最近のコミックス(2001年10月16日)
「ワイルドリーガー」(渡辺保裕、週刊コミックバンチ連載中)
週刊コミックバンチは、「北斗の拳」、「シティ・ハンター」、「山下たろーくん」の続編を掲載していることでちょっと話題になった、新興の漫画雑誌だ。とりあえず立ち読みですませていたが、このワイルドリーガーが面白くなってきて、コミックス1巻も買ったことだし、ちょっと書いておく。この漫画が気に入ったのは、野球をすることが本当に楽しい、というストレートなメッセージがあるからだ。おそらくは、メジャーリーグからの影響を受けていると思われる。例えば、新庄はわかりやすく楽しげだ。この漫画でも、主人公の投球を受けて、ちょっと生意気そうな若いキャッチャーが「これからあんたとプレーできるのがうれしい」と、うれし涙を流すシーンなんか、とても素敵だ。スポーツのもつシンプルな快楽がしっかり表現されていれば、こざかしい人間ドラマなどまったく必要ない。これから画力が上がっていけば、もしかして「スラムダンク」のような傑作になるかも知れない、とまで思っている。
「エイジ・オブ・アポカリプス」(小学館プロダクション)
これは、最近ではなく、97年4月に刊行された。B5版、384ページ、オールカラー、3200円の超弩級アメコミである。私にとっては3200円もまったく惜しくない内容だが、Xメンを知らない人にはかなりつらいはずだ。Xメン1〜17、MARVELXNo.1〜No.9を読んでから、本書を読まれることをおすすめする。アメコミはどれもそうだが、隅から隅まで細かく読むと非常に疲れるので、私はざーっと読む。しかし何回も読む。2回続けて読むと、やっと分かることが多い。さらに読むと、また新しく気づくことがある。
中学〜高校生の頃(1980年前後)、光文社のマーベルコミックスで、スパイダーマンや、ファンタスティック・フォー、キャプテン・アメリカなどに夢中になったが、その刊行がとまってからは、しばらくの間アメコミとはご無沙汰していた。3年ほど前に突然、Xメンが目の前に現れた。テレビアニメ、コミックス日本語版、アーケードゲームのクロスオーバーが出現していた。
以前とはアメコミも大きく様変わりしている。ストーリーからは「子供向け」という足枷がとれ、狂気・暴力・さらに不倫まで登場する。絵的にも、日本の漫画家がアメリカン・コミックの影響を受けてきたように、アメリカン・コミックアーティストにも日本の漫画あるいはアニメの影響があることが、はっきり分かる。個人的には、ジャパニメーションもどきの絵は好きではないが、日本ではこちらの方が受け入れられやすそうだ。