最近のテレビ(2002年2月28日)

「赤毛のアン」(BS11,水曜18時30分)(2002/2/28)

下の「宝島」と同じくらい好きなのが、この「赤毛のアン」。本放送の時ではなく、後々の、朝からの再放送で観てトリコになった。先日、このBSでの放送で久しぶりに第1話を見直したが、年をとってくると感じ方が変わってくるということを改めて感じた。冒頭、マシュー・カスバートが馬車で駅に男の子を迎えに行こうとしているシーンで、はやくも胸がジーンとしてしまう。それは、このあとマシューとマリラに訪れることになる幸せな日々が、すでに物語を知っている私の記憶として蘇るからだ。「赤毛のアン」は当然思春期の女の子のためといって良い物語だと思うのだが、このアニメーションしか観ていない私、特に30歳をすぎてからの私にとっては、穏やかだがある意味寂しく暮らしてきた兄妹の晩年に訪れた、最高の幸せを描いた物語、となっている。


「宝島」(BS11,月〜木9時)(2001/10/16)

ちょっと前から再放送が始まっていて、テロなどがあったものだからわりととびとびに放送されつつ、もう残りわずかになっている。前々から書いとこうと思っていたが、これは私が最も好きなアニメだった。文献(?)で調べてみたら、本放送は昭和53年の秋で、私は中学生だったことになる。今、再放送を観ても本当に面白く、もはやひとつのジャンルでもあった出崎統と杉野昭夫コンビによるアニメ作品の中でも、まず最高の傑作と言えるだろう。原作はそれこそ有名なスティブンスンの児童文学で、アニメを観た後でちらっと読んでみたが、ガッカリしたことを覚えている。アニメ版では、ジョン・シルバーは、海賊とはいえその振る舞いは魅力にあふれていて、早くに父親を亡くしたジム・ホーキンズは、彼が海賊であることを嫌悪しながらも、払拭しがたい憧れを抱えている。ジムに「オレのジョン・シルバー」と何度も言わせたり、銃口を向けても引き金が引けないとか、「男と男の約束」とか、もろもろのストレートな演出が少年の心をグッと掴むのだ。

いま、この手の作品は少なくとも民放ではつくられることはないと思われる。おもちゃが売れるわけでなし、映画にして成功が見込めるわけでもなし、視聴率もとれはしないだろうし。古き良き時代、と言ってしまうのも寂しいことだが。


「トップランナー」(NHK総合,木曜23時)(2001/3/15)

今夜のゲストは渡辺美里だった。彼女はデビューが1985年で、それは私が大学に入学し、上京して一人暮らしを始めた年だ。私はポジティブという言葉が嫌いで、元祖ポジティブ系になってからの渡辺美里はあんまり好きではないが、デビューしたての頃は結構好きだった。レンタルレコード屋でLPを借りてきてダビングしたような記憶もある。番組のパーソナリティである大江千里とは、初期に多くのコラボレーションがなされていて、たしか「eyes」に入っている「悲しいボーイフレンド」はとても良い曲だし、大江千里のアルバムに入っている「本降りになったら」というデュエット曲も結構好きだ。大江千里も渡辺美里も歌はうまくないのだが、好きな楽曲は多い。番組では「10years」を、大江千里のピアノと佐橋佳幸のギターで演奏していた。まさに十年後なわけで、はまりすぎの感もあった。むかし、たしか研究室でテレビを観ていて西武球場のコンサートで渡辺美里が泣いている映像が流れて、同期のヤツと「泣くのは反則だよな〜」といって同意しあったのを思い出した。

もちろん、そのあとの「My revolution」では、「セーラー服通り」を思い出していたのは言うまでもない。


「細野晴臣のイエローマジックショー」(NHKハイビジョン,19:30)(2001/1/23)

この番組はすごかった。なにしろ、YMOの3人があつまって、ライディーンを演奏したのだ。しかも普通の楽器で。細野晴臣の「ベースで演奏するの初めて」という発言や、高橋幸宏がカウント前かあるいはカウントのかわりに「ティッティキティッティキティッティキ」と口ずさんだりするのが非常に面白かった。金閣寺まりも(広田レオナ)とか、コシミハルとか久々に思い出すことが多かった。いずれ地上波でも放送されるのだろうが、とりあえずハイビジョンをもっていて得したな、と、あるいは初めて思ったかも知れない。


「南原清隆・長島三奈のプロ野球ってナンだ1999スペシャル第2弾」(朝日系,21:00)(99/12/27)

この年末特番は、裏に「HEY!HEY!HEY!」「スマスマ」があるので、おそらく視聴率は良くないだろう。私もあまり期待してみていたわけではなく、実際のところ、前半はあまり面白くなかった。松坂とイチローの対決に関しての企画もTBSで放送された「ZONE」とかぶるところが多くて、いまいちだった。が、伊東(西武)、古田(ヤクルト)、谷繁(横浜)の3人がドラフトで最強チームを作る、という企画と、この3人に小宮山(元ロッテ)、吉井(メッツ)、長谷川(エンゼルス)を加えて、プロ野球について討論をする企画の二つは、最高に面白かった。

前者では、選手間で本当に評価の高い選手は誰かということが分かる。3人のドラフト1位は、伊東が松井(西武)、古田がイチロー(オリックス)、谷繁が松井(巨人)だった。古田はイチローを指名したことについて、「はずれ1位や2位では失礼。球界の宝です。」といっていた。まったくもってその通り。以下、高橋(巨人)、石井(横浜)、緒方(広島)、江藤(巨人)などのビッグネームが並んだのだが、意外にも小笠原(日本ハム)や小坂(ロッテ)なども指名された。競合した場合は本当のドラフトのようにくじを引くのだが、3人とも真剣になってきて「ヨッシャー」とガッツポーズをするのが笑えた。投手の指名になると、谷繁が抑えで松坂(西武)を指名した。理由を聞かれて谷繁は、「ストレートが速くて、球種が多い。2種類じゃきつい。」と発言し、爆笑を誘った。リードがきつかったのかと聞かれて、「投げてる本人もきつかったと思う」とさらに笑わせてくれた。古田はまっさきに中継ぎで岩瀬(中日)を指名し、「あのまっスラは打てない。」と確信をもった発言をしていた。いや、まったく、解説者達の発言よりも説得力があり、途中端折らずこの企画だけで3時間ぐらいやってくれればよかったのにと思う。

後者の企画では、いくつかのテーマについて討論をし、かなりつっこんだ発言があった。打ちにくい投手というのはどういうことか、というテーマでは、川村(横浜)のインタビューが、とぼけた味があり面白かった。投球についてのイメージとして柔道の一本背負いを例に出し、柔道経験があるんですかと聞かれて、「いや、ありません」と答える。さらに弓道を例に出し、弓道経験があるんですかと聞かれて、「いや、ありません」と答える。まったくイメージだけなのだそうだ。それにしても一本背負いとは、お前は影丸(from ドカベン)か?っつーの。川村や小宮山はできるだけ長くボールを保持するタイプである。古田によると、それに較べて吉井はできるだけ速く、つまり高い位置でボールをリリースし、角度をつけることによって落ちる球を生かすピッチングなのだそうだ。うちにくさについては、小宮山は「打者の視覚を把握して、打者からどのように見えているかをかんがえ、グラブで球を見えないようにして投げる」と言う。凄いことを考えている。谷繁が「そんなこといっちゃって良いんですか」と驚いたが、「できないヤツはできないから」とこともなげである。おそるべし。さらにストライクゾーンに関する討論では、選手によってストライクゾーンが変化する、つまりコントロールがよいとか選球眼が良いというイメージで得をする、ということについて、小宮山は「キャンプ中から審判がついたら気をつけて良いイメージを与えておく。微妙にはずれた球でもきっちりと捕球できるように、キャッチャーも徐々に鍛える。」と、これもこともなげに言う。ストライクゾーンをいくつに分けて考えるか、というテーマでは、小宮山は「キャッチャーの要求は4つ」と答え、小宮山クラスでも4つなのか、と周囲は嘆息。しかし後で、「ストライクゾーンは立体。しかし、審判がそれを分かってコールしているとは思っていない。」と、まさに驚きの連続である。その後には多少くだけたテーマとして、野球にある格言の真偽についての討論となった。「三振前のバカ当たり」については谷繁が○を上げ、「そういう言葉があるから、大ファールを打つと力んでしまう」ともっともらしいことを発言した。すると古田が「こいつバッターボックスで大ファール打つと、いかん三振だ、って言うんですよ」と、すかさずのナイスなフォローで笑いをとった。また、吉井も○をあげ、「ゲーム中ヒマだから、野茂と二人で統計を取ったら、80%その通りだった」と発言。腹抱えて笑いました。

この企画、シーズンオフしかできないだろうが、是非またやって欲しい。ドラフトと討論だけで3,4時間やっていいよ。あ〜あ、録画しとくんだったな〜。


「BS音盤夜話」(NHK−BS2,22時)(99/9/20,21,22)

実に、実に、面白かった。3日間で終わりなのはもったいない。言ってることの半分も分からないのだが、トークから熱気が伝わってくる。「BS漫画夜話」に較べると、出演者が格段に良い。まず司会が違う。やっぱ、萩原健太はなかなか良い。それに較べて、大槻、お前は本当に漫画が好きなのか。近田春夫、ピーター・バラカンも良い。ピーター・バラカンは、いまでは肩書きもブロードキャスターとなっていて、「CBSドキュメント」などのかたい番組をやっているが、「ポッパーズMTV」とか渋谷陽一のラジオにゲストで出ていたときのコメントは実に面白かった。また音楽関係のプログラムはやらないのかな。近田春夫は正しくは良く分からないが、音楽的に深い洞察をもっていて、それを割とわかりやすく表現しようとする意図が感じられて、コメンテーターとして非常に優れていると思った。「BS漫画夜話」ではいしかわじゅん(嫌いだが)と、夏目房之介はまあ良いとして、岡田斗司夫。こいつがまったく緊張感がない。確かに物知りで頭も良く的を射たような発言をするが、深いところでの愛着が感じられない。ゲストも、「BS漫画夜話」では芸人とか女優とか出てくるが、こいつらの喋ることはまったく深みが無くてつまらない。「BS音盤夜話」では、ゲストはミュージシャンだから、発言がテクニカルだったりして、最初に書いたように意味が分からないことも多い。だけど、そこが逆に私には面白い。

今日、スガシカオが「そのときの熱気がレコードには記録される」というようなことを言っていたが、トーク番組にもそれがあると、今日思った。


「推理バラエティ 誰もいない部屋」(NHK総合,日曜23時)(99/9/20)

あるじがいない部屋にテレビカメラがはいりこみ、いくつかの手がかりから住人の職業を当てるという番組だ。意識してチャンネルを合わせたことはなかったのだが、たまに観ていた。人形作家やコンシェルジュなどユニークな職業が紹介されて、面白いと思うことがある。山田五郎がレギュラー解答者の一人で、司会の内藤剛志が彼のことを巨匠と呼んでいる。たしか別の番組で、画伯とも教授とも呼ばれたことがあるように思う。そもそもは雑誌の編集者だったと思うが、ただ者ではない。この番組でも彼の該博な知識が堪能できる。

昨日は、こぶ平でも正解するくらいに問題が簡単すぎて、もう一つだった。この前観たときに、正解はライフセーバーだったのだが、問題VTRの途中で「YUSA」と書かれた衣装ケースが映された。ライフセーバーをやっている人の名前を、私は3人しか知らない。その中の一人に遊佐雅美という女性がいる。TBSの「筋肉番付」の最初の頃に出演して、ビーチフラッグス世界チャンピオンという肩書きを持ちながら、北田敏恵(前100m日本記録保持者)たちに完敗して悔し涙を流していた。もしやあの遊佐雅美かとおもったら本当にそうだった。驚いた。


「今夜は営業中」(日本テレビ系)(99/9/18)

タモリとキムタクで、夢の共演。ドラマ部分はどうでもよかったのだが、バラエティ部分は面白かった。「今夜は営業中」というタイトルは、「今夜は最高」と「日テレ営業中」を組み合わせたと思う。ひさびさにインチキ外国語が観られたし、往年のトランペットだけでなく、フルート、ボーカルまで披露した。昔とちがったのは、女性の出演者がなく、多分そのせいで下ネタがなかったことだ。

もういい加減に、昼の生放送なんかやめて、「今夜は最高」を復活して、好き勝手に遊んでるような番組を作って欲しい。


「快進撃TV!うたえもん」(フジ系,19:00)(99/1/19)

先週から始まった番組だが、おそらくすぐ終わると思う。しかし、個人的にはツボだ。キッズ側の10曲にはまったく持って興味ないが、パパママ側の10曲にはシビレる。先週の「やまねずみロッキーチャック」の主題歌には、本当にシビレた。「魔女っ子メグちゃん」の主題歌を歌っていた前川耀子の娘が本当にメグという名前であるとか、「ハクション大魔王」を歌っていた島崎由里は後に「Gメン75」の主題歌を歌ったとか、とりあえず意味無く「おぉ〜」と声を発してしまっている。

おしむらくは作詞・作曲者のクレジットをいれてくれれば、という気持ちはある。


「きらきらひかる」(フジ系,21:00)(98/3/17)

今日は最終回だった。原作を読んだことは無かった。全然感じが違う、という噂を聞いて原作をちょっと見た。たしかにあまりに違う。どちらが良いかといえば、大半は先に見たメディアの方が良い、と言うと思う。この作品に限ったことではない。

深津絵里はわりと好みの女優の一人だ。シンデレラ・エクスプレス(JR東海CM)以来だと思う。連ドラに数多く出ている割には主役は少なく、エキセントリックな役柄が多い、気がする。この作品では、「あまちゃん」な女の子を演じている。上手い、と思う。柳葉俊郎は、私が知る限りでは、今までで一番味のある、妙なキャラクターをしていた。

他のドラマと著しく違うのは、セリフが、おそらく意図的に、ひじょうに説明的であることだ。主人公には、とても医大を出た人間とは思えぬ程の科学的知識の欠落があり、それを周囲が懇切丁寧に解説して補ってくれる。そして主人公は、それをさも自分で調べあげたかのように、第三者に解説する。こう書くと、嫌らしい感じがするが、極力そうならないように気を使って演出している。

「ギフト」に似ているところがいくつかある。まず、毎回ゲストが登場する。基本的に一話完結だが、伏線を張りつつ最終回にクライマックスを用意している。そして、主観的だが音楽の雰囲気が似ている。

なにより恋愛ドラマではない。そこが一番好きなところだ。


「オリンピック関連放送」(いろいろ)(98/2/7〜)

長野オリンピックの感想は、すべての日程が終わってからスポーツのページに書こうと思うが、折り返しに入ったということで、各局の放送について少しコメントする。

まず、各テレビ局のメインテーマ曲だが、NHKがF-Blood、フジが少年隊、TBSがTRF、日テレがJ-FRIEND、テレ朝が?。個人的には少年隊が一番。紛れもなく、日本初(唯一?)の屋内スキー場、SSAWS(ザウス)のCM曲である。私の記憶では、「Spring, Summer, Autumn, and Winter, and Snow. Wo wo 湾岸スキーヤー」だったが、少年隊の曲では少し変えられている。歌詞にも「海沿いのTVステーション」とあり、フジテレビのために作った曲というのが分かりやすい。TRFの曲も、小室哲哉より富樫明生の方が好みなので、わりと好き。

次に各テレビ局のMC。全般に元スポーツ選手でしゃべりがいまいちなのが多いが...長島兄妹!土下座して頼むから、もうやめてくれ。

最後に実況。今日(2/15)のジャンプラージヒルでの原田の2本目。工藤アナウンサー(多分)の「立て、立て、立て、立ってくれ〜、立った〜」は、今のところもっとも印象深い。また、全体にテレビ解説慣れの少ない解説者陣において、ジャンプの八木弘和は素晴らしい。「30cm踏み切りが早かったですね」、明晰で歯切れのよい解説で、しかも後輩である原田や船木への親心のようなものがにじんでくる。彼が言っていたように、私も団体戦の最後のジャンパーは原田につとめてもらいたい。前回大会で話題をよんだ浜谷公宏の解説はラジオで一度聞いたきりだが、やや控えめのようだ。「メダルをゲットして欲しいですね」と「グッドレースです」ぐらいしか印象に残っていない。テレビ解説慣れしていないと言えば、「すっげー、たえ!」の連発は本人も恥ずかしかろう。


「タモリの昨日は去年だったスペシャル」(テレビ朝日系,22:00)(98/1/1)

私はタモリが好きである。と言っても、「笑っていいとも」は好きではなく、「ネタでナイトフィーバー」・「タモリ倶楽部」が好きであり、また「音楽は世界だ」・「今夜は最高」が好きだった。私には、遊ぶのがうまい人を尊敬する傾向がある。

この番組は元日に放送されたが、なかなかテレビを見るヒマが無く、ビデオに撮っといたのをやっと観ることができた。特に面白かったのは3点。1つはタモリとつんくのゴルフ対決で、「ゲストの青木功プロです」という紹介でホントに(関根勤じゃなくて)青木功が出てきたこと。次に、あの名作「愛のさざなみ」が一夜だけの復活をしたこと。さらにもう1つはイントロクイズで小沢健二が「Black and White」(by マイケル・ジャクソン)と答えたところ、正解は「サヨナラなんていえないよ」(by 小沢健二)であり、タモリとつんくから「パクったのか」とつっこまれたこと。小沢健二いわく、「あのね、これ、話せば長いんだけど」。うーん、話して欲しかった。


「W杯へ 試練の71日間」(NHK総合,21:00)(97/12/22)

赤裸々である。カズの自信、強がり、弱気、さらにはケツまでも、我々は見てしまった。このプライベートビデオの当初の狙いは、カズが日本をワールドカップに導くまでを映像に残すためだったかもしれない。結果的に残されたのは、タイトルにあるように、最後の試練へのイントロダクションであった。

今のカズの姿は正直言ってつらい。あの躍動感が、威圧感が、揺るぎ無い自信が、影をひそめてしまっている。しかし、私はどうしても彼に期待してしまう。彼はいつも期待に応えてきてくれたからだ。

先日の天皇杯で左肘を脱臼したこともあり、カズは来年最初の代表召集には呼ばれない可能性が高い。それでも、6月のフランスのピッチに彼の姿があることを、私は願ってやまない。


「トップランナー」(NHK総合,金曜23:45)(97/10/24)

「トップランナー」は、ゲストによって見るかどうか決める。今夜は大貫妙子がゲストだった。小林聡美みたいに元気のいい女性も好みだが、クールな女性も良い。大貫妙子はしゃべり方が素敵だなと思う。もちろん、歌がうまい。歌がうまい女性と結婚したら幸せだ。カラオケがうまい女性、じゃなくてね。

「トップランナー」には「土曜ソリトン・SIDE B」の面影がある。「土曜ソリトン」は本当に大好きな番組だった。「トップランナー」の方は、司会者がややもの足りない感じがする。今思えば、高野寛と緒川たまきのコンビは、沈黙に耐えられる司会者、だった。


「タモリのネタでナイトフィーバー」(フジ系,水曜22:00)(97/10/15)

秋の新番組が出そろう頃だが、この番組は、私の中では「大ヒットの予感」である。雑談に質の高さを要求した内容で、見る人間を極端に選ぶだろう。番組の柱は、ネタの内容、ゲストの蘊蓄、フィーバーズとタモリ及びゲストとのギャップ、の3つだ。初回を見た限りでは、フィーバーズは私には邪魔。彼女たちの方が面白いと思う人もいるとは思う、けどね。

初回の唯一の汚点は田中義剛のネタである。かれは、「私が面白くないと思うタレントベスト3」の中の一人であった。ちなみに他の二人は、林家こぶ平とそのまんま東、次点として森脇健児と中山秀征でした。田中のネタはただの失敗談で、ちょっとシモなだけの話である。堺正章や谷村新司の味わいのある苦労話や岡田真澄やなぎら健壱のホントにネタの話とは決定的に違う。まったく、センスの無さがしれる。彼の存在価値は、昔も今も「田舎者」、ただそれだけである。


「いろもん」(日本テレビ系,水曜24:35)(97/10/10)

熊本ではなかなかキー局の深夜番組が放送されないのだが、日本テレビの深夜枠がZZZという一括枠になったためか、この番組を見ることができる。ホストはウッチャンナンチャンと笑福亭鶴瓶で、10月8日の放送では、ゲストが関根勤だった。関根勤のものまねのコンセプトは、
・視聴者がそのとき分からなくても、後々にこれだったのか、と思ってもらう
・分かっている視聴者には、「誰もしらねーよ」と突っ込みをいれてもらう
ことだそうだ。

私は、くだらないことを非常に良く知っている人間だが、それが得だと思うことの一つに、関根勤のものまねが分かるということがあげられる。この夜も、関根勤のエンセン井上のものまねに、腹抱えて笑わせてもらいました。


「こんな恋のはなし」(フジテレビ系,木曜22:00)(97/9/18)

このドラマを見始めたきっかけは、真田広之が演じる大企業の会長の机の上に、20th Anniversary Macintosh(スパルタカスってヤツですね)があったことだ。給料が今の3倍あったら絶対に買うんだが、90万円弱はやっぱり高いよー。しかし、昨今のAppleの動向を見ると、これがApple最後の名機になる可能性もあるのでは。

ドラマの話をすると、また絶対にあり得ないというキャラクターで、見ててこちらが照れることもあるくらいだったが、べたべたした恋愛模様が無いのが○。真田広之が、冷徹な大企業のトップとしての自分と、人情家の庶民とのつながりの間でゆらゆらしているさまが、とても良かったと思う。玉置浩二から優しい言葉をかけられて応えた、「それはあなたの生き方だ。私の生き方ではない。」に、しびれました。だから、はっきりと優しい人になってからは、緊張感が無くなって、ただのドラマになってしまったのが残念。


「ダイアナ元英国皇太子妃事故死報道」(いろいろ)(1/9/97)

元プリンセスオブウェールズのMissダイアナが交通事故で亡くなった。メディアの過剰な取材攻勢に問題はなかったのかと、予想通り日本のメディアも言っている。パパラッチが撮影したゴシップ写真は、すぐさま世界中に配信され、何千万、何億という人が大衆紙や写真誌を買う。彼女の死に対して、メディアに責任があるとするなら、最終的に我々にも責任があるのだろう。しかし、それは何千万分の1、何億分の1に薄められ、結局実感する事はあまり無いのかもしれない。


「牧場の少女カトリ」(BS11,8:00)(97/8/30)

これは、フジテレビ系で放送されていた、いわゆる名作シリーズの一つだ。確か僕が高校生だったと思うから、本放送はもう13,4年前になる。ちなみに、名作シリーズにおける僕のパーソナルベストは、ぶっちぎりで「赤毛のアン」。何度観ても、最後の数話は泣いてしまう。「赤毛のアン」と「はみだしっこ」の影響で、養子を育てるのも良いな、と思ってしまったほどだ。

「カトリ」はフィンランドが舞台のおはなしで、BGMにはシベリウスの「フィンランディア」がふんだんに使われている。とても魅力的な音楽であり、「カトリ」の魅力を多く負っている。この曲はまた、後に、「ダイ・ハード2」でも使われた。

名作シリーズはどれもそうだが、「赤毛のアン」がプリンスエドワード島に住む人の生活を描いたように、「カトリ」では、フィンランドの生活を丹念に見せてくれる。ぼくも、「カレワラ」(世界三大叙事詩の一つ?)というものをこの作品中で初めて知った。

それにしてもNHK衛星放送は、プログラムが良い。BSを観られないころは衛星偏重に怒りすら感じていたが、今では衛星様様である。人間は都合が良い生き物だ。

トップページに戻る