最近の映画(2005年8月25日)(★の数は気に入った度合いです。評価じゃありません)

一番最近見た映画は、

「鋼の錬金術師 劇場版 シャンバラを往く者」(水島精二)です。★★★。(2005/7/31)

漫画はほとんど読んでいないが、テレビ版は大変面白かった。こりゃあ現象っていうだけのことはあると思った。漫画はまだ完結しておらず、アニメ版はオリジナルなエンディングとなっているらしい。一応のエンディングのさらに続きを映画版としたわけだが、はっきりいって失敗作だった。テレビ版でちゅうぶらりんとなったキャラクターに決着をつけるためだけの物語となっている。さらにテレビ版もそうではあったが、人死にが多すぎる。新しいキャラクターの行動原理がまるで薄っぺらい。最終的に「もう待たせてはくれない」とつぶやく彼女も、ファンの皆さんにとっても、なんともやりきれない映画となったのではないだろうか。


「ベルヴィル・ランデヴー」です。★★。(2005/6/8)

音楽が面白い。テーマのスウィングギターが特に良い。しかしながら、とてもグロい。これもいかにもフランス製作というイメージ。主人公の息子の自転車選手は、あまりにも吹越満を思わせて、それが気になって仕方がなかった。(永谷脩ふう)


「カナリア」(塩田明彦)です。★★★★。(2005/6/5)

主役の二人は、うまい、とは思わなかったが、存在感はある。とくに男の子のほうは、走る姿に躍動感があった。まるで「太陽にほえろ」のように、走る走る。ある意味ロードムービーであって、中盤で二人がさまざまな人と出会う。「君の瞳は1万ボルト」をギターで熱唱するお姉さんとか、怪しすぎる。中でも元信者で盲目のおばあさんに、特に強く感銘をうけた。後でパンフレットを見ると、戦前に小津とか成瀬とかの映画に出ていた女優さんだそうな。素敵ですね。ラストはちょっとどうかな〜とは思ったが、ほかにこれといった落としどころもない気もする。いやしかし、よくぞ正面きって商業映画でこんなの作ったな〜と感心した。


「トニー滝谷」(市川準)★★★(2005/5/14)

私はこの映画を人に薦める気はしないが、観終わって面白かったか否かに関わらず、この手の映画をお金を払って観にいこうとすることをやめたくはない。わけがわからないことを書いているようだが、観終わったときの率直な気持ちだった。この映画を観に行こうと思った最大のきっかけは、そもそもイッセー尾形が主演だからで、「ヤンヤン夏の思い出」でうけた感銘が思い出されたからだ。観てみると、これは宮沢りえのものでしたね。宮沢りえはえらいですね〜。すばらしくきれいな女優さんになったものです。CMの美少女からスタートして、紆余曲折を経てここまできたのだと、ある意味尊敬してしまった。

「孤独でなくなると孤独になるのが怖くなる」というセリフは、陳腐な決まり文句という気もするが、ほんとうではあるなあと感じた。西島秀俊のナレーションは、私には聞き取りづらかったが、悪くはなかった。ナレーションの一部を登場人物にしゃべらせる演出は、成功しているとは私には思えなかったが。


「コーラス」(ジャック・ペラン)★★★(2005/5/1)

一律1000円の日に観にいくのは、私にとっては普通はやらないことだったが、ちょっと事情により。念のため事前にネットでチケットを購入したが、このサービスはあまり利用されていないようで、どの映画もほぼガラガラのようだった。実際にはこのサービスが、ではなくて、そもそもこの映画館自体が苦戦している模様。椅子も良く、音も良く、良い映画館なんだが...「コーラス」はここでしかやっていないためか、あるいは新聞などで良い評価が載せられていたためか、意外にも満員であった。

私も、こう見えても小学生時代はソプラノだったわけだが、それとは何の関係もなく、楽しめた映画だった。しかし絶賛されるほどとは思わなかったが。話はどこにでも転がっているようなものだし、キャラクターにひねりはない。いろいろと丁寧に拾い集めて作っているのは、私がフランス映画に感じている共通の魅力と思った。まあなんと言っても、ガキ達の力なんでしょうね。


「ハウルの動く城」(宮崎駿)★★★★(2005/3/27)

冒頭から動く城が現れるのだが、相当インパクトがありますね。霧の描写も良くできてる。デジタル技術でしょうか。一方で、空を歩くシーンなど、アニメーターの技術も発揮されている。もはやアメリカにはなく、日本にしかない商業的作品での職人技かも。ソフィーの見た目がさまざまに変化することなんかも、結構難しげだ。戦争は一面の主題なんだろうが、戦闘シーンには別に力は入っておらず、城が移動するシーンとか、引越しのシーンとかの方が面白い。そもそも筋よりもアニメーションの面白さの方が前面に出てると思う。だいたい、何故戦争しているのかとか、ハウルは何のために闘っているかとか、あのおばさんは何故戦争を終わらせようとするのか、どれもこれも語られていない。タイムパラドックスのようなプロットも取ってつけた感がある。まあでもそれはそれでよいんです。アニメーションが面白いから。

荒地の魔女が馬車から顔をのぞかせるシーンは、魔夜峰央かよっ、と思ったが、なんかもう別にちょっと連想させるものがあったような気がする...思い出せそうで思い出せないなあ...歳かなあ...


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