最近のスポーツ(2004年9月4日)
アテネオリンピック(2004/9/4)
最初にオリンピックというものを認識したのは、多分モントリオール。とすると私は10歳。札幌は、覚えているような気もするが、後付けかもしれない。ミュンヘンは、「ミュンヘンへの道」しか記憶がない。インスブルックも名前以外はまったく記憶にない。モントリオールからとして、もう30年近くオリンピックを見てきたわけだ。今回のオリンピックは、その中ではもっともテレビの視聴時間が短かったのではないか。なにしろ、このサッカー好きの私が、男子サッカーの試合で最初から最後まで見たのが決勝だけ、というくらいなのだから。会社員ってのもなかなかたいへんですなー。まあ、一応感想をつらつらと。
まず最初に苦言。もういいかげんに民放はバラエティっぽいつくりはやめろ。さんまだの、中居だの、松岡修造(←情けない!)だの、そこらへんの番組はほとんど見なかった。あと、「まもなく」とテロップ出しておいて、延々と違う中身を放送するのもやめろ。これって、TBSの世界陸上から流行ってるのか?さらに、実況アナウンサーはちゃんと勉強してこい。とくにひどかったのが、誰かは知らんが女子レスリングの実況していた奴だ。お姉さんがどうのこうの、近所の皆さんがどうのこうの、お父さんがどうのこうの、あげくのはてには「頑張って欲しい」だの、もうバカかお前は。そんなんで高い給料もらえて幸せだなあ。試合の中身は一切触れない、触れる能力がないんだなああれは。男子レスリングの実況していたアナウンサーは、それなりにやっていたし、解説のコメントもちゃんと引き出していたぞ。まあ、解説がちゃんとしていたからってのもあったが。アナウンサーといえば、最近は名文句を言おう言おうとしている奴が多いのも非常にむかつく。「栄光への掛け橋だ〜」とか、もううざいことこの上ない。シンクロの「まわる、まわる、まわる、まわる、・・・」は、まあまあ良かったが、「夢想花か!」と突っ込んだ視聴者も多かったのでは。だいたいが、フジとテレ朝のアナウンサー、お前ら自分が主役になったつもりかっつーの。
柔道はたくさんメダルをとったが、特に銀メダルの2階級が印象に残った。泉が決勝で敗れたときの、解説の「いまのは強引過ぎましたね」という苦笑まじりのコメントには笑った。横沢が準決勝で、残り0秒でサボンに逆転勝ちしたのはたしかに素晴らしかったが、正直私はサボンが金メダルとった方が美しい結末だったなあ、と思った。
野球は、選手は力を出したと思う。ってこれはシドニーのときとあんまり変わらんコメントだが、今回はあまりにヘッドコーチが無能だった。がしかし、あんな無能なヘッドコーチしか用意してやれなかったプロ野球全体の敗退というべきだ。1球団2人の制約をつけて、金メダルはとれず、中断しなかったプロ野球はあまりの低視聴率。まさに虻蜂取らず。今年はプロ野球の終わりの始まりの年として記録されることになるかも。
陸上では女子マラソンは期待にこたえて見事な金メダル獲得を果たした。これで、高橋を出していればよかった、とささやかれることもなく、めでたしめでたし。しかし、ゴール後野口がトラックの隅に行って嘔吐しているのを、執拗に追いかけるテレビカメラには心底むかついた。スイッチャーも切り替えるという配慮はないのか。私が野口の関係者なら、見つけ出して謝罪させると思うかもしれない。室伏もお見事です。しかし、ドーピングについてはいろいろ考えさせられた。室伏には「こいつらドーピングやってる」という疑惑がずっとあったのだろう。もしかして確信だったかもしれない。アヌシュの方には、こんな日本人なんかに負けるわけにはいかん、という意識があったのか。あるいは室伏もやってるんじゃないかという疑惑を持っていただろうか。末續は微妙に調整に失敗していたのでは。ツキがなかったのも事実。最後のリレーは二つとも惜しかった。無理して生で見ていたが、かなり燃えた。
競泳は、北島もたいしたもんだが、柴田が大仕事でした。しかしその陰で、山田はショックだっただろう。普通に自己記録で泳ぎさえすればよかったのに。
サッカーは...。女子は頑張りました。が、まだまだ差があるなあ。アメリカ戦の最後は、もうまったく勝てる気配がなかった。男子は、ガッカリした人が多かったと思うが、私はもともとあんまり期待してなかったし、関心も大して持っていなかった。個人的には、那須はかばってやりたい。この中からフル代表でもやれそうなのは、現時点では大久保だけ。近い将来として石川、田中。ちょっと先なら平山。今野とか阿部は、ポジション的に相当難しいだろう。トゥーリオは過大評価。那須の方がずっとよい選手と思う。まあ、チーム全体も過大評価だったね。
女子バスケット、女子サッカーには感心したが、全体にアメリカが凋落したという印象を受けた。基本的に高齢化しているようにも感じる。徹底的なドーピング排除策とも無縁ではなかったかも。あるいは、お国事情でオリンピックどころではなかったのか。
アジアカップサッカー(2004/8/15)
すでにオリンピックが始まってしまったが、この大会は久々に私に強烈なインパクトを与えたので、感想を書いておく。別項で書いたが、私はジーコジャパン擁護派。さすがにシンガポールに苦戦したときにはヤバイと思い、あと1試合だけ我慢してみようと考えるところまでいったが、ヨーロッパ遠征の好結果もあって、以前のようにはっきりとした擁護派に戻っている。アジアカップでも、スタメン固定しすぎとか、交代が遅いとか、攻撃のバリエーションがないとか、それはそれはごもっともな批評がネットでも、スポーツ新聞でも、テレビの解説でも目にすることができる。私もそう思わないでもないが、たかだか10年や20年サッカーを観てきたからといって、私が果たしてサッカーの何を知っているのかとも思う。スタメン固定や少ない交代は、これはもう、ジーコの哲学なんだなあと理解するしかない。
ジーコのやり方は、ひとえに選手を信頼することで成り立っている。自分が信頼して選手を起用しているのだから、よほどのことがない限り切ることがない。試合中にしても、リードしている状況ならば、怪我や選手が変えてくれというほどの疲労がなければ交代しない。一方で、リードを許していると、驚くほど積極的な交代をみせる。こういった場合の策だけは、たいていの評論家がジーコを評価しているようだ。今回のチームではモラルの高さが大変評価が高く、特にサブ組を賞賛する記事が多い。別項で、サブだからといってモチベーションを保てない奴は代表を去れ、と書いたが、その点についてはこのチームは十分なスピリッツを発揮していたといえる。
そのジーコの信頼にこたえて、とにかくこの大会での全ての試合で選手たちが見せてくれた執念や冷静さには、本当に感動した。バーレーン戦での中澤の同点ゴールは、私が本格的に代表の試合を見始めてから、3本の指に入るカタルシスゴール。ちなみに他の2つは、アジアカップ広島大会イラン戦でのカズの決勝ゴールと、広島アジア大会韓国戦での井原の同点ゴール。木村和司じゃないが、やっぱり「気持ち」が見たいのだ。
私がこの先の日本代表に求めるものは、ワールドカップに出場する、とかではなくて、本当のトップの国と真剣勝負で真正面から向かい合って、素晴らしい試合を見せてくれて、そしてたまには勝つ、くらいの強さをもってくれることだ。アジアレベルで苦戦してるじゃないか、という批判もある。しかし、システマチックにやって、格下には圧勝、でも格上には善戦とまりのチームよりも、今のチームの方が、到達できるかもしれない最高点はずっと高いように感じられている。
アジア野球選手権(2003/11/13)
先日アジア野球選手権が札幌で行われ、日本が3連勝で優勝した。その結果、アテネオリンピックの出場権を獲得したわけだが、結果を知ってみると、まああれだけのメンバーをそろえれば、力が違っていたと言うこともできるだろう。しかしなんといっても、なにしろ試合をテレビで観ていて面白かった。野手は身体能力の高い選手を集め、皆が走攻守を兼ね備えている。投手は基本的に速球に力があり、なおかつ制球に不安のない選手ばかりだった。前回のオリンピックで私はこう思っていた。
来年の本大会ではどうするのか。いまのところ中断はなく、選出は1チームから二人までのようだ。私は、思い切って一ヶ月ペナントを中断して、またしても本当の最強チームを編成して本大会に望むべきだと思う。オリンピックと平行してプロ野球をやったところで、その期間は注目度は断然低くなること間違いない。それよりも、オリンピックで圧倒的な力をみせて金メダルを獲得するほうが、その先の野球人気を大きく上昇させるだろう。
ペナントを中断するには、日程が決まる前に世論を高めるしかない。私もここで、「もし中断しないなら、オリンピック中のプロ野球中継は観ない」と宣言しておくことにしよう。
ところで、西武の松井は海外か国内か、態度を明らかにしていない。アジア選手権に出場してみて、オリンピックに出たいと言う気持ちになったのではないか。メジャーに行ってしまっては、オリンピックにでることはできなくなる。かといって、もしも巨人に入ったとするならば、1チーム二人までの制限が変わらなければ、すでに代表選手が高橋、上原、二岡の3人もいてはちと困る。そこで、ここでナベツネ氏が強権を発動し、このルールを反故にすることを密約して、松井稼頭央を巨人に誘ってみてはどうか。
FIFA ワールドカップTMを振り返る(2002/5/31〜6/30)
最初に、実際に観た試合から振り返ってみる。スウェーデンとメキシコのTST-3をインターネット販売で申し込んだが、スウェーデンの方は購入できなかった。メキシコの一次ラウンド3試合のうち、仙台でのエクアドル戦は、仕事の都合であきらめ、新潟でのクロアチア戦と、大分でのイタリア戦を観に行った。
クロアチアはシュケル、プロシネチキ、ボクシッチ、ヤルニとベテランを中心としたスタメンだった。前半はメキシコが多少押しているように見えたが、昼間の試合でかなり暑く、ベテラン揃いのクロアチアは前半を意図的にセーブしているかに思えた。後半が始まると、その時点では私の予想通り、先にクロアチアがビッグチャンスを作った。面白くなるかと思えたが、PKとられたのはともかくとして、無意味な一発退場がいけない。あとはメキシコが余裕の試合はこびとなってしまった。得点シーンを除くと、メキシコ人サポーター達がわいたのは、ブランコのカニバサミドリブルと彼の交代の時だった。カニバサミはおそらくワザと自国サポーターと近くでやっている。ブランコは実に人気がある選手だった。試合終盤では、相手FWを馬鹿にするかのような自陣での嫌みなほどのボール回しのシーンで歓声が上がり、それは席の都合上メキシコを応援していた私も、ちょっと引いた。私見ではメキシコのベストプレイヤーはCBのマルケス。スピードと読みを生かしたディフェンスが効いていて、クロアチアのスピードのない攻めではチャンスは作れなかった。クロアチアはこの後ベテランを外し、イタリアに勝ったもののエクアドルに敗れて敗退。前回3位から凋落と言えるが、クロアチアの国内事情から考えて、前回よりも好成績をあげられるわけがない。むしろ出場できたのが幸運だっただろう。
イタリアとの試合は夜のゲームで、涼しかったのは助かった。観客席の風景は、メキシコ人サポーター対イタリア人サポーターとアズーリ応援日本人の図式。はっきり言って、メキシコ人圧勝。試合内容も引き分けてもOKのメキシコが完全に優位にたった試合だった。初戦ではスピード不足でいまいちに思えたブランコが2列目のプレイに徹していて、メキシコの先制点も彼がからむものだった。また、マルケスを軸にするDFも冴えていた。試合終盤イタリアの猛攻も、ただ単に前掛かりになっただけで、得点が入る気配は感じられなかった。エクアドルとクロアチアの経過を気にしていると、アラッという感じでデルピエロが得点してしまった。まあイタリアベンチが喜ぶこと喜ぶこと。いままでまとっていた余裕も何も無くなっていることがあらわになった。
その他のグループでは、優勝候補と言われた国がいくつか敗退していった。フランス、ポルトガルは評判倒れだった。アルゼンチンは強かったかも知れない。しかし直接のライバルに無得点で敗れてしまっては、何の言い訳もできない。スウェーデン、デンマークが二次ラウンドに進んだのは、予想していなかったが率直に言って嬉しかった。アメリカも含めてこの辺のチームには、何というか、「スポーツ」をやってるという感じが強くする。私はスポーツが好きなのであって、サッカーだけが好きなわけではない、なんてことを日頃思っているのだ。サッカーがスポーツでなくなったなら、あまり観る気もしなくなるだろう。
韓国が躍進したのは、ちょっぴりうらやましい。自分が応援するチームが対戦相手よりも技術的に劣るとした場合、私が望むことは、集中をきらさないことと、走り負けないことになるだろう。イタリア戦やスペイン戦の韓国はまさにそうだった。審判の問題があったにせよ、イタリアは強くはなかった。私が思うイタリアの強さ、とくに守備の強さは、球際の強さに集約される。あと10センチ、あと1センチが強いのがイタリアのサッカーだとずっと思ってきた。今回のイタリア代表でそれを感じさせたのはネスタだけ。彼が怪我をした後は磐石の守備は望むべくもなかった。スペインは不運だっただろう。体力負けもあったが、怪我人がでたのも不運だった。もうすこしラウルを観たかった気もする。しかし、韓国は醜くもあった。国を挙げての集団ヒステリーのごとく、冬季オリンピックの話を蒸し返す。おまえらこそロイ・ジョーンズの金メダルを返せといいたい。日韓の問題はスポーツからならうまくいく、とよく言うが、私はスポーツの世界においてこそ韓国とは一線を画したい。韓国がやっていることは、古い共産圏諸国がやっていた国威発揚と同じに感じるからだ。ちょっと指が滑ったが、話を戻すと、代表のサッカーにおいて、身体能力で世界のトップと勝負するのは韓国にまかせておけばよい。日本は技術と知性で勝負すればよい。あえて言えば、それが今回の代表選考にたいする最大の不満でもあった。
今大会、日本で最も人気を得たのは、イングランド代表、というよりベッカムだっただろう。私の職場の女性たちも、「ベッカムかっこいい〜」とのたまっている。しかしベッカムはやはり本調子ではなかったのが残念だ。ベッカムらしいクロスはほとんど無かったのではないか。ワールドカップ前に各国の主力に怪我させちゃいかんよ。というか、相手を骨折させるような選手は、1年くらい謹慎させた方がよい。
決勝は、ドイツがバラックを欠いたこともあって、実力差がそのままでる凡戦となってしまった。あれほどの存在感を見せていたカーンが、決勝で叩きのめされるのもスポーツらしい残酷さであり、ある意味美しい結末だったかもしれない。ブラジルからすれば、特にロナウドにとっては、前大会の決勝の悔いを晴らしたわけで、予定調和とも言える大団円だっただろう。4年後にもこのワクワクがめぐってきてくれることを、期待したい。
FIFA ワールドカップTM(2002/5/31〜6/30)
大会を通しての感想は、また後で書くことにして、明日の決勝について予想をたててみる。下馬評では3R対カーンという図式で、ブラジル有利というところだろうか。しかし、私はほぼ互角とみる。あえていえば、次回開催が決まっていて、しかもメンバーが結構若いドイツの方が、前回苦渋をなめた選手が残るブラジルに、勝利への欲望で劣るかもしれないと思う。試合展開を考えれば、そりゃあポゼッションは圧倒的にブラジルが優位に立つだろう。リバウドやロナウド、ロベルトカルロスなどが、雨あられとシュートをうってくるだろう。しかし、完全フリーで打たれなければいい、とかコースを消してカーンがセーブすれば良いとか思えば、それほどやられはしないのではないか。カウンターのチャンスが掴めれば、早めにサイドに開いて、超早めのクロスをディフェンスラインの裏であわせるといった反撃を見せれば、ブラジルの攻めにもブレーキをかけられる。とはいえ、それはイングランドとの試合でミスからとはいえ失点したパターンだから、対策が採られるかもしれない。それはそれで、その対策に注目したい。
攻撃的なブラジル対守備的なドイツ、てな風にいわれるが、まあ、いまのところはしょうがないだろう。しかし今大会のドイツは戦前の予想に較べてはるかに良いチームになっている。流れが来ているときには、後方のポジションの選手がかわるがわる前線に上がっていけており、ザマーを中心に欧州選手権を制覇したチームのような雰囲気が蘇っている。あとは、クリンスマンのような技術とスピードを合わせ持つFWが出現すれば、次回大会では堂々の優勝候補になるのではないだろうか。
あとは、横浜国際のピッチが雨に負けないことを祈るのみ。そして願わくば、スタンドから両方のチームに同じように大きな声援が送られますように。
サッカー日本代表メンバー(2002/5/?)
ワールドカップの代表が発表されて、メディアでは俊輔や名波をなぜ外したのかとかややヒステリー気味。一方で、ネットを中心に冷静なサッカーファンは、まあ、監督がすべて決めること、とか、外す理由を説明する必要はない、とかトルシエまんせーなコラムが多い。私の感想を述べれば、俊輔と名波がはずれたことは理性的にも感情的にもきわめて残念。カズがはずれたことは感情的に残念。分かっていたこととはいえ、あのカズが記者会見でも最後のチャンスだったなんていってるのを見ると、私のサッカーファンとしての一つの時代が確実に終わったことを実感させられた。他のメンバーの選考については特にいうこともない。結局のところ、トルシエは武闘派が結構好きなんだなあ、ということ。ほぼ確定していた戸田、鈴木、柳沢に加えて、秋田、福西、小笠原と加えるとはね。
サッカーを観るようになってからたかだか20年だが、最近の私は、サッカーというものは最終的に個人プレーに帰結すると思っている。アマチュアじゃあるまいし、勝ちゃあいいってもんじゃない。極端にいうと、組織なんてクソッタレだ。トルシエいうところの、日本では課題評価されているという中田、小野、俊輔といったミッドフィールドの人材群の中で、中田と小野はたしかに上手いし経験があるしメンタルも優れているのだろう。しかし、この二人のプレーに驚きを感じることは、私はあまりない。俊輔と名波には間違いなくそれがある。名波は怪我のせいかも知れないが、ともかく日本でもっとも技術的に優れた選手をメンバーに入れずに戦うことを選択したことは、私にはとてつもなく志が低く見える。彼が今度のワールドカップで見せようとしているのは、日本のサッカーではなくて、彼のサッカーにすぎないということだ。
というわけで、今回のワールドカップも、日本代表についてはあまり盛り上がっていないというのが真実。でも実際に観戦に行くメキシコの試合には大変期待している。あのドタキャンからもう4年。スペインワールドカップから20年。本当にワールドカップを観るんだ。あとはまさかのチケット二重発券とかありませんように。