厚和トーチカ

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 ↓ 背面出入口と上部に残る2本の換気筒
所在地:GoogleマップYahoo!地図
 厚和生活会館から南に約800m進み、そこで牧場を経営するY様の了解を得て、さらに牧場内を北東へ650m程進むと、このトーチカに到達する。

 注意点:このトーチカを見つけることはそれほど難しくないが、夏場に接近・到達するには体力が必要である。牛の飼われている牧場を横断すると、背丈ほどに伸びた藪地が現れ、片道約400mの藪漕ぎをしなければならない。途中、電気柵が設置されいるので、2~3回程、飛び越える。さらに電気柵を飛び越えた着地点は、小川か溜まり水となっており、運動神経も要求される。作業着・軍手・長靴は必需品である。
 ↑ トーチカの位置関係 国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省
 厚真町厚和地区におけるトーチカの位置関係を、昭和50年度撮影の空中写真に記した。トーチカ名は便宜上のものである。厚和地区では、厚和ホワイトファームトーチカから、すぐ横を通る旧北海道鉄道金山線に沿って約2.6km南東に進んだ地点に、トーチカがもう1基築かれていた。(現存しない。また、金山線は陣地築城前の1943年に廃止されている。)

 このページで紹介するのは、図中の「厚和トーチカⅡ」。このトーチカは、厚真川河口付近を射程におさめ、敵上陸部隊の北上阻止をはかるものと考えられる。敵が「厚和トーチカⅡ」の砲撃をかわして北上した場合には、今度は「厚和トーチカⅠ」や「厚和ホワイトファームトーチカ」が、側射を加えられる配置となっている。

 ※「厚和トーチカⅠ」は、所有する牧場が埋めて、上に建物を設置しているので、現在は確認することができない。
 ↑ 藪に覆われたトーチカ (砲口部側)
 矢印の位置に砲口部がある。上部に換気筒が残っているおかけで、位置がわかる。
← トーチカの砲口部
 藪で砲口部が見えないが、こちらが正面側。
 ↑ トーチカ上部の換気筒
 換気筒が2本残っているが、その内の1本は傾いてきている。
 ↑ トーチカの砲口部
 擬装網をかけるためか、砲口部の上部に太い針金状のものが多数確認できる。
 ↑ 砲口部から見たトーチカ内部
 奥が背面出入口と砲側庫。手前が砲座で、これは41式山砲(歩兵連隊砲)用と推測されている。鹿沼トーチカ同様に、砲架の真下にあたる場所が円形の溝となり、中央に丸太が設置されている。扇形の溝は、砲を固定する駐鋤(ちゅうじょ)の打ち込みスペースである。容易には接近できない場所にあるため、内部の保存状態は良好であった。
 ↑ 出入口より見たトーチカ内部
 出入口付近の左右に砲側庫がある。正面奥が砲座。
 ↑ 41式山砲(歩兵連隊砲)
 遊就館(東京都千代田区九段北)にて撮影。
 口径75mm、最大射程距離6,300mの山砲(分解運搬可能な軽量砲)である。重量は540kg。もともとは山岳等での戦闘用に開発されたが、満州事変時に歩兵連隊の近接戦闘支援で活躍。その後、ほぼ全ての歩兵連隊に配備となり、「歩兵連隊砲」と呼ばれた。
■更新履歴
2006年1月3日 公開 ⇒ 2010年8月2日 加筆修正 (写真追加など)
■外部リンク
ウィキペディア(四一式山砲)