最北医学生の2002年 6月の日常

■2002/06/02 (日) ドライブ日記

予定が1日空いていたので、家の中でするべきたくさんのことを無視してドライブに出かけた。長い距離をドライブし、温泉に入り、旨いものを食って帰ってくるのは、私にとって最高の贅沢だ。ガソリン代出すから運転してくれない?とか言われたらすごく嬉しい。

まず平取町の蕎麦を食いに行った。私にとっての北海道三大蕎麦(最近考えた)は、北見の村屋、平取の藤そば、そして音威子府の蕎麦である。どれも蕎麦の味が強く、個性的な「強い」味なので蕎麦初心者には勧めない。しかし、おいしい。私の姉など、基本は音威子府の蕎麦だと言っている。これは世間のたいていの蕎麦屋では満足できないことを意味している。

次に日勝峠を越えて帯広方面へ抜け、北上してトムラウシ温泉に行った。国道から1時間以上山には入っていくので、結構ひなびたところを想像していたが、確かに最後の方は砂利道で、1車線とも2車線ともつかないような道だったが、建物はわりと新しく立派だった。お湯も93℃が湧き出しているらしく、なかなか良かった。93℃だと、それをそのまま使うだけで湿式サウナができあがるのだ。面白い。

次に時間があったので、帯広へ向かった。普通は帯広に行くだけで一大イベントである。私は普通ではない。前々から行こうと思っていた六花亭の2階の喫茶に行った。今月のピザと今月のデザートを食べたが、また行ってもいい味だった。メジャーな観光地であるのは事実だが、私には珍しい、行きたいと思うところだ。

今回は前の日が飲みだったこともあり、12時間の行程に抑えておいた。これを聞いたとある友人が「そんなので満足できるのか?」と言ってきた。確かに1日20時間まで活動可能であるから、あと8時間ほど足りないのかもしれない。でもまぁ、ポイントの数的にも内容的にもおさえていたので、満足できるものだった。

650km走ったが、3カ所で費やした時間を計3時間とすると、9時間で650km走ったということになる。計算が合わないような気がしないこともない。

■2002/06/04 (火) Microsoftには負けないぞ

http://kamo.pos.to/dpoke/news2002_4-6.htmlの5月13日から
http://wings.raindrop.jp/openoffice/o3u2gj/へ飛んでみた。
要するに、ワードとエクセルとパワーポイントと、あと図形かメールか知らないけどこれらのソフトが無料で、しかもマイクロソフトのオフィスと互換性があるという話だ。全部で50Mくらい、32kbpsでも5時間ほど(つまり一晩)で落とし終わった。

使ってみたが、元々が日本語のソフトでないところで、フォント関連の設定をいくつか初期設定としていじらなければならないが、たいした問題ではない。だいたいがあの重いワードとエクセルの機能をフルで使っている人はいるのだろうか?そうした発想と、その使わない機能に対してお金を払うのか?というところである。今現在、マイクロソフト製のが入っている人はアンインストールしてまで導入するものではないが、新たにパソコンにインストールするのならば十分にありうる選択枝だと思う。

今ネットを見てみると、シンクフリーというこちらは格安のソフトがあるらしい。あんまり話題に上っていないが、これが文字通りだとしたら随分いいと思う。
http://www.thinkfree.co.jp/index.jsp

■2002/06/05 (水) W杯チケット騒動

私は事務仕事が好きでかつ得意である。managementだったり、全体がうまく回るようにとか気を回すというのが得意だ。得意と言うよりも「性分だ」と言った方が的確かもしれない。時に頼まれもしないのに気を回しているので。

私はいくつかの組織の長になったことがあるので、他人を信頼して仕事を任せることの大変さはわかっているつもりだが、今回のW杯のチケット売れ残り騒動には、お粗末さを感じる。だいたいいくらの金が動いているんだよ、と言いたくもなるのだが。

そもそも、一人でも多くの人にサッカーを楽しんでもらうことこそが目的だったはずではないか。チケットの名義を変更できなくしたり、子供もチケットがないとダメとか、色々面倒なことをしていたが、どちらかと言えば、ダフ屋が横行してヤミチケットの値段が暴騰する方が、今回のように客席に空きを作るよりは「まし」だったのではないか。もちろん作らない方がより良いのは当然だが。

手段と目的のはき違えはよくある。高校時代の話だが、学校祭で、委員会の遅刻・欠席をはじめ時間外作業・清掃不備などに「減点」を科したことがある。そういうシステムが以前から脈々と続いていた。これはともすると、減点自体を目的としてしまい、そもそもの目的である「運営を円滑に進める」ということが忘れられがちになる。

例えば、決まった時間外に教室に入る時には「許可証」を学校祭本部に取りに来てくださいなど、これをやらずに例えば忘れ物の傘を取りに教室に入ったら減点。居残りの作業を防ぐのとは全く関係ない。減点自体が目的化してしまっている。それくらいわかるだろ。

体育の授業で「ダンス」の練習をしなければならない。その練習のために教室に入る際に許可が必要か?かつての名残で許可を求めに来た人に対して私は「踊りながら衣装を縫ったりしなければいいです」と答えていた。それくらいわかるだろ。

そういったシステムを、少なくとも私が運営に携わった代ではなくすように心がけていた。今回のW杯のチケット問題についても、フランス大会での様々な問題の反省を生かしたのかもしれないが、結局スタジアムで直接見ることができる人が減ったのは、フーリガンが暴れるのと同等以上の失態と言わざるをえない。何も起こらないと失敗していないと感じがちだが、不作為の過失も立派な過失だ。

■2002/06/06 (木) 春季大会

春季大会という、北海道の大学生の大会があった。バスケットでは1試合につき2人審判が必要だが、全てを社会人である大人に頼むわけにもいかないので、「帯同審判」という制度がある。これはチームから1名審判を出し、自分たちでお互いに審判し合おうということである。先に試合をしたチームが後の試合の審判を出し、後の試合のチームが先の試合の審判をするケースが多い。

さて今回の春季大会でも、1回戦2回戦はこの制度で行われた。私のチームの割り当ては13時からだったので余裕を持って朝7時に家を出た。4時間やそこらかかると思っていたが、あまりに早く着きすぎて1試合前の30分前に着いてしまった。つまりは2時間前である。そこで、一応どちらのコートが割り当たっているのかを確認しに本部へ行った。

そこで耳を疑う返事が返ってきた。

「あぁ審判はなくなりました」

久し振りにマジギレした。こっちが朝の7時に家を出れるよう起きていて、本当は講義があって、もうあと1回休むと出席がやばくなるという状況がありながら、でもまぁチームとしての責任があるからということで、後輩たちにも回せず学校休んできているのに。そんな理由で一人だけで来ているから車だって余計に出さなきゃならないし。それで着いたら「ありません」ってあんまりにもひどくないか?そもそも木曜日金曜日に普通に試合がある大会って、大学ってそんなに楽なところなのか?やっぱり。

などと、とうとうと抗議した結果、「じゃぁ違う試合吹いてください」と。よくわからないまま1試合吹いて審判謝礼500円を手にした。90分で500円であるから、決してバイトではない。ガソリン代にも足りない。飯代と言えなくもない。でも最初に書いたとおり、試合を成り立たせていくためには必要なことで、しかもチームとしての責任だと思っているから、はるばる200km以上の道のりを車を飛ばしてきたというのに。それも何か自分の責任を詫びつつならともかく、仕方なかったんですとか、こっちもいっぱいいっぱいだとか、自分の試合が見れないよりいいだろとか、そんなこと聞いてない&わけわからんことを言われて、運営もお粗末なもんだな、と思った。

■2002/06/07 (金) 春季大会2日目

2回戦は札幌学院大学戦だった。相手は1部上位で、かなりの格上との戦いだった。またとない機会なのでみんなで結構頑張った。相手もこれが別にメインの大会じゃないので、結構適当な部分もあった。逆に言うと付け入る隙は十分あった。でも負けた。

40分のうち、最初の27分までは良かった。なんとか食らいついていき、得点も同点から一桁の差だった。しかしその後、こちらにミスが出始めたこと、4Qで勝負をかけるために主力メンバーを下げたことなどがあり、3Q終わった時点で12点負け。そして4Q目はこちらのミスと向こうの安定度が光り、結局さらに15点離された。横綱相撲じゃないが、途中までいい試合をしていたのに最後にがっつり離されるのは、格の違いかもしれないし、またどちらかというと自滅のようなミスも多かったので、それも含めてまだまだ実力が足りないのかとも思う。

私が入学した頃は、うちのチームも弱く、4部中4部だったし、負けたり勝ったり負けたり、という感じだった。その後コーチもつき、高校まで様々なところで活躍していた人たちが入学してきてチームは格段に強くなっていった。2年前の試合のビデオを見て「このチーム、ディフェンス下手くそだなぁ」と思ったらうちのチームだった。しかし試合の結果は必ずしも一致せず、8割のチームに勝つ力があったとしても、勝率は8割にはならない。トーナメントというのはそういうものだ。優勝しない限り必ず1回は負ける。今回で言うと1勝1敗だ。

そんなわけで、チーム自体はかなり強くなっていると思うのだが、勝ち負けの数で言うと結構負けていて、感情問題として気分が悪い。やはり1度は優勝したいなぁ、とも思うのだった。

■2002/06/09 (日) イマイチな内容と満足

今日はいつものように1日ドライブに出かけた。まず北上して中頓別町へ向かった。以前浜頓別町に住んでいたが、隣町の中頓別町のペーチャン川で砂金を掘るためだ。道中雨が降ってこれは川に入るどころではないかと思い、鍾乳洞に行った。期待していなければなかなか、期待していれば期待した分だけがっかりするという、そんな感じだった。

次に砂金を掘った。砂金は川の石やら砂やらをうまく選り分けていって見つけるものだが、選り分ける技術よりも、最初に入れる土で勝負が決まってしまう。速さの差こそあれ、金はやっぱり金だから、比重の関係で(本物ならば)しっかり最後まで残ってくれる。しかし、最初に入れた土が良くなかったのか、本当にほんの小さな金をひとかけら見つけただけだった。雨交じりの寒い中、虫に刺されながらやったにしては、今一つのできだった。途中は楽しかったのだが。

次に音威子府の蕎麦を食べに行った。残念ながら予定していた店は休みで(道の駅って日曜は休みなのか!?)駅の立ち食い蕎麦にした。するとそれも創業70年とはいうものの、私に言わせれば「蕎麦のコシ」にプライドはないのか、という固さだった。期待していただけにがっかりだった。

次に豊富温泉に向かった。行った温泉は、奇数日は露天風呂が女性の日で、まぁそれは仕方ないとして、男湯のサウナは壊れていた。それで、温泉の湯船、真湯の湯船、水風呂の3種類だった。これもまた、まぁいいと言えばいいのだが、イマイチだった。

次に牛乳100円で飲み放題、の看板を頼りに行ってみた。さすがは酪農の町、考えられないほどの数の牛がその辺を濶歩している。確かにその店はあった。確かに牛乳は飲み放題だった。しかしふとみると、そのおじさんは某コンビニのの紙パックから注いでいるではないか。別に悪くはないけど、なんか農家ならではのすごいものを期待していただけに、これまたイマイチだった。

最後に、帰ってきてからおいしい中華を食べた。これには満足だったが、食後に飲もうとしたお茶のポットの蓋がはずれて、お茶の大部分が私の手の甲へ直行した。別に大したことなかったのだが、なんとなくいまいちな一日だった。まぁおいしかったから許す。

色々あったが、でもまぁ今日1日には満足した。

■2002/06/13 (木) 専門家に勝つということ

一般的に、専門家に勝つのは難しい。プロとアマチュアの差と考えてもいい。お金をもらってやることにはやはりそれなりの価値がある。しかし、そうでもない側面がある。あくまで側面止まりではあるが。

ある疾患に対して、治療法が2つあり、それのどちらを選択するのか、を考える機会があった。とある日本の臨床医が考えている意見があり、それが本当なのかを疑ってかかった。その日本の医者より勉強するためには、と考えて、それに関する英語論文を検索し読破した。結局その件に関しては、これまでの常識は確かにその臨床医が言うとおりだったのだが、現在の世界の最新情報としては、もう一つの治療法を取るべきでは、という流れになっていた。今年に入ってから出された英語論文だ。

一応、その臨床医よりは「正しい」結論に達したことになる。だから俺の方が偉い、とかそうではなくて限局した部分であれば、専門家を超えることもそんなに難しくないとわかった。

もう一つ、去年ある科目のグループワークで自分たちのグループで調べ、その内容について教授が「いやー私も知らないことがあって」と誉めていたものがあった。その後調べてみると、そのネタで教授が日本小児科学会で発表していることがわかった。パクリやがったな、と思ったり思わなかったりだが、人員と金と実験装置は動かせないが、そうでない部分、つまり文献を調べたり、ネット上を検索したり、であれば、ちょっとした知識と英語力とパソコンなどの道具があれば、プロを上回るような活動もできるのだ、と自信を持った出来事だった。

いわば、将来医者になったときのための「ノウハウ」を現在から蓄積しているのだ、とも考えられる。学会発表、統計的分析、まとめの作り方、スライドの作り方、効果的なプレゼンの仕方、論文検索の方法、などなど、誰も教えてくれないことを学んでおくのも、学生時代にできることの1つだ。

■2002/06/16 (日) 学校祭

私の大学の学校祭には、いくつか面白いことがある。

1つは、食べ物などが高いことである。利益を出そうとしているために、「さすがは学祭」とは言えない値段のものが多い。しかし結局買うのも大半は学生なので、タコが自分の足を食べてお腹いっぱいにしているような状況に、似ているような気がしなくもない。ノルマとして食券を売るという作業もあるが、これも自分で買い取った食券を、同じような境遇にある人同士が物々交換するのが大概である。「売れた」とか言ってみるが、金銭的には一円も得していないことが多い。

2つ目に、参加者が限られていることである。大学は高校までとは違うのでいいのだが、今回5年生として店などを回ったが、ほとんど知っている人がいない。去年までは、立ち寄って無駄話ができる店がいくつもあったが、1,2年生が中心となり、だんだんと知り合いも少なくなって、ちょっと寂しかった。

結局、5年ではそのような事情を反映してか、「5年有志」という店を出した。飲んで食べて、の店だが、店の中にいるのは結局は5年生だった。要するに、各部活から追い出された(店は部活単位で、5年にもなるとそんな学祭みたいな面倒なことは後輩がやってくれる)5年生たちのたまり場となっていたのだ。

ここまで来ると、いったい何のために、誰のために学校祭をやっているのか、よくわからなくなっていく。強いて言えば、自分が楽しければいい、ということなのだろうか。

■2002/06/22 (土) 1万円キャッシュバック

http://svc.ana.co.jp/pr/02-0406/02-037.htmlにもある通り、ANAのキャンペーンで50便に1便の「当たり便」の乗っていた人全員に、1万円がキャッシュバックされる、というのがある。それに当選した。

びっくり、本当にあるんだ。

■2002/06/23 (日) ごぶさたしております

久し振りの更新です。

実は22,23と九州に行って来て、なかなか良かったです。それの準備やあんなことやこんなことなどで、公私共々いっぱいで、更新をサボっておりました。その九州の報告はじめ、徐々に開いた2週間を埋めていこうと思いますので、何とぞこれからも叱咤激励(?)のほどをお願いします。

■2002/06/22 (土) 九州1日目

「医療を考えようin福岡」という集まりに参加した。
http://www.cse.ec.kyushu-u.ac.jp/~md100042/iryouwokangaeyou.html
知り合いが結構いたことと、知的な意味で欲求不満だったこと、部活が体育館工事のため休みだったことたまたま格安のツアーを発見したこと、その場のノリ・勢い、など色々な要素によって、ある意味衝動的に、九州まで行くことは決定された。

現地に着いたらまず「本当に来たんですか」とか言われた。無理もない。あっちの反応が正しくこっちの行動が間違っている。でも行った。結局ANAの1万円のおかげで、1泊ホテルつき往復飛行機で28000円となった。意外と近い。

一蘭というラーメン屋に行った。味についてコメントすべきだろうが、隣の人とも店の人とも顔を合わせず食べることに集中できるというカウンターの仕切りに驚いた。女性でも替え玉しやすいようにという配慮らしい。http://www.ichiran.co.jp/

医療過誤で娘を亡くした、小児科医の久能恒子氏の講演を聞いた。
http://www.hypertown.ne.jp/medio/docpat/13.html
なかなかこうした問題の当事者の話を聞くことはなく、とてもためになった。こうした無形のものが自分の力になっていくと考えている。形があるもの、試験で測れるものはたいして多くないと思っている。人間の思考の8割から9割が無意識である、という説もあるが、同様に形があるものよりも、口では言えないんだけどそこに確かに存在するもの、いわば無形文化財のようなものにこそ、価値があるのだと考える。だからこそ九州まで行く。

その後、看護師の仕事を知る、という分科会で学び、見識を新たにした。共に学ぶ医療スタッフを理解するのは重要だ。講義室にだけいると「医者が中心、他は知らん」という考えになってしまいがちだ。

その後、食べて、飲んで、交流して、色んな人とお話して、騒いで、壊れて(周りが)...

それから屋台に出かけた。おそらく福岡中の屋台の前を通った。その一つに入り、屋台を楽しんだ。ラーメンも食べたし、九州に来た目的達成である。期待通りの観光地で良かった。食がつぶれると結構その場所のイメージは悪くなるものだが、今回は当たりだった。

■2002/06/23 (日) 九州2日目

夜は遅くまで起きていたので、しかも出発前日も1時間ほどしか寝ていなかったので、珍しく起きるのがつらかった。でも寝るのなんか九州以外ですればいいんだから、と頑張った。

ホテルには朝食バイキングがついていた。絶対自分から800円払おうとは思わないが、ついていたらお得感がある。野菜が好きなだけ食べられること、私の満足できる量が食べられることが、大きなメリットである。

自分の分科会の発表の準備をした。スライド35枚の代わりとなる紙をA3で1枚で作った。視覚から入る情報は、少ない文字数で多くを訴えることを心がけている。できがそれほど良くない中学生が黒板を見ながらノートを取れる量、というのは、実はどんなレベルの人に対するプレゼンテーションにも当てはまる。多すぎると誰しもうざいし、実はよく伝わらない。

分科会では、チューター(つまりは司会者)もいないのに、SGD(small group discussion)を行った。本当は自分は喋りたがりだし、8割くらいしか言いたいことが言えなかったが、それよりは、自分が思っていることを参加者一人一人に言ってもらい、それをお互いに聞き合うことこそがこうした自主ゼミでの醍醐味だと思っている。実際その狙いは達成されたようだ。

その後、太宰府に出かけて20分ばかり滞在し、2年後の国試合格を祈った。一応学問なので。お土産を物色するも、自分がおいしいと思うものしか人に贈らないように心がけているので該当なし。その場の雰囲気は持って帰れない。

福岡から羽田の便は、窓側で景色も良かったが、ほとんど寝ていてもったいなかった。寝ぼけた中で、かすかに海に島が浮かんでいるきれいな情景があったが、どうも東から西へ向かっているような図で、それ以上考えるのが面倒くさくなって再眠した。

北海道に帰ると、気温が5度だった。九州仕様のハーフパンツ+半袖シャツのため、普通に歯をガタガタいわせて震えてしまった。

意外と日本は狭いと思った。また、人と人とのつながりを再確認した旅でもあった。じゃないと、わざわざ九州まで行ってられっかい。そんないい土日だった。

■2002/06/26 (水) W杯の審判問題について

W杯での審判が問題になっている。公平を期すために、対戦する両チームと異なる大陸から審判を出すということだが、それによってレベルの高い(大陸の)試合を、レベルの低い(大陸の)審判が吹くことになる。レベルの合わない審判をするのは非常に困難だ。私もこの間、1部のチームの試合を吹いたが、最後の方はもう目も当てられなかった。予想外のことが次々と起こると、自分でパニくって収拾がつかなくなる。話の次元は違うのだろうが、良くないだろう。また、貨幣価値の異なる国であれば、買収という問題が出てくる。アジア対ヨーロッパの試合を吹くのは、アメリカ(実質的に南米)かアフリカである。結構起こりそうな話である。起こり「うる」と表現すべきか。

私が見ているスポーツは大抵がバスケットであるが、サッカーにも共通するところが多い。トッティがシミュレーションで退場になったのは誤審だと思うし(あれはノーホイッスルが適当)「審判が流しました」とかいう実況には不快感を覚える。「ノーファール」という判定をしている時と「流す」時というのは大きく異なる。サッカーでは、そのままボールのあるところのプレーを生かすために「流す」こともあるが、一方接触があってもファールでないプレーというのも存在する。

ベスト4以上には、サッカーのレベルも貨幣価値も高い欧州の審判を揃えた。やればできるんなら最初からやればいいのに、と思わずにはいられない。審判は、試合前にはほとんど注目されないが、実際には大事なファクターである。アメリカプロバスケットボール、いわゆるNBAも、もしも審判いなかったらただの喧嘩だ、という意見もある。これには賛成だ。

ともあれ、残り3試合、試合を見るのが楽しみになってきた。優秀な審判を見るのだ。

■2002/06/29 (土) 積丹

積丹半島を回った。積丹岬と神威岬を歩いてきた。花でも見ながら2時間とかゆっくり回るとよりよいのだろうが、駆け足で回った。泊まりがけでもないとなかなか難しい。天気が良かったのできれいに崖と水平線が見えた。最も好きな風景のひとつだ。また、自然の中を歩くのも好きだ。小さい頃から親に連れ回されていたのが原因だが、今となってはまとまった時間を、日常の喧噪から離れて、歩くという行為に充てられるというのがかなりの贅沢でもある。

ウニ丼を食べた。2000円したが、その値は十分にあった。天売・焼尻には及ばないものの、釧路の和商市場で食べるよりもおいしいと思った。

そこで交通事故が起きた。(もうウニしか見えない)私が路上駐車した横で、バイクが地元民の車に追突した。道路交通法的には、駐車車両があろうと、ウインカーあげるのが遅かろうと、追突をした方に責任がある。ではあるが、ちょっとした責任を感じずにはいられなかった。

島牧村に行き、賀老の滝を見た。もう少し早い時期に行くと、雪解けの関係で水量が多かったらしい。サイズが大きいのは認めるが、期待していなければ結構良かった、のレベルだと思った。とにかく1日中あちこちで歩きまくった。1時間やそこらふと歩くのは、なかなかできないことだ。ドラゴンウォーターという、天然に湧き出す炭酸水は見ることができなかった。川を遡る?とかで地理不案内だった。天然ブナ林は面倒くさくなってやめた。

次にモッタ海岸温泉に行った。日本海を一望できる露天風呂、というロケーションもさることながら、お湯が最強に良かった。成分表を見て愕然としたが、今まで入った「濃い温泉」の2倍以上の濃度で、1キロを蒸発させた残存物質が8グラム近くあり、1グラムあれば温泉を名乗れることを考えると、温泉離れした温泉だった。また、ラジウム含有量が多く、二股ラジウム温泉の3倍、全国でも2番目に多い、との濃度だった。今度泊まりたい。

それから岩内町に戻り、寿司を食った。岩内での寿司屋は3軒目だったが、人生これまで食べた中で最も旨い寿司だった。普通に行くと片道5時間くらいかかるのが難点だが、是非また行きたい。

そんな感じで、非日常を味わってきた。やるならとことん、が私のモットーである。