作家エラリイ・クイーンは、従兄弟同士だったフレデリック・ダネイ(1905〜1982)とマンフレッド・B・リー(1905〜1971)の二人が、ミステリ史上に名を残す数々の名作を生み出すために用いたペンネームです。二人は同じニューヨークに生まれ、また同い年でもあったことから、幼少の頃からいつも仲が良かったといいます。ある日二人はミステリのコンテストが開催されることを知り、合作で一編の作品を書き上げ、それに応募します。抜群の評価を得たと思われるその長編は受賞の内定をもらいますが、主催者側のトラブルにより惜しくも賞を逃してしまいます。しかし幸運にも、そのコンテストに協賛していたストークス社が目を付け、ついに1929年『ローマ帽子の秘密』として出版されることになったわけです。
 好評を博した『ローマ帽子の秘密』の後、『フランス白粉の秘密』『オランダ靴の秘密』と、世に言う「国名シリーズ」が続々と発表されます。更に続く『ギリシャ棺の秘密』と『エジプト十字架の秘密』は、EQFCの選ぶ長編ランキングで1位、3位を取るように、エラリイ・クイーンの代表作となります。時を同じくして、二人はバーナビー・ロスというペンネームを用いて『Xの悲劇』を世に送り出します。スマートな探偵エラリイ・クイーンとは対照的な老俳優ドルリイ・レーンを主役としたこの作品は、後に続く『Yの悲劇』『Zの悲劇』『ドルリイ・レーン最後の事件』と合わせて「悲劇四部作」として後世に名を残す事となりました。
 エラリイ・クイーンは作家のみならず、編集者、ミステリ収集家、研究家など様々な顔を持っていました。1941年に創刊された『エラリイ・クイーンズ・ミステリマガジン』は、ミステリの短編に焦点を絞った画期的な雑誌として現在も出版が続けられています。彼らは自らも熱狂的なミステリファンであり、珍本、稀覯本を含む世界中のミステリを集めていました。その数たるや膨大で、彼らの手元には創始者エドガー・アラン・ポー以来全てのミステリがあったと言っても過言では無いでしょう。その多くはテキサス大学オースティン校に寄贈されています。
 二人がどのようにして合作したかは、今もって謎とされています。一般的にはダネイがメインのプロットを考え、それをもとにリーが肉付けしたと言われています。真実を知ることは、ミステリの結末を読むようで、知りたくもあり、また知らずに残しておきたいものでもありますね。
 以下に、エラリイ・クイーンに関する国内外のホームページをリンクしました。是非一度ご覧になって見てください。


Ellery Queen by Johan Blixt 

Ellery Queen  

Ellery Queen

Ellery Queen, a website on deduction by Kurt Sercu

Ellery Queen - The TV Series Companion

Ellery Queen Works by Frank Daniels

大きなお茶屋さん by 小森健太朗さん

中途の家 by 赤松 慎一郎さん

KTRの趣味の館 by 上原敬太郎さん 

電脳工房 by しみず じゅんこさん 

Queen's Palace by Y.K.さん 

私立本格推理小説「風読人:ふーだにっと」 


名張人外境 by 中 相作さん
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