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水平社創立80周年

人の世に熱あれ、人間に光あれ

〜解放劇「水平社創立大会」シナリオ〜

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2002年

※無断転載を禁止します。必ず制作者の使用許可をとってください。

メール : asao@js9.so-net.ne.jp


1.プロローグ ナレーション 1

☆体育館の左袖2階に米田富と石田正治が垂幕とビラを用意してスタンバイしている。

☆ナレーション係は、幕の中央に出ていき、ゆっくり読む。

ナレーション「ただ今より第2学年、解放劇「人の世に熱あれ、人間に光あれ、水平社創立大会」を始めます。1871年のいわゆる『解放令』によって江戸時代の『えた』身分や『ひにん』身分はなくなりました。しかし日本が近代国家として富国強兵、殖産興業をすすめる中で、部落の人々は職業をうばわれ、政府によって何の改善策もなされないまま、周囲からの差別は続いていました。そして大正時代に入り、民主的な風潮である大正デモクラシーの運動が広がってくると、人々の間で、部落問題への関心が高まっていきました。

 奈良県柏原村は江戸時代よりきびしい差別を受けていた村でした。解放令以後も周囲からの差別は続いていましたが、農業を中心に、牛から取る膠作りや桐下駄の生産で、経済的には比較的安定した村でした。勉学のために上京し、東京から戻ったばかりの若き西光万吉と阪本清一郎は村の青年たちと共に、1918年「柏原青年共和団」をつくり、差別のない東南アジアのセレベス島への集団移住を計画しました。また彼らは1920年に60人のメンバーで部落の親睦団体である「燕会」を結成したのです。しかし彼らはその活動だけでは満足しませんでした。ここは奈良県柏原村の西光寺の門前です。」

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ナレーション                                   西光寺門前            

2.奈良・柏原村 西光寺門前  柏原の三青年(燕会)

☆幕は閉まっている。

☆阪本清一郎と駒井喜作が左袖から舞台中央に進み出る。

☆西光万吉が右袖から現れる。

西光万吉「やあ、阪本さんと駒井くん、大事な話があるのだが、少し私の話を聞いてくれるかな」

阪本清一郎「いったい何ですか、西光さん」

西光万吉「われわれは、柏原青年共和団に参加して、差別のないセレベス島に移住しようした。また、自由に大空を飛び立とうという願いから『燕会』も作った。しかし、われわれに対する差別は何もなくなりはしなかった」

駒井喜作「確かにその通りだが、西光さん、そうしたら、いったいどうしたら部落差別は無くなるというのだね?」

☆西光万吉が「それきた」と言わんばかりに、にたっと微笑む。

西光万吉「阪本さん、駒井君、これを見てくれ!」

☆西光万吉がふところから一冊の本(特殊部落解放論)を出す。

西光万吉「これは佐野学さんの『特殊部落解放論』という論文なんだが、この中に、『特殊部落民自身が先ず不当な社会的地位の廃止を要求することにより始まらねばならぬ』というのがある。私はこの文を見て、目から鱗が落ちたようだったよ!

駒井喜作「西光さん、それはいったい、どういうことなんですか?」

西光万吉「つまり、これまでの運動は、国などが実施した生活改善など上からのおしきせで、周囲からの同情による融和運動だったんだ。すなわち、われわれは受け身でしかなかった。しかし、この論文では、差別されているわれわれ自身が先頭に立って解放運動をしてこそ、部落差別は無くなるのだと説いているんだよ!」

阪本清一郎「われわれ自身が立ち上がれって言うことなんだな!」

駒井喜作「そうか、ただ黙って見ていたんではだめだってことか!」

西光万吉「阪本さん、駒井君、そこでわれわれが中心となって、差別をなくす団体を作ろうと思うのだが、いっしょにやってくれるだろうか?」

駒井喜作「もちろんですよ、西光さん。ところで、その団体の名前は何にしましょうか?」

西光万吉「う〜ん・・・・・」

☆西光万吉と阪本清一郎はしばらく考え込む。

阪本清一郎「西光さん、『水平社』というのはどうかね?」

西光万吉「『水平社』?、いったいそれはどういう意味があるんですか?」

阪本清一郎「あらゆる尺度というのは人間が作ったものだ。その尺度によっていろいろな差がでてくる。絶対に差のできないものは『水平』ですよ。平等を表現するのはこの『水平』という言葉以外にはないと思うのだが・・」

駒井喜作「『水平社』か・・いい名前ですねぇ・・」

西光万吉「それなら『水平社』で決まりだな。そうしたら、その水平社の旗揚げの準備をする創立事務所を作らなくてならんが、私と阪本さんは危険思想の持ち主ということで、警察から目をつけられている。だから駒井君の家に事務所を置きたいのだが、どうだろうか?」

駒井喜作「いいですよ、西光さん。それでは私の家に事務所を置いて、活動の拠点としていきましょう!

阪本清一郎「ところで、この水平社の創立を差別に苦しんでいる全国の同胞たちに知らせ、同志を集めなければならないと思うのだが、何かいい方法はないものだろうか・・」

西光万吉「そういえば、つい先日、大阪の時事新報社の難波さんから、今度、大阪で『大日本平等会』主催の『同胞差別撤廃大会』が開かれるから、それに参加しないかと言ってきた。もちろん、私は断ったのだが、この大会を利用するっていうのはどうだろうか?

阪本清一郎「西光さん、それはいい。その『大日本平等会』というのは、同情や融和で差別をなくそうという団体だと聞いた。同情や融和では差別はなくならないのだと疑問を持っている人たちがいっぱいきているはずだ。そういう人たちに訴えていきましょう!」

西光万吉「阪本さん、駒井君、やりましょう!」

☆三人は手を取り合い、固く誓い合う。

☆三人は右袖に引き上げていく。

 

3.大阪中之島の中央公会堂 「大日本平等会創立大会」会場  

☆会場のわき左右に警官が二人立っている。

☆西光万吉が客席の前席についている。

☆幕が閉まっている。幕の奥の舞台には、議長・会長が座っている。

☆幕があく。

議長A  「次に、大日本平等会会長の菊池侃二(きくちかんじ)氏よりあいさつがあります。」 

☆会長が演台に立つ。

会長   「我々は今、おそれおおくも明治天皇陛下のかつてお下しになった解放令の心におこたえすべく、ここに大日本平等会を創立するものです。我々一般の人間は新平民となったあなた方少数同胞に対する差別を改め、同情と理解をもたねばなりません。またあなた方少数同胞も、差別されるからといって卑下することなく、進んで一般人との融和をはかっていかなければなりません。また、先年の米騒動のような過激思想や行動は捨てなければなりません・・

☆その時、舞台左上より大声で叫ぶ。

米田 富 「おしきせ平等会にだまされるな!」  

石田正治 「部落民は自らの手で差別と貧困を追放せよ!」「部落民は自らの手で人権を奪い返せ!」

☆参加者は左上の方を見る。

☆会長は驚き、声の方を見て、席へ戻る。

議長A  「引き続きまして・・・」

☆その時、客席より西光万吉が叫ぶ。

西光万吉 「ちょっとまってくれ・・」

☆客席から壇上に西光万吉がとびあがり、演台で訴える。

西光万吉 「私は奈良県柏原の西光です。皆さん、今、私達に必要なのは同情やあわれみではありません。これまで、随分多くの人が部落の改善をとなえ、融和をとき、あわれみや同情をよせてくれました。しかし、改善すべきなのははたして部落自身でしょうか。本当に改善しなければならないのは、我々三百万人の人間をいやしいもの、特殊なものとみなしているこの社会そのものではないでしょうか。」

☆会場より拍手がおこり、あちこちで賛同の声があがる。

会場の声 「そうだ。」 

     「そのとおり。」 

     「がんばれ!」

☆警官が騒ぎを静めようと会場に向って叫ぶ。

警官A  「静かにせんか。だまれ。だまれ。」

☆警官が壇上に向って、

警官B  「弁士注意!弁士中止!」 

☆西光それを無視して、訴える。

西光万吉 「正しいことはたった一つしかありません。それは、この地球上の人間はみな人間として平等にして尊いのだという、あたりまえの原理であります。」

会場の声 「そうだ。そのとおり。」

西光万吉 「私達は、このたった一つの原理に基づいて、このたび水平社を組織することになりました。来る三月三日京都岡崎公会堂で全国水平社創立大会を開催します。皆様の参加を希望します。」

☆その時、米田富と石田正治が、舞台左上より垂れ幕をおろす。

☆垂れ幕には次のように書かれている。

     「おしきせ平等会を粉砕せよ!」

     「全国、水平社大会に参加せよ!三月三日、京都岡崎公会堂へ!!」

☆ビラをまきながら叫ぶ。

米田 富 「全国三百万、部落民よ、決起せよ!」

石田正治 「全国、水平社大会に参加せよ!三月三日、京都岡崎公会堂へ!!」

☆会場から、ワーという喚声があがる。警官はやめさせようと、大声で叫ぶ。  

警官A,B  「やめろ。ビラを拾うな。やめろ。やめろ。」

☆米田と石田は繰り返し叫ぶ

米田 富 「全国三百万、部落民よ、決起せよ!」

石田正治 「全国、水平社大会に参加せよ!三月三日、京都岡崎公会堂へ!!」

会場の声 「水平社!水平社!」

     「三月三日や!京都や!」

☆会場は水平社の掛け声とワーという喚声でもりあがる。

☆幕が閉まる。

 

4.ナレーション 2

☆ナレーション係は、幕の中央に出ていき、ゆっくり読む。

ナレーション「このように、同情やあわれみでは差別はなくならないと考えた人たちがいました。奈良県柏原の西光万吉や阪本清一郎らは、部落差別をなくすには部落自身が立ちあがって組織的に闘わなければならないと考えたのです。そこで、自主的な解放運動を全国的に組織するため、西光万吉らは柏原に水平社創立事務所を設立しました。”水平社”という名前は、差別のない平等で水平な社会をめざして闘う組織という意味で、阪本清一郎によって名付けられました。そして、今からちょうど80年前の1922年3月3日、全国水平社は生まれました。ここは全国水平社創立大会が開かれている京都市の岡崎公会堂です。全国から約700人の部落の人達が集まりました。中には、当時珍しかった女性の人の参加もありました。そろそろ、大会が始まったようです・・」

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大日本平等会創立大会                      全国水平社創立大会

5.京都市岡崎公会堂「全国水平社創立大会」会場       

☆幕が閉まっている。幕の奥の舞台には、議長・南梅吉、阪本清一郎、桜田規矩三、駒井喜作、米田富、山田孝野次郎が座っている。

☆幕が開く。

議長B  「それでは南梅吉君より開会の言葉をいただきます。」

☆南梅吉が演台のところに行く。

南梅吉  「ただいまより、全国水平社創立大会を挙行いたします。」

☆南梅吉、一礼して席に戻る。

会場の声 「水平社、ええ名前や。しかし、ほんまに、ようこれだけ集まったもんやなあ。」 

会場の声 「ほんまにすごい!差別に苦しんでいる兄弟がこんなに大勢おるんや!」

議長B  「それでは、阪本清一郎君から今日の創立大会開催の経過を報告していただきます。」

☆阪本清一郎は南梅吉に握手をし、演台のところに行く。

阪本清一郎「阪本です。柏原のくにの同志とともに、水平社創立の準備にかかり、水平社創立事務所を駒井喜作宅にもうけました。差別に苦しんでいる同志からはこんな声が寄せられました。”社会改善家が部落の改善を世話してくれましたが、平等な人格を持った人とは見てくれませんでした。私達が求めるのは不合理な因習や古い階級観念から解放され、自由になることです。”このようなたくさんの声をうけて、今年にはいり、創立趣意書”よき日の為めに”を全国各地の同志にくばり、各地で水平社の結成を呼びかけてきました。そして、今日、この日をむかえることができました。」

☆阪本清一郎は一礼して壇上をさり、山田孝野次郎のところに駆け寄り握手する。 

☆会場から拍手が起こる。

議長B  「続いて、奈良県の児童代表の山田孝野次郎君に演説をしてもらいます。

☆会場はシーンと静まりかえる。

☆山田が登壇して一礼する。 

山田孝野次郎「奈良県の山田です。私は学校で同級生や教師から差別され、身も心も冷え切るような思いで過ごしてきました。校門をくぐったら最後、勉強どころか涙で一日が終わる日が何回もありました。教壇に立った先生のひとみは何という冷たいものでしょう。しかし、それで、わが身が悲しいかというと決して悲しくはありません。私には世間からさげすまれなければならないいわれが、なにひとつないからです。尊い人というのは、生まれながらにして、何か他の人と違う印がついているのでしょうか。まさかそんなことはありません。尊い人もいやしい人も存在しないのです。私の体の中には他のすべての人達と同じように赤くて熱い血液が流れているのです。」

☆山田少年は言葉が停まり、頭を下げ、すすり泣く。

☆会場からもすすりなく声がする。山田孝野次郎は大声で叫ぶ。

山田孝野次郎「今、私達は泣いているときではありません。大人も子供もみんないっせいに立って、悲しみの原因を打ち破ろうではありませんか。そして光り輝く新しい世の中にしていきましょう!」

☆会場からわれんばかりの拍手が起こり、声があがる。

会場の声 「そうだ、闘おう。」

     「光り輝く新しい世の中にしていこう!」

☆山田は一礼して壇上を去り、南、阪本、桜田、米田、駒井と握手をしながら席に戻る。

☆桜田規矩三が演台のところにいく。会場は静かに聞き入る。

議長B  「続いて、桜田規矩三君が綱領を朗読します。」

桜田規矩三は、綱領を見ながら、大きな声でゆっくり読む。

桜田規矩三「一.特殊部落民は部落民自身の行動によって絶対の解放を期す 

      一.吾々特殊部落民は絶対に経済の自由と職業の自由を社会に要求しもって獲得を期す 

      一.吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す

☆会場から拍手がわく。

☆桜田規矩三は、駒井喜作と握手し、席に戻る。

議長B  「次に宣言を駒井喜作君に朗読してもらいます」 

☆駒井喜作は演台のところに行き、水平社宣言を朗読する。駒井はこの宣言を何度も絶句しながら、涙をおさえながら読み上げる。

駒井喜作 「宣言!全国に散在する吾が特殊部落民よ団結せよ!長い間いぢめられて来た兄弟よ、過去半世紀間に種々なる方法と、多くの人々によってなされた吾等のための運動が、何等の有難い効果をもたらさなかった事実は、それらのすべてが吾々によって、又他の人々によってつねに人間を冒とくされていたばちであったのだ。そしてこれらの人間をいたわるかのごとき運動は、かえって多くの兄弟を堕落させた事を想へば、この際吾等の中より間を尊敬する事によって自ら解放せんとする者の集団運動を起こせるは、むしろ必然である。兄弟よ、吾々の祖先は自由、平等の渇仰者であり、実行者であった。ろう劣なる階級政策の犠牲者であり男らしき産業的殉教者であったのだ。ケモノの皮はぐ報酬として、生々しき人間の皮をはぎ取られ、ケモノの心臓を裂く代価として、暖かい人間の心臓を引き裂かれ、そこへ下らない嘲笑の唾まで吐きかけられた呪はれの夜の悪夢のうちにも、なほ誇り得る人間の血は、涸れずにあった。そうだ、そして吾々は、この血をうけて人間が神にかわろうとする時代にあうたのだ。犠牲者がその烙印を投げ返す時が来たのだ。殉教者が、その荊冠を祝福される時が来たのだ。吾々がエタである事を誇り得る時が来たのだ。吾々は、かならず卑屈なる言葉と怯惰なる行為によって、祖先をはずかしめ、人間を冒とくしてはならぬ。そうして人の世の冷たさが、どんなに冷たいか、人間をいたわる事が何であるかをよく知っている吾々は、心から人生の熱と光を願求礼賛するものである。水平社は、かくして生まれた。人の世に熱あれ、人間に光あれ。大正十一年三月三日 全国水平社」

☆会場はすすり泣く声と拍手でいっぱいになる。

☆駒井は呆然として立っている。そんな駒井の所へ阪本、南、桜田、山田、米田らが行き、握手し合う。

会場の声 「せや、よういうてくれた。わしら人間は本来尊敬されるべきもんなんや。」

     「人の世に熱あれ、人間に光りあれ!」 

議長B  「続きまして、米田富君に決議文を朗読してもらいます。」

☆米田富は、駒井喜作の所へ行き握手する。そして演台に立つ。

☆会場は静かになり、決議文を聞き入る。

米田富  「決議! 

      一.吾々に対しえた及び特殊部落民等の言行によって侮辱の意志を表示したる時は徹底的糾弾をす。

      一.全国水平社京都本部において我等団結の統一を図るため月刊雑誌“水平”を発行す。

      一.部落民の絶対多数を門信徒とする東西両本願寺が此際吾々の運動に対して抱蔵する赤裸々なる意見を聴取しその回答により機宜の行動をとること。右決議す 大正十一年三月    

        全国水平社大会

☆阪本、桜田、駒井、南、山田は、決議文を読み終えた米田の所に駆け寄り握手しながら喜び合う。

☆会場から嵐のような拍手がおき、全員立ちあがって万歳をする。

会場の声 「ようし、わしらの村だけやない、同胞は全国におるんや。この運動を全国に広げていくんや。」   

     「わしらは誇りをもって生きていくんや。」    

     「人の世に熱あれ!人間に光りあれ!」 

☆幕が閉まる。

 

6.エピローグ ナレーション 3        

☆ナレーション係は幕の中央に出てくる。

ナレーション「こうして、部落差別をなくす組織として全国水平社は誕生しました。ここで読み上げられた“水平社宣言”は日本で最初の人権宣言といわれています。この後、各地に水平社が組織され、三重県でも全国水平社創立大会の翌月、松阪の上田音市さんらを中心に“三重県水平社”が組織されました。その後、水平社は福岡連隊差別事件や高松結婚差別事件などを全国的な闘争として展開し、部落解放にむけて活動していったのです。皆さん、水平社創立大会の劇はいかがでしたか。部落差別をなくすために自ら立ちあがった人々の物語でした。部落差別は今もなくなっていません。私達は、この、水平社をつくり闘ってきた人々の思いを受け継ぎ、この世から部落差別をなくしていきたいと思っています。本日はどうもありがとうございました。」

☆ナレーション係は礼をして退場する。

☆拍手をする。

 

(会場設定)

【大阪中の島公会堂】

舞台垂幕の言葉

@少数同胞ハ一般社会ト融和ヲ計ルヲ要ス

A少数同胞ハ卑下ト遠慮ヲ捨テル事ヲ要ス

B少数同胞ハ一般社会ノ反省ヲ強ク促スベシ

C少数同胞二対スル誤マレリ観念ノ根絶ヲ期ス

舞台左上から米田・石田がおろす垂幕

@おしきせ平等会を粉砕せよ

A全国水平社大会に参加せよ!三月三日、京都岡崎公会堂へ!!

☆ ビラ

 

【京都岡崎公会堂】

☆ 舞台垂幕の言葉

@特殊部落民自身ノ行動ニヨッテ絶対ノ解放ヲ

A特殊部落民ヨ 団結セヨ

B解放 団結 自由

C三百万人ノ絶対解放