最近の雑誌・CD・その他(2003年6月16日)

「ちりぬるを〜たまき・浩二のおそばやさん〜」(SOB-A-MBIENT;Music for Your Favorite Soba Shop)

たまたまスペースシャワーTVでPVがかかり、なんじゃらほいと思ったら、クレジットは「小西康陽 starring 石坂浩二と緒川たまき」で、ディレクターはなんと市川崑!!!おいおい何じゃそりゃあ、と思ってPVを終わりまでちゃんと観た。すさまじくくだらないが、そこはかとない面白さが漂っていて、なかなか侮れない。それにしても緒川たまきは素敵だ。連想ゲームでは浮いていると思ったが。ネットで検索してみると、6/18に販売になる「SOB-A-MBIENT;Music for Your Favorite Soba Shop」という、そば好きが集まった企画CDの1曲らしい。さらに驚いたのは作詞のクレジットがタモリとなっている。このCDはおそらく買わないと思うが、このPVは一度は観ることをお勧めするね。


「季刊サッカー批評 05」(双葉社スーパームック)(1999/11/3)

久々にこの項を更新する。この雑誌はもう一ヶ月前くらいに買って、少しづつ読んでいた。なかなか面白い、というか、私がサッカーについて普段思っていることと共通するような内容があったので、記録にとどめることにする。まず、上田滋夢がシステムについて解説する「21世紀のフットボール:個と組織の葛藤。その先にあるもの」から。この文章は、フットボールにおけるシステムの変遷をスペースの概念とともに解説している。1対1重視から始まり、ローテーション、プレス、そしてコンパクトでありながらプレイヤーが窒息しないようにバランスをとる現代のシステムとなる。で、気になったのは「現代フットボールの戦術の変遷は、すべてバスケットボールを追従している」という文だ。さらに、バスケットボールでアウトサイドシューターの比重が高まったように、サッカーにおいてもアウトサイドにプレーメーカーが配置されると予想している。ひざを打った。私はサッカーを観るようになってずいぶんたってからNBAを観るようになったが、最初に「バスケットってサッカーと似てるなあ」と感じたことを思い出す。そういえば、ベッカムからヨークへのピンポイントクロスなんて、わかっていても止められないアリウープみたいだ。

つぎに、ペリマンへのインタビュー(インタビュアーは永井洋一)から。これはなかなか示唆にとんだ発言が多い。「イタリアのサッカーは見たくない。なぜなら彼らはレフェリーも含めて全員が演技をしていて、選手というより俳優だから」、「オフサイドトラップというのは、内容のともなわない自信をつける戦術」、「日本はブラジルと不幸なラブアフェアーにある」などなど。3つめの発言はペリマンの発言ではなく、英国人記者がグランパスの取材の後に言った言葉だそうだ。私は、以前fjに「サッカーにおいて、日本がブラジルの植民地であり、それを選手およびファンが求め、かつ受け入れている」と書いたことがあるのだが、ラブアフェアーとは実にエレガントでユニークな表現だ。

その他、韓国、アフリカの状況についてのレポートや後藤健生と加藤久の育成についての対談、スコットランドのフォトストーリーなど、興味深い記事が盛りだくさんで、これで933円は、Numberなんかにくらべたら、断然お買い得だ、とサッカーファンの方にはおすすめする。


「傑作アニメ100タイトル あのシーンを忘れない」(FUTABASHA好奇心ブック)(1999/2/8)

僕は、元アニメファンというか、昔のアニメが好きだったというか、難しいところだ。今は面白いと思うアニメは数えるほどしかなく、子供の頃はどんなアニメでもなにがしか楽しみを見つけて観ていたと、今となっては思い返す。それから考えると、今はアニメファンであるとは言えないのだろう。

この本は、特に70年代以降のアニメを、セリフから紹介し、評価し、懐かしむ本だ。元アニメファンのハートをぐっさりと刺激してくれた。「俺たちゃその気になれば、何処だってどんなことになっても飛べるんだ」とか「みんな星になればいいのよ」とか「そうさのう」とか、もう、綺羅星のごとく。中学生から高校生だった頃、まさに僕はアニメファンだった。

さらにこの本を出色のものにしているのは、「タイムボカンシリーズ ギャグ名言集」と「装甲騎兵ボトムズ 予告編完全収録」の2つの特集記事である。ギャグアニメシリーズの金字塔と、テレビアニメ史上に残るハードボイルドの傑作。いかん、LDボックスが欲しくなってきた。


「たったひとりのワールドカップ」一志治夫(幻冬社文庫)(1998/9/9)

これは、長期にわたるカズのインタビューから構成されている。Numberはいつも読んできたし、それ以外でもカズに関する記事は、気がつけば必ず目を通してきた。だから、内容に目新しいものを求めて、買ったわけじゃあない。私がもっとも高く評価する日本人プロスポーツ選手に対しての、なかば義務感があった。それはともかくとして、カズのインタビューには一貫性がある。アトランタ世代のように、ガキまるだしのその時々の勢いを見事なまでに反映することはない。経験と信念に基づいた強烈な自負。それがカズだ。
カズは凄い。カズは偉い。たしかにいま、彼のパフォーマンスは落ちている。たんに調子が悪いだけかもしれないし、もう急な下り坂にかかっているのかもしれない。でも、そんなことは関係ない。カズは凄いし、偉いのだ。カズが現役でいる限り、カズがプロフェッショナルである限り、カズが信念の人である限り、これは過去形じゃない。


「Sports Graphic Number 435」(文藝春秋)

日本では、スポーツ全般を扱う雑誌はこれぐらいしかない。たとえば、この号ではメインの特集はNBAでありながら、同時に秋田豊(サッカー)、福島顕子(ゴルフ)、畑山隆則(ボクシング)、小錦(相撲)のインタビューを読むことができる。私はとりあえずたくさんのスポーツを観るが、専門誌を買って読むのはサッカー、プロレス、競馬ぐらいである。その他のスポーツについての専門誌を買っても、知識がついていかないので、面白いと感じる記事が少ない。もちろん、金銭的にも大変になる。というわけで、私がNumberを買って読む最大の理由は、コストパフォーマンスにある。

Numberに掲載される記事は、ウェットなものが非常に多い。それはそれで胸を打つことも多いのだが、最近どうもうさんくさく感じる記事が多い。結局のところ結果から原因を作って記事が書かれているような気がする。なかでも杉山茂樹と金子達仁と佐瀬稔が大嫌いだ。特に金子の記事は、文章自体も陳腐だが、それに加えて「アトランタ組の言うことは常に正しい」というスタンスがありありで、不愉快きわまりない。彼は、中田は自分にだけは本音を言ってくれる、とでも錯覚しているのではないか。

と、常日頃思っているところに、今号ではNumberが選ぶ1997年のMVPが発表された。受賞したのは中田である。なんじゃそりゃ〜、だ。最終予選のたった1試合(甘く見ても3試合)で活躍しただけの中田が受賞?頭おかしいんじゃないのか。サッカーから選ぶなら、「サッカー日本代表」が選ばれるべきではないのか。そもそも最終予選のMVPを一人選ぶならば、誰が見ても秋田だろう。文藝春秋も大衆に迎合するのが得意だ。


「誘惑のハンマー」デリシャス・ヒップ

これは、マキシシングルCDです。昨日、EPOのマキシシングル、アストル・ピアソラ、サニーデイ・サービスの新譜と4枚まとめてTOWERで買いました。デリシャス・ヒップっていうのは、すなわちPSY・SのCHAKAです。解散以降、(私が知ってる限り)昨年の「with friends」というCD一枚こっきりで、いまではCHARAの方がメジャーになってしまってますが、ついに大復活です。かっこいい、好きです。

一曲目の「誘惑のハンマー」は久保田利伸の作曲、2曲目は近田春夫、3曲目はKANの作品です。「誘惑のハンマー」はテレビの主題歌らしいですが、TBSの「爆乳モンスター」って、なんじゃそりゃー。


「気まずい二人」三谷幸喜(角川書店)(97/10/7)

これは面白い。笑えます。土曜日の夜にこれを読んで、私は虚脱状態から、少し回復しました。前書きには、この本の読み方として、対談集・戯曲集・(人見知りを克服する)HOW TO本の3通りがあるとしていますが、戯曲集というのが一番あってる気がします。そもそも、対談のかたちをなしていませんし、結局、人見知りを克服してもいないようです。三谷幸喜の、視線をあわさないしゃべり方とか、まさに気まずいという言葉がふさわしい沈黙が、容易に想像され、僕の心をとらえてやみません。三谷幸喜をテレビなどで見たことが無い人には、この楽しみを分けてあげることができないのが、とても残念です。

ちなみに、三谷幸喜の奥様は女優の小林聡美です。私が「好きな女性のタイプ」と尋ねられたときに答える芸能人の一人で、主な出演作は、映画なら「転校生」「廃市」など、テレビなら「やっぱり猫が好き」「ギフト」などなど。

唯一の難点は、中身がスカスカなので、1200円はやや高いかな、という気もするところです。


「教育チャンネル・大人の生ギター」ゴンザレス三上とチチ松村(リットーミュージック)
(97/9/22)

これはいわゆるギターの教則ビデオです。ゴンザレス三上とチチ松村が組むギターデュオ、ゴンチチは、私がもっとも愛するミュージシャン。ゴンチチについて詳しくはここへ。

このビデオでは、ゴンチチの曲を3曲解説しているが、中でも目玉は囲碁の梅沢由香里初段を聞き手に採用した、「おこのみ対曲〜囲碁ギター名人戦〜」だ。弦の押さえ方を囲碁盤に見立てて解説するという必然性のなさが、実にすばらしい。ゴンチチがどういう人たちなのか、CD10枚聴くよりもこのビデオ見てもらった方が良いような気がします。

実は私はギターなんてこれまでまったく弾いたことないが、このビデオを買ってしまったので、しょうがないからギターも買うことになるでしょう。しかし、このビデオでやってることって、素人に分かるのだろうか?


「NHKみんなのうた さとうきび畑」(97/9/8)

昨日、アストル・ピアソラの「In concert」ってやつと、マーティン・デニーの「THE EXOTIC SOUNDS」っていうのと3枚まとめてTOWERで買いました。「みんなのうた」は、副題にもある「さとうきび畑」のためだけに買ったと言っても過言ではない。「さとうきび畑」はこの夏から、森山良子のバージョンがみんなのうたで放送されていたが、私が子どもの頃には、ちあきなおみのバージョンが流れていた。CDに収載されたのはうれしいが、これで逆に、もう、ちあきなおみバージョンを聞くことはできないかもしれないと思うと、ちょっと寂しい。

ところで、「さとうきび畑」がみんなの歌で放送されるときは、通常2曲放送される枠で、1曲だけを流している。アガルタの「輪になって踊ろう」(V6のじゃないよ)もそのようだ。NHKも粋なことするぜ。

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