(上) 小橋内砲台のケースメート
 戦後、住宅に改装された。96式15cmカノン砲を突き出す開口部は窓等が設置され塞がれている。(現在、所有者の方は道外にいらっしゃるそうで空家となっている) 近年、コンクリート壁が剥離するなど傷みが激しかったが、戦跡調査をライフワークとされている鈴木梅治氏が平成16年にボランティアで外壁を補修され、『小橋内15加砲台側壁補修工事』と題したレポートをまとめられている。〔非公開〕(当サイトでも参考にさせていただきました)

室蘭臨時要塞

 小橋内砲台の所在地(goo地図)
 
 (上) 住宅街に残るケースメート
 このケースメートの奥の一段高い位置にも、もう1基ケースメートがあったが、残念ながら取り壊された。
 (上) ケースメート背面の出入口
 (上) ケースメートの上部
 砲口は南西方向を向いている。平射砲であるカノン砲の砲座を反斜面(海岸から離れた斜面の裏)に築いたため、死角が多く、海岸から至近距離の敵艦は狙えない。(内浦湾の湾口中央部しか防御できない)
 (上) ケースメート側面
 (上) ケースメートの側面イメージ
 (上) 西側から見たケースメート
 (上) ケースメートの古い写真
出典:村田勲『室蘭防空隊』(1982)121頁
 取り壊されたほうのケースメートと思われる。
(左) ケースメートの平面イメージ
 現存のケースメートについては、住宅にされた際に、図中色を薄くした部分が、除去されたと思われる。
 (上) 取り壊されたケースメートの南東側壁面
 昭和51年7月12日の室蘭民報に紹介されており、同年度撮影の空中写真にも写っているので、破壊されたのはそれよりも後のこと。1段下のケースメートは住宅になっていたため破壊を免れたが、こちらのケースメートは子どもが入って遊んだり、野良犬が住み着いたりしたため、破壊されたらしい。戦跡の価値が見直される前のこととはいえ残念なことである。ただ、斜面の地下となる南東側側面と砲側庫は残されており、コンクリートの厚さを知ることができる。
 (上) ケースメートの南東側壁面
 砲側庫が残るが、事故防止のためベニヤ板で塞がれている。戦争末期の鉄不足で、勇払陣地のトーチカがほとんど無筋で築かれたのと対照的に、こちらのケースメートのコンクリート断面からは鉄筋が多数飛び出している。
 

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