朝鮮事変とセイバー、ミグの空戦

 

私がもう幾年かメールでやり取りしている航空研究家に、アルゼンチン人のディエゴ・フェルナンド・ザンピニ氏がいます。

 

彼はいくつかの戦争でも、これまであまり陽の目があたらない分野について研究を重ね、特に朝鮮事変、ベトナム戦争における共産側の航空機ならびにその活動に関して優れた業績を上げています。

 

朝鮮北部で1951年初等から足掛け3年間に繰り広げられたジェット機同士の空戦は、双方とも限定的な介入ということもあり、また最近まで公式にソビエトは参戦していないこととなっていたためにその資料が限られ、国連軍側の資料だけによりなかなか全貌がつかめませんでした。

 

現在に至っても、その主体である北朝鮮はもとより、中国でさえ整理された資料にはなかなかアクセスできませんが、ソビエト崩壊後に当時北朝鮮空軍として戦ったロシア人と、ミグ戦闘機の健闘がだんだん明るみにさらされて来るようになりました。

 

米国防省の公式サイトにより、国連軍側の損害はかなり克明に分かるので、それをロシア側の記録と付き合わせることによって、かなりリアルな空戦記録が描けます。

 

ここでは、これまで数多く発表されているディエゴ・ザンピニ氏の資料を少しずつ翻訳・紹介し、普段なかなかなじみにくい「鉄のカーテン」の向こうを垣間見ることとします。

 

まず最初に「朝鮮戦線のロシア人エース達」を披露いたします(2005.05.06)