Date: 月, 09-Apr-2001-21:14:09

烏書房様<

小太郎@Pの穴です。からけいではお世話になっております。

改めまして、今回の棚家主の件、まずはお礼申し上げます。これまでに私のほうは何度かお店の方には足を運んでおりますので私が烏書房様と面識が無い、というわけではありませんが、特にお店で私が名乗ったわけでもなく、今回のウチの掲示板の私の書き込みにしても、個人的な気持ちを書き込んでいただけで、それについてあんなに早く反応いただけるとは、いや、そもそも反応があったこと自体に本当にびっくりしており非常に嬉しく思っております。

ただ、いざ「棚」を作りましょう、という話しになると、ちょっと私が思い描いていたものと、烏書房様のレスでは隔たりがあるように思い、とりあえずメールをさせていただくことにしました。

まず私がリスクを背負わずに「棚」を作らせてもらっていいのか、ということ。というか、そこで1円でもいいから棚を作った人に利益があるカタチが私の希望なのですが。(棚を作らせてもらうとすればなんともずうずうしい要望だと思われるかもしれませんけど)
例えば、ただ売るだけじゃなくて、棚に並べている本の思い入れを「棚通信」みたいなチラシにしたいなあ、とか、あと、読んだ人の感想を送ってもらうための織り込みハガキを作りたいなあ、とか。(あくまで夢ですができれば本好きのコミュミティみたいなものが、返送されてきたハガキをきっかけに出来ないかしらとか、それで烏書房のリピーターになってくれないかしら、とか。そんな集まりからオフ会というか本好きの社会人の異業種情報交換の飲み会みたいなことが出来ないかと思ったりしてしまうわけです。で、そういうことをすることが結果的にヲレの持ち出しで赤字になってしまうかもしれないけれど、そういうやりたいことの元手がすこしでも儲かる、という前提になってくれれるシステムになればなあ、と。ひそかな野望というにはあまりにおこがましいかもしれませんが、私としてはこのシステムが他の本屋にも広がるようなモノにならないか、という思いも実はあったりするのです)

掲示板に書いていた、 >本屋の書棚(20冊ぐらい陳列できるはず)の一段をレンタル >するって発想はどうかなあ、とか。敷金でとりあえず5万円ほど >入金する。んでその範囲内で自分のオススメの本を発注してもらって >その棚を埋めるんです。もちろんポップも棚家主が書く。ヲレが >やるならボイルド棚ですな。んで、本の折込葉書もオリジナルで >作る(それが溜まれば出版社に送りつけたりして)紙版とかWEB版 >の棚通信を作るのもいいなあ、とか。 >売上の利益は棚を提供してくれる本屋と折半。 >んで、休日とか時間の都合がつけば店番もする。「いやー、この店で >ボイルド棚を開設させてもらってるボイルド堂の小太郎っていいます >が、ウチの棚で興味のある本を買いません」とかね。 それについて >かめにい > 小太郎さん方式はどうみても棚家主さんが損をするシステムのように見 えるんすが、好き者が好きなことする代金だから別にいいのか (2001/04/06(Fri) 22:15:45)

ってレスがついていたぐらいですから、棚家主に有利な条件の提案ではないと思ってます。でも、ヲレとか、古本屋や本屋の主人にはあこがれてるものがあるし、読んで面白かった、だから人に読んでもらいたい、という売り物の本を並べる棚ってのは結構本を読んでる人共通の欲しい空間だと思うのです。棚持ってる人は、あ、あの本売れたかな、って本屋に通うことになるだろうに、例えば、そんな棚が複数あれば隣の棚でオススメされてる本を買ってみようか、って思うし。あー、電車の隣で一心不乱に読んでる本はゼッタイ気になる、っていうかそのタイトルが自分が読んで面白かった本ならば、つい声をかけてみたくなる(でも実際は小心者だから声はかけられない)、そんなのと同じキモチになれると思うんです。

まあ、現実問題、そういう棚が出来ると、本屋としての統一性が無くなるでしょうし、まず第一にその本屋さん自体の主張とは違う品揃えになる可能性もあるからいざやるとなるとかなり問題はあると思います。在庫の問題とか、そして、まず第一に貴重なスペースを好き勝手に使わせていただく、という免罪符というわけにはいかず、ある程度の制約はきっと出てくるでしょうから。

そして一番残念なことは、この時期私のほうが仕事で長期出張が入ってしばらく神戸には戻れない、ということ。(国内だと自費で無理すりゃ週末戻れるんでしょうけど、海外でvisaの問題とかあってそういうわけにはいかないもんで。お会いして一度お話しさせていただくのが一番いいのだとは思いますがこればっかりは致し方ない)お会いしてお話しできれば、もうすこし突っ込んだ話しが出来ると思うのですが・・・。

とにかく、せっかく反応頂いたので、もしやるとしたらおいてみたい棚家主の20冊っていうのを2パターン 考えてみました。
(第一候補)
名称(勝手に考えました):烏書房ボイル堂棚
コンセプト:世紀末から新世紀、時代が渇望してる、読まれるべきボイルド系小説。
セレクト基準:知りうるかぎり絶版になっていないと思われるものでウチのHPに感想があるもの(っていうか私なりの読感がテキストとしてあって、買ってくれた人が読後感を比較できるという前提)
1.「内なる殺人者」ジム・トンプスン(河出書房新社)
2.「ポップ1280」ジム・トンプスン(扶桑社)
3.「愛はいかがわしく」ジョン・リドリー(角川書店)
4.「アニマル・ファクトリー」エドワード・バンカー(ソニーマガジンス)
5.「リトル・ボーイ・ブルー」エドワード・バンカー(ソニーマガジンス)
6.「ガール・クレイジー」ジェン・バンブリィ(河出書房新社)
7.「クライム・ウェイヴ」ジェイムズ・エルロイ(文藝春秋)
8.「アメリカン・タブロイド」ジェイムス・エルロイ(文藝春秋)
9.「バカなヤツらは皆殺し」ウィルジニ・デパント(原書房)
10.「ハートブレイカー」ロバート・フェリーニョ(アーティストハウス)
11.「プリティ・バレリーナ」ジョン・ウェッセル(DHC)
12.「殺戮の女神」テア・ドルン(扶桑社)
以上ハードカバー(比較的最近に出版・復刊されたものです。)
13.「凶手」アンドリュー・ヴァクス(早川文庫)
14.「八百万の死にざま」ローレンス・ブロック(早川文庫)
15.「町でいちばんの美女」チャールズ・ブコウスキー(新潮文庫)
16.「虚しき楽園・上下」カール・ハイアセン(扶桑社文庫)
17.「夜が終わる場所」クレイグ・ホールデン(扶桑社文庫)
18.「死んだふり」ダン・ゴードン(新潮文庫)
19.「世界をおれのポケットに」ハドリー・チェイス(創元推理文庫)
20.「マザーレス・ブルックリン」ジョナサン・レセム(早川文庫)
(次点(上記で品切れならば繰り上げ当選))
21.「悪党パーカー/人狩り」(早川文庫)
22.「ストレートタイム」エドワード・バンカー(角川文庫)
23.「闇よ、我が手を取りたまえ」デニス・レイヘン
24.「バッド・チリ」ジョー・R・ランズデール(角川文庫)
25.「オフシーズン」ジャック・ケッチャム(扶桑社文庫)


(第二候補)
名称(勝手に考えました):烏書房ボーダレスノベル棚
コンセプト:ようするになんでもあり、SF・ファンタジー、児童小説なんでもござれのエンタテイメント。
セレクト基準:知りうるかぎり絶版になっていないと思われるものでウチのHPに感想があるもの(っていうか私なりの読感がテキストとしてあって、買ってくれた人が読後感を比較できるという前提)
1.「アビシニアン」古川日出男(幻冬舎)
2.「沈黙」古川日出男(幻冬舎)
3.「腐りゆく天使」夢枕獏(文藝春秋)
4.「パラノイド・ワルツ」真崎建三(集英社)
5.「ノスタルギガンテス」寮美千子(パロル舎)
6.「ヴァスラフ」高野史緒(中央公論社)
7.「くっすん大黒」町田康(文藝春秋)
8.「復活、へび女」池上永一(実業之日本社)
9.「逃げ水半次無用帖」久世光彦(文藝春秋)
10.「赤目 ジャックリーの乱」佐藤賢一(マガジンハウス)
11.「からくりからくさ」梨木香歩(新潮社)
12.「カニスの血を嗣ぐ」浅暮三文(講談社ノベルズ)
13.「神無き月十番目の夜」飯嶋和一(河出書房新社)
14.「恋愛中毒」山本文緒(角川書店)
15.「鬱」花村萬月(双葉社)
16.「夢の中の魚」五條瑛(集英社)
17.「樹の上の草魚」薄井ゆうじ(講談社文庫)
18.「赤目四十八瀧心中未遂」車谷長吉(新潮文庫)
19.「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子(新潮文庫)
20.「バガージマヌパナス」池上永一(文春文庫)
21.「見張り塔からずっと」重松清(新潮文庫)


今回の業務完了帰国は(トラブらなければ)GW後、5月中ごろになると思います。その際にはぜひまた烏書房にお伺いいたしたく宜しくお願い致します。

Date: Wed, 11-Apr-2001-13:52:06

**(小太郎)**様

 こんにちは、烏書房のからすオヤジです。
 「台湾」とは聞いてはおりましたが、そんなに長く滞在されるとは思いませんでした。なんだか、大変そうなお仕事でらっしゃいますね。

 「棚家主」についてのごていねいなるメール、ありがとうございました。 私としましては、東京・「往来堂」さんがやってる、南陀楼さんの「この本を」のコーナーの「拡大版」のようなものを考えておりました。
 小太郎さんが選んだ本だけを並べた、いわば「リクエスト棚」とも言えましょうか、そんな棚。

 でも、メールでいただいた小太郎さんの「読者カード」なんかのアイデアも、なんかおもしろそうなんで、その辺のとこは、メールではなんですから、帰国されたら直接お会いして、ご相談させていただきたく思います。
 ただ、当方としては、できるだけ小太郎さんには、経済的負担を負わない形で、と思うておりますが、その辺のところも、お会いして打ち合わせしたいと思います。
 「小太郎棚」というアイデア自体は、とても面白いと思いますので、実現に向けて前向きに考えたいと存じます。よろしくお願い致します。

 メールにつけて下さいましリストは、とりあえず、当店の仕入れの参考にさせていただきます。

 あ、五條瑛の「断鎖」、入れておきますね。

 水も違う土地、お体ご自愛のほどを。

 「台湾パセリ(香菜)」は、慣れると病み付きになりまっせ。「五粉香」使った中華料理には、あの香りと苦みが合うのよね。

Date: 日, 29-Apr-2001-09:43:29

烏書房様。

小太郎@台湾駐在です。

一応、台湾での仕事は大きな山場を越えて、これから後半戦、といったところです。ってことで今週の日曜は久々の休日となり、土曜の夜から棚家主の件についてつれづれとあれやこれや思い描いておりました。

せっかく、烏書房にマイ棚を確保していただけるなら、棚情報誌もお手製で作って置きたい、と思います(って勝手にどんどん考えを膨らませておりますが)。ただ、小冊子にするとまず内容、校正、印刷所とのやり取り、製本、んで、どうせコスト高くなって売れないし結局赤字ってのは目に見えてますので、メディアは紙でなくfloppy diskにしようと思います(もちろん出来れば「紙」という媒体がいいのですが)インタネ時代となってすでに使わなくなったFDが実家には沢山あるし、それを最初は70-100円ぐらいで売れないかなー、とか考えてます。(別にそれで儲けよう、とは考えてないのでもっと安くてもヨシ!)

formatは最近のPCならどれでもインストールされてるはずのブラウザ−で読めるhtml形式(インタネ上に移せばそのままボイル堂HPとなる訳ですね)
内容は、
・棚家主オススメの(ボイルドな)本紹介・レビュー
・棚家主オススメのインタネ書評紹介
・棚家主独断と偏見のインタネ書評ランキング
・趣味の活字プロレス談義
など考えてます。ネットな有名人に原稿依頼するのもよし、からけいの常連の方に原稿をお願いするもよし(原稿料は出せないけど)とりあえずは不定期で作って、出来そうなら将来的には定期的に出したい、とか。(原稿依頼)

あ、それから烏書房ボイル堂棚と連動して、近い将来には「bk1 ブリーダー」機能を使った仮想書店「ボイル堂」をインタネット上にオープンさせたいとか野望を持ってます。

またなんか思いついたらメイルいたします。それでは。
Date: 月, 04-Jun-2001-22:55:04

からすさま<

小太郎@台湾です。

先週土曜にお話しいたしましたボイル堂棚のリストを再送いたします。(下の第一候補のほうです↓)

仕事のほうは順調に作業がすすめば週末はまた日本にいることが出来そうです。(とはいっても来週は韓国?。再来週の再渡台は決定済み。あわただしいですけれど)なんとかケッチャムとハイアセンは取りにうかがえそうです。今週日曜は定休日ですか?

1.「内なる殺人者」ジム・トンプスン(河出書房新社)
2.「ポップ1280」ジム・トンプスン(扶桑社)
3.「愛はいかがわしく」ジョン・リドリー(角川書店)
4.「アニマル・ファクトリー」エドワード・バンカー(ソニーマガジンス)
5.「リトル・ボーイ・ブルー」エドワード・バンカー(ソニーマガジンス)
6.「ガール・クレイジー」ジェン・バンブリィ(河出書房新社)
7.「クライム・ウェイヴ」ジェイムズ・エルロイ(文藝春秋)
8.「アメリカン・タブロイド」ジェイムス・エルロイ(文藝春秋)
9.「バカなヤツらは皆殺し」ウィルジニ・デパント(原書房)
10.「ハートブレイカー」ロバート・フェリーニョ(アーティストハウス)
11.「プリティ・バレリーナ」ジョン・ウェッセル(DHC)
12.「殺戮の女神」テア・ドルン(扶桑社)
以上ハードカバー(比較的最近に出版・復刊されたものです。)

13.「凶手」アンドリュー・ヴァクス(早川文庫)
14.「八百万の死にざま」ローレンス・ブロック(早川文庫)
15.「町でいちばんの美女」チャールズ・ブコウスキー(新潮文庫)
16.「虚しき楽園・上下」カール・ハイアセン(扶桑社文庫)
17.「夜が終わる場所」クレイグ・ホールデン(扶桑社文庫)
18.「死んだふり」ダン・ゴードン(新潮文庫)
19.「世界をおれのポケットに」ハドリー・チェイス(創元推理文庫)
20.「マザーレス・ブルックリン」ジョナサン・レセム(早川文庫)
(次点(上記で品切れならば繰り上げ当選))
21.「悪党パーカー/人狩り」(早川文庫)
22.「ストレートタイム」エドワード・バンカー(角川文庫)
23.「闇よ、我が手を取りたまえ」デニス・レイヘン
24.「バッド・チリ」ジョー・R・ランズデール(角川文庫)
25.「オフシーズン」ジャック・ケッチャム(扶桑社文庫)
Date: 日, 23-Sep-2001-20:29:23

小太郎@ブラジル駐在です。
週始めの怒涛の移動、到着後の寝ずの仕事で、ようやくネットに落ちついてつなげてみれば烏書房閉店のお知らせ、本当にびっくりしています。

もう、私が帰国するこるには、お店が無くなってしまってるのだと思うといいあらわしようもなく悲しくなってしまいます。個人的には、これまでも何度と無く長期出張で、帰国してみると新刊で様変わりしてしまってる新刊書店をみるにつけ、おいてきぼりにされたような、そんな気持ちを抱いたものですけど、烏書房を知って「待っててくれてる書店」にめぐり合えた、と思った矢先ですから・・・。

それにしても、きっとご夫妻にとっては無念の心情であるとお察します。本当に本当にご苦労さまでした。本屋さんで本の話しをしながら飲んだビールの味は忘れられません。19日の新しい門出の宴に参加できないのは残念ですが、地球の裏側からエールを送らせていただきます。

頑張れ!

Date: Tue, 25-Sep-2001-08:20:26

からすです

> 週始めの怒涛の移動、到着後の寝ずの仕事で、ようやくネット
> に落ちついてつなげてみれば烏書房閉店のお知らせ、本当に
> びっくりしています。

 そぉなんですよ……
 小太郎さんがお留守の間に、こーゆー仕儀になって、まことに申し訳ない。

> もう、私が帰国するこるには、お店が無くなってしまってるの
> だと思うといいあらわしようもなく悲しくなってしまいます。
 小太郎さんからご注文頂いたものは、確保しておきますので、ご自宅なり、お勤め先なりのご住所をお知らせください。そちらに送るよう、手配させていただきます。 それと、「ボイル堂棚」は、10/19までは残しておきます。

> 個人的には、これまでも何度と無く長期出張で、帰国してみる
> と新刊で様変わりしてしまってる新刊書店をみるにつけ、おい
> てきぼりにされたような、そんな気持ちを抱いたものですけど、
> 烏書房を知って「待っててくれてる書店」にめぐり合えた、と
> 思った矢先ですから・・・。

 そう言っていただけるのは、望外の喜びです。ありがとうございます。
 ただいま、ネットで展開する方法とか模索中。なんらかのかたちでは「烏書房」を残そうと思っております。

 今少し、「時間」があったら、と思うんですが……しょうがないですね。

> それにしても、きっとご夫妻にとっては無念の心情であると
> お察します。本当に本当にご苦労さまでした。本屋さんで本の
> 話しをしながら飲んだビールの味は忘れられません。19日の
> 新しい門出の宴に参加できないのは残念ですが、地球の裏側から
> エールを送らせていただきます。
 ありがとうございます!よろしくお願いします。
 サイトは、これまで通り存続しますので、そちらも、よろしくね。

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