地域社会が結合する方法です。
The arts are a way for people and communities to unite.
 
<自分自身及び他人の独自性と創造性の尊重> A③B③④⑤⑧C
○彼ら自身と他のもの独自性および創造性を尊重します。
Respect the uniqueness and creativity of themselves and others
『学校教育における創造性』 
<プロダクト(生産)の体験>A②B③C②
○生産を促進します。
Increase production.
○美術は、新天地を切り開いて、そして想像を引き伸ばします。迅速な科学技術の現代で、美術は私たちの国を発展させる特性です。(生産立国)
The arts break new ground and stretch the imagination. In this age of rapid technology, these are the qualities that will make our country strong.
○美術教育カリキュラムは生徒の思考の場所に(機会、余地、仕事)を提供します。
The Arts Education curriculum provides a place for their ideas.
 
<情報の収集,加工,変形,発信>A①B①②③④⑤⑥⑦⑧C①
○情報を取り入れる感覚(判断能力)の教育をします。
Education of the senses to take in information.
『情報デザイン』
○情報化社会の反映として、進歩的で、芸術的なデジタルアートを推進します。 
Promote digital art as an innovative and artistic reflection on our information society.
 
<国際理解・文化の尊重>A②③B①⑤⑥⑧C
○生徒の思想・アイディアは,人間存在の理解(共感)に寄与し続けます。
Their ideas have contributed and continue to contribute to an understanding of human existence.
○様々な文化・社会の信念と審美的な原理則からなる人間存在の時代に,何年も積み上げられた体(肉体)の知識を習得します。
Acquisition of a body of knowledge accumulated over the years of human existence, and consisting of the beliefs and aesthetic principles of various cultures and societies.
 

<批判[批評]的な /反応する要素・鑑賞力・批判力The Critical/Responsive Component >A④B①⑤⑧C①
○一生(生涯)の楽しみ、および批判眼のある理解力(知力)を達成することができます。
Lifelong enjoyment and critical understanding can be achieved.
○生徒はマスメディアを含むイメージ、音、演奏および芸術的な環境の中で、批判的に反応する(応答する)ことができます。
This component enables students to respond critically to images, sounds, performances and events in the artistic environment, including the mass media.
○参加者、および観衆者として、経験を持った芸術形式の永続的な鑑賞力を獲得します。
Gain a lasting appreciation of art forms experienced as participant and as audience
 
<学ぶ意欲>A①②B②④C①
○美術は、活発な、気分を爽快にする経験をつくって、教室環境を一変させることができます。
The arts can transform the classroom environment, making learning a lively, invigorating experience.
○生徒の創造的な発見の強調と多様な学習スタイルで、美術は学ぶための熱中と意欲を生じさせます。
With their emphasis on creative discovery and their ability to stimulate a variety of learning styles, the arts engender enthusiasm and motivation for learning.
○美術教育はやりがいがあり、有益で、明確な経験を生徒のために意図しています。
It is intended to provide challenging, rewarding, and positive experiences for students.
 

<自己管理・自立心>A①B②C②
○美術もまた訓練、秀作を成し遂げるための継続的な努力の価値、厳しい仕事の具体的な報酬を教えます。
The arts also teach discipline, the value of sustained effort to achieve excellence, and the concrete rewards of hard work.
○独立と協同(コラボレーション)の両方を開発します。
The arts develop both independence and collaboration.
 
<身に付けた知識や技能等を相互に関連付け、学習や生活において生かし、それらが総合的に働くようにする>A①②B②③④C①
○認識(知覚)・手順・概念の理解力・個人の表現力領域で知識・技術と態度の発達を含んでいます。
Includes the development of knowledge, skills and attitudes in the areas of perception, procedures, conceptual understanding and personal expression.
○美術教育プログラムにおいて学ぶことは、個々の学科の内容を分離することではなく、すべての学科の内容を関連させること、および統合することです。
In an art education program, learning about art creation would occur not by isolating the content of each discipline, but by relating and integrating content of all the subjects.
『環境と美術教育』
○美術教育はアートを他の必要な領域と統合します。さらに、より新しいテクノロジーを追求します。
Art Education integrates the arts with other subject areas and pursues newer technologies.

 
   
A 豊かな人間性(文化的体験,コミュニケーション能力)
 
○美術は、すべての人に経験され、楽しまれなければならない。
The arts are meant to be experienced and enjoyed by everyone.
○美術は、楽しく、美しくて、そして人の想像と創造性の幅を表します。
The arts are entertaining, beautiful and show the range of human imagination and creativity.
○美術は、私たちの若さ・元気に属する成長と発展の明確な影響です。 
The arts are a positive influence on the growth and development of our youth.
○美術は心、体、と精神を統合します。
The arts integrate mind, body, and spirit. 
○美術カリキュラムは文化的読み書き能力を促進させます。
Visual Arts Curriculum is intended to promote cultural literacy.
○視覚言語を使用して自分自身を表現することを可能にする技術および能力を習得します。
Acquisition of skills and abilities to enable students to express themselves using the languages of the arts strands.
○美術を通しての伝達・交流は,普遍的な方法です。
The communicate through art is a universal way.
○美術は人々が、美術作品が私たちを現在の社会と同様に、未来の文明に直ちに連れて行き、そこで生き生きと接触するのを助けます。
It will a plan of how people, artworks will help bring us more immediately and vividly into contact with future civilizations, as well as with present societies.
(直接に、生き生きと現在の社会だけではなく未来の文明に接触する) 
『美術・デザインが時代を変えていく』

<芸術鑑賞力の獲得>A③BC
○芸術と日常生活の多くの関係を認識します。
Recognize the many connections between the arts and daily life.
○美術は、世界と人間体験について類にない「知識の方法」を提供します。
The arts provide a unique "way of knowing" about the world and human experience.
○芸術がすべての人々が生きるために必須の側面であるという理解を発達させます。
To develop in students an understanding that the arts are an integral aspect of living for all people.

 
C 健やかな体(自己の自然な表現欲求)
 
○一人一人に創造的な自己表現の機会を与えます。A①B⑧C①
Provide individuals with opportunities for creative self-expression.


A 豊かな人間性 B確かな学力     C健やかな体(健康・体力)
①自分を律する。<自己コントロール>ii) 正義感や公正さを重んじる心
v) 自立心、自己抑制力、責任感

②他人との協調 <協調性>
iii)生命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観
vi) 他者との共生や異質なものへの寛容
③思いやる心<人間愛・他者理解>
iv) 他人を思いやる心や社会貢献の精神

④感動する心<人間的感性>
i) 美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性
    



 
①知識・技術
knowledge(学習・経験による知識)
information(他から与えられる知識)
learning(学び得た学識)
acquaintance(体験による知識)
*ニューセンチェリー和英辞典(三省堂)より
②学ぶ意欲
eager student,
motivation to study
③問題解決能力
one's problem-solving powers
④表現力
power of expression; ability to express the self;
in one's peculiar style of expression
⑤判断力judgment; ability to judge; sense;
⑥思考力thinking power;
⑦課題発見能力
find out a new theme
⑧学び方good way of learning
(生涯学習)lifelong study
 
①たくましく生きるための健康
<食事・健康管理、自己表現・表出>
②たくましく生きるための体力
<自己防衛、運動能力・身体表現>















 
 
参考サイトResources:
http://www.artsboard.sk.ca/News/news_lives.shtml
http://www.5cmedia.com/ArtsWorldWide/index.htm
http://www.sasked.gov.sk.ca/docs/artsed/g9arts_ed/g9k12ae.html#aim
http://www.arts-hawaii.org/about/about.asp#Anchor-Wh-26028
http://portal.unesco.org/culture/en/ev.php-URL_ID=1698&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html
http://www006.upp.so-net.ne.jp/artcommunal/artlessons.htm

 
3.アートの学力:Academic Ability in Art
 
 今まで,文部科学省の学力観を元に,美術教育の学力についての紹介と考察を行ってきた。それらの中で最も述べたいことは,「美術教育のアート学力は,生涯を通して自分の行動に社会や地球を意識した美的価値をイメージさせ,まわりを意識した美的判断力を促していく」ことである。
 つまり,自分だけが楽しいデイドリーマーではなく,奇妙な作品を創るげいじゅつ家ではなく,自分と社会を創造的に調和させ,それぞれの美や幸せを考え,形成していけるような実践的な人間を形成しようとしている。
 学校教育においては,図工・美術科は創作的な作品や創造的な芸術家の育成を優先しているのではない。人間教育として,美を規範意識とした公徳心,技術や伝統を重んじる心,善悪の判断,創造的な精神と実践力,自己責任の自覚や自律・自制の心などを育てることを配慮している。
*The Sense of Beauty to Make Everyone Happy.
すべての人を幸せにする美的感覚[美意識]
*The Technical Skills to Create Products and Works.
生産物・作品を創る専門的な技術
*The Creative Skills to Form the Society.
実社会を作る創造的な技能
*The Power of Imagination to Organize a Peaceful World.
平和な世界を組織する想像力

2007年ユニバーサル技能五輪国際大会International Skills Festival for All, Japan 2007

  『美術教育からのメッセージ』
 この論文(サイト)は,学校教育において削減され,学力の隅に追いやられている図工・美術教育の価値や必要性を共に考え,その想いを社会に発信していくことを願っている。未熟なところを指摘していただきながら,知識を分かち合い,アート学力の輪を広げることを希求している。Since11/25/2005 
よいクルマをつくろう
Produce A Ecology-Conscious Car
よいロボットをつくろう
Human Design"Good Robot Production" 
    
 
アートの学力<美に向かう実践力>
Practical Skills for the Pursuit of Beauty-Academic Ability in Art
「美術が教える9の授業(レッスン)」
<Nine Lessons the Arts Education Teach>By Makio Kawashima

1.美術教育は生徒に自分らしい夢を描かせます。<夢の力>
1. Arts education lets each individual student delineate his/her own dreams.  <Dream Power>

2.美術教育は、生涯を通して、生徒に社会や地球を意識した美的価値をイメージさせます。そして、彼らの行動に周りを意識した美的判断力を持たせます。
2. Arts education gives students an impression of the value of beauty with an awareness of society and the earth that will last for a lifetime. Students also receive a sense of artistic judgment conscious of those around them as they act.

3.美術教育は生徒に創造的な生き方や幸せな社会、さらに、美しい地球を構築していけるような感性と実践力を育みます。
3. Arts education trains students in sensitivity and practical skills that encourage the development of a creative lifestyle and a harmonious society, as well as a beautiful earth.

4.美術教育は一人ひとりの学びに向き合うことで、自ら考え、知識と体験を総合し、表現力やよりよく問題を解決する資質や能力を育てます。
4. Arts education is concerned with instruction on the individual level. It integrates knowledge and experience to foster a temperament and ability that is both expressive and capable of superior problem solving.

5.美術教育は一人ひとりの心に向き合うことで、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性を育てます。
5. Arts education is concerned with the individual minds of students. It trains in a richly human experience that has self-discipline, cooperativeness with others, concern for others, and emotional depth.

6.美術教育は一人ひとりの生に向き合うことで、自己表現の喜びを体験させ、自分らしい生き方について考えさせます。
6. Arts education is concerned with the individual lives of students. It provides enjoyable experiences of self-expression, and encourages students to think about living lives true to themselves.

7.美術教育は一人ひとりの職に向き合うことで、その技能を高め、自分を生かす喜びや、職場での創造的な能力を養います。
7. Arts education is concerned with the individual profession of students. It improves skills, provides an experience of the delight in being true to oneself, and fosters creative ability in the workplace.

8.美術教育はテクノロジーと向き合うことで、その目的と安全性を確かめ、技術を活かす喜びや、技術(機械)と人間との美しい関係をデザインしていきます。
8. Arts education is concerned with technology. It enhances goals and safety, fosters delight in utilizing technology, and creates designs concerned with beauty that connect technology (machinery) with man.

9.美術教育はこれからの社会に向き合うことで、平和で美しい社会の創造について提案し、実践していきます。想像的な考えは美術の核心です。
9. Arts education is concerned with society. It suggests and is directly concerned with social creativity that is peaceful and beautiful. Imaginative thinking is at the core of art.


Last Update: 2009年4月5日
「芸術が教える10の授業(レッスン)」
 エリオット・アイスナーによって
<10 Lessons the Arts Teach> By Elliot Eisner

National Art Education Association

1. The arts teach children to make good judgments about qualitative relationships. Unlike much of the curriculum in which correct answers and rules prevail, in the arts, it is judgment rather than rules that prevail.
芸術はこどもたちに質的な関係(例えばどちらがよいかどうか、どちらが正しいかどうか)についての判断能力を育てる。正しいかどうかの(画一的な)答えや一般的に普及している規則を教えるだけの他の多くのカリキュラムと異なり、芸術はそれよりも(価値のある)判断能力を養うことができる。
2. The arts teach children that problems can have more than one solution and that questions can have more than one answer.
芸術は子供に、問題には複数の解決を持つことができること、質問には複数の答えを持つことができることを教える。
3. The arts celebrate multiple perspectives.
One of their large lessons is that there are many ways to see and interpret the world.
芸術は多角的視野を育て(推奨す)る。芸術の大きな(重要な)レッスンの一つは世界(で何が起こっているか)を視覚し、それを解釈するには、多くの方法があるということを教えることである。
4. The arts teach children that in complex forms of problem solving purposes are seldom fixed, but change with circumstance and opportunity. Learning in the arts requires the ability and a willingness to surrender to the unanticipated possibilities of the work as it unfolds.
芸術は複雑な形で存在する問題解決のプロセスや目的はひとつではないことを教えてくれる。しかしまたその問題解決方法は状況や機会によって変化する(すべき)のである。芸術において学ぶということは、予測できないことがおきたときにも常にそれに対応する意思の力と能力を要求する。
5. The arts make vivid the fact that neither words in their literal form nor number exhaust what we can know. The limits of our language do not define the limits of our cognition.
芸術は言語や数字が我々が知っている事を表現しえないということを明確にしてくれる。われわれの言語の限界は我々の認知に限界があることを意味してはいない。(つまり、ここで言いたいのは「芸術は言語によって表現できないことを表現することができる。」<徳先生注釈>
6. The arts teach students that small differences can have large effects.
The arts traffic in subtleties.
芸術は小さな違いであってもそれが大きな効果(拡大拡散)につながるということ教えてくれる。*芸術は微妙で繊細なものなのである。
7. The arts teach students to think through and within a material.
All art forms employ some means through which images become real.
芸術は、素材を通して、そして素材の中において思考することを教える。
すべての芸術の形は、イメージを現実化させたもの(もしくは実体化するプロセス)である。
8. The arts help children learn to say what cannot be said.
When children are invited to disclose what a work of art helps them feel, they must reach into their poetic capacities to find the words that will do the job.
芸術はこどもたちが言葉で表現できないことを表現できるということを学ばせることができる。
*こどもたちが芸術作品から何かを感じ取る時、彼らは彼ら自身の詩的能力に目覚め、
それを表現する言葉を見つけ出さなければならない。
9. The arts enable us to have experience we can have from no other source and through such experience to discover the range and variety of what we are capable of feeling.
芸術は他のどんなことからも学ぶことができないことを経験させてくれる。そしてその経験を通して感じること(感受性)の多様性とその幅の広さを発見することができる。
10. The arts’position in the school curriculum symbolizes to the young what adults believe is important.
学校教育における芸術(教育)の位置は、子どもに対しても大人が何を信じているかが重要であることを象徴をもしているのである。(つまり大人自身が芸術の価値を学校のカリキュラムにおいて正しく伝えないと子どもだって芸術を大切だなんて思わないよということです。)<徳先生注釈>

SOURCE: Eisner, E. (2002). The Arts and the Creation of Mind, In Chapter 4, What the Arts Teach and How It Shows. (pp. 70-92). Yale University Press. Available from NAEA Publications.

<翻訳>徳 雅美 先生 (カリフォルニア州立大学)

 
 
自己表現と自己伝達
Communication through arts is a universal way.
 
ポケモンは“しんか”する 
 「明日を創る造形教育」のテーマでこの題をいただいた。「自己表現と自己伝達」は自己の追求ということで哲学的であるし、また人間の一生の目標のようにも思えてくる。
 実際、副題にある「心の基盤」とは、まず、自分が愛されているという安定した精神状態を示しているのかもしれない。学校生活において、児童にイド(id)のような本能的な衝動があったら、集団に適合するように水路づけ、コントロールする必要があるかどうか…、意見の分かれるような難しい時世になった。先日も、「いや!」と言って泣き出す1年生が、以前より増えていることが教育現場で話題になった。
 状況にもよるが、現実生活においては他人との要求に折り合いがつかない自己表現はよくない場面もある。これはあたりまえだが、教科にとっては新しい課題であると考えている。各地の造形大会のテーマに見られるように、「作品としての自分らしさ・作る楽しさ」をロマンチックに前面に打ち出してきた美術教科は、共同する場面、社会の課題解決の学習においては、主体性は持ちながらも、いかに他と協調し、全体的な解決・判断をするかが問われている。
 つまり、新しく始まっている総合的な学習の場面でも、美術教育の培ってきた力が、現実の生きる力として機能し、将来に向かって夢と能力を持たせている証を示すことが、次回の教育課程に向けて重要であると認識している。
 いま、5年生はイラストの学習を始めている。現実の生き物(資料)をスケッチして、それをイラスト化していく過程を体験している。その方法として<単純化、誇張、装飾化>などの説明は児童には理解しにくいので、“しんか”して変わっていく場面をポケモン風に説明した。児童は、自分のスケッチをしんか(イラスト化)していく、それは自己表現と自己伝達の体験を意図している。合わせて、情報モラルの課題である、「コピーしないこと」も指導していきたい。 
 結局、自己表現と自己伝達は個人の幸せとコミュニケーション能力の問題である。総合的に、外界の要求や社会の対応に折り合いをつけ、現実の行動としての判断力、実践力を目指している。200種類以上のポケモンの名前を覚えていくような興味・関心を起点にしながら、自分で形を生み出すことに創造の喜びを持ち、自分の夢を産みだし―世の中を“しんかさせることのできる児童”を望んでいる。  
       

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美術検定 / 参考書籍

文化芸術の振興に関する基本的な方針の見直しについて
(答申)http://www.bunka.go.jp/1aramasi/pdf/bunkageijutu_housin_minaosi.pdf
平成1 9 年2 月2 日文化審議会

第1 文化芸術の振興の基本的方向
1.文化芸術の振興の意義
文化は,最も広くとらえると,人間の自然とのかかわりや風土の中で生まれ,育ち,身に付けていく立ち居振る舞いや,衣食住をはじめとする暮らし,生活様式,価値観など,およそ人間と人間の生活にかかわる総体を意味する。
一方,文化を「人間が理想を実現していくための精神活動及びその成果」という視点でとらえると,文化の中核を成す芸術,メディア芸術,伝統芸能,芸能,生活文化,国民娯楽,出版物,文化財などを示す文化芸術の意義については,次のように整理できる。
文化芸術は,①人間が人間らしく生きるための糧となるものであり,②人間相互の連帯感を生み出し,共に生きる社会の基盤を形成するものである。また,③より質の高い経済活動を実現するとともに,④科学技術や情報化の進展が人類の真の発展に貢献するよう支えるものである。さらに,⑤文化の多様性を維持し,世界平和の礎となるものである。
このような文化芸術は,すべての国民が真にゆとりと潤いの実感できる心豊かな生活を実現していく上で不可欠なものであり,国民全体の社会的財産である。
今日では,文化芸術の持つ,人々を引き付ける魅力や社会に与える影響力,すなわち,「文化力」が国の力であるということが世界的にも認識され,また,文化芸術が経済活動において新たな需要や高い付加価値を生み出す源泉ともなっており,文化芸術と経済は密接に関連しあうと考えられるようになった。
我が国は,今後一層文化芸術を振興することにより,心豊かな国民生活を実現するとともに,活力ある社会を構築して国の魅力を高め,経済力のみならず文化力により世界から評価される国へと発展していくこと,換言すれば,文化芸術で国づくりを進める「文化芸術立国」を目指すことが必要である。

2.文化芸術の振興に当たっての基本的視点
第1次基本方針と同様,第2次基本方針においても,基本法第2条に掲げられた八つの基本理念(①文化芸術活動を行う者の自主性の尊重,②文化芸術活動を行う者の創造性の尊重及び地位の向上,③文化芸術を鑑賞,参加,創造することができる環境の整備,④我が国及び世界の文化芸術の発展,⑤多様な文化芸術の保護及び発展,⑥各地域の特色ある文化芸術の発展,⑦我が国の文化芸術の世界への発信及び⑧国民の意見の反映)にのっとり,施策を総合的に策定し,実施する。
(1)第1次基本方針策定後の諸情勢の変化
第1次基本方針の策定後も,国内外の諸情勢は急速な変化を続け,文化芸術を取り巻く状況にも大きな影響を与えている。
国内では,構造改革の進展により,民間と行政の役割分担の見直しや地方分権の推進等が図られた一方,地方公共団体の文化関係経費は,厳しさを増す財政状況の中で減少傾向にある。また,規制緩和などにより新たな分野への民間の進出が可能となり,多様なサービスが効率的に提供されることへの
期待が高まっている。
民間部門では,非営利活動やボランティア活動などが広がったことに伴い,民間と行政の協働による新たな取組が進められ,企業のメセナ活動も多様な広がりを見せている。
公立文化施設に対しては,指定管理者制度の導入により,民間の新たな発想や方法(ノウハウ)による効果的かつ効率的な運営が期待される一方で,これまで地域で培われてきた文化芸術活動の安定的かつ継続的な展開が困難になるとの懸念も現場から指摘されている。
地方においては,過疎化や少子高齢化の進展等により,文化芸術の担い手が不足してきており,都市部においても単身世帯が急速に増加していることなどから,地域社会(コミュニティー)の衰退が指摘されている。また,大規模な市町村合併により,地域に根ざした文化芸術の継承が危ぶまれている。
国際的には,政治,経済における地球規模化(グローバリゼーション)の進展に伴い,文化芸術による創造的な相互交流が促進される一方,文化的アイデンティティーの危機をめぐる緊張が高まり,文化の多様性が脅かされることが懸念されている。これを背景に,国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)では,2005年(平成17年)10月に「文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約」が採択された。
また,インターネットをはじめとする情報通信技術の発展と普及は,あらゆる分野において,国境を越えた対話や交流を活発化させ,情報の受信・発信を容易にしたが,その一方で,人間関係の希薄化,実体験の不足といった負の側面も指摘されている。
(2)基本的視点
ⅰ)文化力の時代を拓く
美しい自然や歴史・伝統に基づく文化芸術は,人々に精神的な豊かさや感動を与えるとともに,人々のコミュニケーションを活発化し,生きる勇気と喜びをもたらす普遍的な力を持っている。
世界の国々は文化芸術の発信により国の魅力を高め,異国の文化芸術の受容や相互交流を通じて世界の文化芸術の発展に寄与しようとしている。我が国も,伝統文化から現代文化まで多様な文化芸術を振興し,文化力を高め,心豊かで活力にあふれた社会を実現していくことが必要である。あわせて,国際文化交流を推進することによって,我が国についての理解を促進し,イメージの向上を図るとともに,文化芸術を通じて世界に貢献する必要がある。
また,文化芸術は,古今東西の様々な人々の営為の上に生まれ,その継承と変化の中で新たな価値が見い出されていくものであり,短期的な視点のみでその価値を計ることは困難である。こうした文化芸術の特質を踏まえ,文化芸術活動に短期的な経済的効率性を一律に求めるのではなく,長期的かつ継続的な視点に立った施策を展開する必要がある。
ⅱ)文化力で地域から日本を元気にする
我が国は長い歴史の中で,諸外国との交流などを通じて様々な文化芸術を受け入れつつ,全国各地で多様かつ特色ある文化芸術を創造し,継承し,発展させてきた。この地域文化の厚みが日本文化の基盤を成している。すなわち,地域文化が豊かになるほど日本文化全体も豊かになり,日本の魅力が高まる。以下略

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