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全日本プロレス '97チャンピオンカーニバル 1997年4月6日(日) 姫路厚生会館 |
4/6日曜。せっかくの休日の試合なのだが生憎の雨。晴れてればこのあたり手柄山の桜を求めて 集まった花見の家族連れでごった返していたのだろうなあ、とふと思う。
入り口でビールとフランクフルトを買って会場へ入る。そういや全日の大会は実に久しぶり。 ここ何年か、チケットを買ってもなぜかアクシデントで観戦できず、といった状態が続いている。 2年前の震災直後の大阪大会。あそこらへんからだな、けちがつきはじめた のは。最近では去年末の姫路大会、今年しょっぱなの大阪大会。いづれもチケットは買ってたの だが前者は出張、後者はどうしても抜けられない仕事でチケットパー。ぢつは今回も4/4まで韓国 出張でその上仕事が長引いて現地でVISA更新、滞在延長の危機があったのだ。だからまずはよかった よかった。(爆)
グッズ売り場には馬場夫妻といういつもの風景。ただグッズ売り場は1階フロア内にあり2階自由席 の人は1階に降りられないようであったからちょっとかわいそう?か。
そうそう、客の入りは1階7〜8割、二階6割程度か。
第1試合
○菊地毅 (11:07片エビ固め) ×ザ・トルネード
菊池が第1試合ですかあ。かなりさびしいですねえ。相手のトルネードは私は体格的にモスマンにしか 見えないんですが、そういえばモスマン今日は出場していない・・・。まあ大阪大会は相手同士で 戦っているわけですから、同一人物であるはずないんですけども。
試合はトルが攻めて、菊池がしのぐという菊池らしい展開。途中菊池が折原が元祖のコーナーのロー プに 足を引っかけて放つ起き上がりこぼしジャーマン?をねらったのですが失敗、逆に自己完結型宙吊り状態 に(^^;)<きくちぃ〜。最後まで菊池は受け続け、トルの空中殺法を切りかえしてフォール。 うーん、菊池にして、前座はこんなもんか。
第2試合
×百田光雄 (17:19逆さ押さえ込み) 井上雅央 ラッシャー木村 ○永源遥 ジャイアント馬場 渕正信
馬場さんの姿がみえるだけでどよめく館内。うーんある意味でこういう沸き方はいかにも「レスラー」 という感じですねえ。やっぱりいつ拝ましてもらっても馬場さんはでかいのです!だから 圧倒的に説得力がある。
悪役商会のボール投げのあと相対する両軍。永源たちが投げなかったボールを馬場組に渡して、それを馬場さんたちが観客席にスローして試合開始。
雅央、一回目リングインの時女性の「雅央」コールが。すわ【雅央女】か?と思ったんですけどねえ。それきりで雅央への女性の声援はなし。違ったか?
試合は形式美にのっとったお決まりのつば攻撃へ。備えとなるスポーツ新聞を用意している最中につばは反対側のリング外へ。ほっとするやらしないやら。しかしそれにしても雅央の馬場さんと対峙した際のオーバーアクションはなあ。ガイジン選手ぢゃないんやし、もうちょっと自然にできんのか。お決まりといえばお決まりなんだけど、きみあたりにはもうちょっと上で常時がんばって欲しいんやから・・・と、ここまでキーを叩いたときふと気になった雅央のカード。M井上はどうしたのかな。ちょっと気になり。最後はトリッキーに永源が百田をフォール。そしてこれまたお決まりのラッシャーマイク。馬場さんから直々のマイク手渡し。「えーげん、最近は毎日雨でうっとおしいですねえ。(中略)ふちー、神田うののファンらしいなあ。良く似たアイドルをさがしてやろう。」そして姫路のファンへ感謝の挨拶。
●ここでふと会場の後ろを振り返って「おお!」。いつのまにかロンゲのにいちゃんがすぐ斜め後ろの席で東芝のリブレットを開いてキーを叩いている。試合中からキーを叩いて観戦記?を書いてる人ってのを私は初めて見たのであります。「こんなに暗いのに・・・ブラインドタッチか?」「やっぱりNIFTY関係の人か」「それとも少数民族ピープルか?」そういうことが頭をよぎるが・・・・いかんいかんそうこうしているうちに第3試合のゴング。
第3試合リーグ戦
○本田多聞 (13:38体固め) ×大森隆男
休憩前のリーグ戦。秋山を追う出世頭2人のファイトなのだからここいらで組まれてしまうと なれば本人たちがそこらへんを汲んで奮起を期待したいもの。それにこいつには負けられんという ライバル意識みたいなものもトップを追う立場の人たちのファイトからは私は感じたい と思うのですが・・・。少なくとも熱くなれるものはちょっと足りなかったような気がします。 まず表面上は気合がはいりまくっているように見える大森選手。技は結構スムーズに出てるし 気合が声に出てるから見てて聞いてて分かり易い。しかしなあ、受けてる多聞は結構余裕が 見えるんですよねえ。ブローディもどきのニーとかも「おお、これで決まるんかいな」っていう 感覚を与えてくれない。うまくいえないけれど身体がでかくてダイナミックで見てくれのいい技 の割には「軽い」って感じか。そう考えると多聞のほうはどうもバランスが悪くて技を受けまく るんだけど凌いで放つ一発は破壊力満点。見てくれは悪くても頭突きなどの説得力はやっぱり 多聞の財産ですね、と。試合はカウンターのネックブリーカーで流れを変えた、多聞の一発 タモンズ・パワード!大森返せず!
休憩
第4試合
×小川良成 (9:38 体固め) ○ジャイアント・キマラ 田上明 ゲーリー・オブライト
明らかに体格で劣る小川。同体格では冴える小川のスタイルだけどやっぱりこれぐらいの巨漢2人相手では、いぢめられているしか見えない。キマラはあいかわらず「アウラ」という意味不明語を連発。そういう芸風がどうもオブライトとはミスマッチ。怪我で休場中の泉田にしろキマラにしろ休憩前後をメリハリなくうろうろするんぢゃなくて、試合のメンバーや雰囲気によってファイト内容やペイントや芸風を変えてゆくことが常時休憩後 定着につながっていくのではないかと思うのだが。それともすでに言い古された提言かな。試合は田上絶好調なれど、小川の体格ハンデはどうしようもできず。結局キマラの前転式セントーンからフライングボディーソーセージでチョン。
第5試合
○スタン・ハンセン (8:07体固め) ×ジョニー・スミス
リーグ戦の星勘定から見ればいい線いってるハンセンだけど、この試合を見てるかぎりは試合内容が老けたなーという感じ。力強くないファイト、そもそもジョニー・スミスを相手にして「も、もしかして負けるんとちゃうか」と思わせてしまうことがそもそもハンセンぢゃない!なんかハンセンと違う別人のファイトを見ているような感覚を味わってしまいました。しかし!これがリアルタイムのハンセンなんですね。ある意味で今の猪木を眺めるフィルターがハンセンを眺めるフィルターに近い感覚なのかもしれません。「黄昏」「落日」etc・・・・ 残酷だけどそんな言葉でしか今のハンセンを表現できないのです。・・・試合は脇腹を傷めたハンセンがのたうちまわりながらもこれだけはまだ必殺技の輝きを辛うじて失わぬラリアットでピン。
第6試合リーグ戦
○秋山準、 (2:29体固め) ×ジョニー・エース
この試合どう解釈すればいいのやら、ちょっと理解に苦しむ内容。試合はエースが期するものがあったのか試合直後ラッシュ。ラリアート、足掛けAクラッシャー、パワーボム。しかし私が見ていたかぎり、それで秋山があぶなかったとか、それで試合を焦ったという感じは受けなかったのですが・・・。なんかラッシュでパニックになって勝ちを急いだという感じでなくどちらかというと確信犯的短期間勝負。ショルダーのAクラッシャーに行こうと見栄を切ったエースのそこで感覚的に突き放すかのごとくニー、ニー、エクスプロイダーで簡単に決着!さっさと引き上げる秋山。全日の「これでもかプロレス」らしくない結末に込められた意味はあったのか?それとも単なる私の的外れの深読みか・・・。
第7試合
○志賀賢太郎 (9:38 体固め) ×金丸義信 三沢光晴 小橋健太
・小橋のプロレスは熱病か?
菊池が第1試合でこの若手2人がセミファイナル。抜擢以上に馬場さんが若手軽量クラスに期待するものは何か、と考えればこれから多分方向修正を余儀なくされる開国戦略の一端が見えてくるのかもしれないけれども、とりあえずはリングに目を向けよう。
若手に胸を貸す三沢、小橋。そこでやっぱり目につくのは小橋の熱血プロレスなのである。それが過剰と映るとか鼻につくとかいうのは別にしてやっぱり試合を引っ張るのは小橋から猛烈に発散される熱量。その熱病ににも似たエネルギーが明らかに若手に伝染してゆく、そのサマが。今度は逆に小橋のエネルギーを増幅してゆく、そう、『プロレスエネルギー増幅循環』(なんやそれ)とでもいえばいいのか、そんな感じで観客を掴んでいくのであります。もちろんもちろん試合がそれだけでメークされるわけでなく三沢の、小橋とは趣の違う格に従った正統派のプロレスと、小橋とのファイトとのコントラストも、このタッグを語る上で重要な要素のひとつ。若手セミ抜擢に対する三沢・小橋の視点の違いがこの試合の意味を豊かなものにしているのです。
そして。とにかく志賀の技を受けまくる・金丸をゲキリまくる小橋、徹底的に金丸を格下扱いする三沢、それぞれの思惑がカチッと当てはまる音を私はこの試合を見ながら聞いたような気がします。馬場さんしてやったりか?(^^)
試合はお互いにトップロープコーナーからの技の応酬を志賀が制した形。延髄、スイングDDTで最後は金丸をフォール。
第8試合リーグ戦
△川田利明 (30分時間切れ引き分け) △スティーブ・ウィリアムス
・果ての果てのそのまた果てに、レスラーたちが見るものは。
『川田の視点から見たCCの意味』:これはなんといっても優勝して満を持しての三沢・三冠再挑戦でしょうね。リーグ戦は引き分け。勝ってはいないけれども負けてはいない。もちろん優勝しても、そして再挑戦して三沢に勝って三冠を奪取したとしても多分【三沢>川田】の構図は変わらない。果たして【三沢<川田】がいずれやってくるのか、と問えば誰もがその可能性が低いことを感じている筈。それでも戦う『川田』の果ての果てのそのまた果てに、川田の見るものを、想像するのはとても辛い。
『ウィリアムスの視点から見たCCの意味』:先シリーズでいいところ無く三沢に敗れその上シリーズ直前の薬物騒動。ウィリアムスのレスラーとしてのトーンはここのところ下がる一方なのである。その上、「ファイト」などで報道されているWWF入りの噂。そういうもろもろの事柄は『ウィリアムス』の果ての果てのそのまた果てに、全日本という風景は存在していないのではないかという不安感をファンに与えずにはいられない。それでもリーグ戦、『戦いのトライアスロンロード』は否応なく二人をリングで対峙させた・・・。
試合は5分過ぎぐらいウィリアムスの放った投げ捨てタイガースープレックスで川田大ダメージ。以降川田は時間切れ直前まで防戦一方になります。途中川田巻き返しを図るも効果的に決まって試合の流れを変えるウィリアムスのパンチ。そして蹴り足をすくってのドラゴンスクリューで川田はキックという翼ももがれます。しかし、そんなウィリアムスとて無傷では済まされず。後半川田が放った起死回生のパワーボム。ウィリアムスが妙な形で踏ん張ったため危険な形でマットに後頭部がのめり込み。試合はすさんだ凄惨な雰囲気へと変わってゆきます。そしてなによりも30分という時間がじわりじわりと試合の最後を予感させ始めるのです。・・・時間切れ引き分けか、と。ダメージ大ながら復活したウィリアムス、場外へ川田を落としドクターボム、そしてリング内で必殺のバックドロップ、オクラホマスタンピートを狙いますが不発、逆に川田の顔面キックハイキックフォール、カウント2、さらに繋いで・・・、というところでああタイムアップ、時間切れ引き分け。
2人ともぼろぼろのへろへろ。足をひきづり早々にリングを後にする川田。また随分長い間痙攣をしてリング下で大の字、ガイジン勢に抱えあがられそれでも何度も足元を縺れさせながらこれまた引き上げてゆくウィリアムス。ここまでやるのかやらすのか。すごい試合を見た!という満足感というよりは、特にウィリアムスの今後に更に不安を投げかけられたようななんか突き抜けない結末だったような気がします。
◆試合後リングサイドで大の字となり起きあがることの出来ないウィリアムス