株式の部屋 独立1周年記念企画
株式有利発行問題を回避する新型MSCBの提案(出題編)



 最近、ライブドア(4753)がMSCBを発行し、ニッポン放送(4660)の子会社化を試みた一件が社会問題化したこともあり、MSCBの知名度は、従来よりも格段に高くなりました。その影響からか、MSCBの発行を規制するべきであるとの声も強くなっております。
 これらMSCBの各種条件の中でも特に問題とされているのが、転換価額が直近株価の90%程度に定められることが多い点であります。既存株主からすれば、MSCBの引き受け手は時価よりも割安で株式を手に入れられる有利発行を受けており、自分たちの持ち分が正当な範囲を超えて希薄化される、との印象は拭えないことでありましょう。
 この有利発行の問題、現在のところ、ディスカウント率10%程度までは株主総会の決議無しでも違法ではないとみなされているようでありますが、今後、法改正、又は判例変更等により違法とみなされる可能性もあると考えております。また、認められるディスカウント率が3〜5%程度に縮小される可能性もあります。
 そこで、今回は、実際に有利発行が違法化された場合に、MSCBの引き受け手の皆様がどういう方法を用いてくるか考案し、それを無謀にも当HP閲覧者の皆様に提案し仕組みを見抜くことができるか問うてみることにしました。以下の設問をご覧の上、ご解答をお寄せ下さい。

 記念企画ということで、粗品ではありますが、賞品も用意いたしましたので、皆様是非ご参加下さいませ。



<設問>
 以下のPDFファイルは、株式会社モナー観光が樹海証券株式会社を割当先に発行する転換社債型新株予約権付社債(以下MSCB)発行に関する記者発表文(プレスリリース)である。これを読み、問1〜問3に答えよ。

第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行に関するお知らせ

問1.
 本MSCBは、決定日を含む3連続営業日の終値平均がそのまま転換価額と定められることになっており、現在一般的に発行されているMSCBで行われることが多い、終値平均(又はVWAP)から10%程度のディスカウントが行われない。
 にもかかわらず、本MSCBにおいても、引き受け手(樹海証券)は約10%の利ざやを確実に得られる設計となっている。その理由と、根拠となるプレスリリース中の文言を示せ。

問2.
 本MSCBは、株価が転換下限価額を下回った場合でも約10%の利ざやを得られるように設計されている。以下の二つのケースについて、その手法を説明せよ。
(1)本MSCBの発行後も株価が400〜500円台を推移した場合
(2)本MSCBの発行発表後に株価が急落し、本MSCB発行前の平成17年8月上旬の段階で株価が100円台となり、その後一度も200円以上にならなかった場合

問3.
 発行会社(モナー観光)から見た本MSCBの欠点として、現在一般的に発行されているMSCBを発行した場合に比べて会社の業績が悪くなるという点が挙げられる。
 この欠点が生じる理由を、問1の回答を参考に、現在一般的に発行されているMSCBと比較し説明せよ。



 答えがわかった方は当HP管理人のこみけまでメールで解答をお寄せ下さい。
 お送りいただくメールの件名は「MSCB解答」として下さい。また、賞品を差し上げる方につきましては解説編にてハンドルネームを掲載する予定でありますので、本文中にハンドルネームを御記載下さいますようお願い申し上げます。
 問1〜問3の解答の他、当HPに対するご意見等お寄せいただけましたら幸いであります。

 正答者の中から先着順で以下の賞品を差し上げます。

 第1位 :株式会社ゼクー 100株券
 第2位 :株式会社ゼクー  10株券
 3〜5位:株式会社ゼクー   1株券

 なお、当株券は上場廃止により市場売買は不可能であることをあらかじめ申し上げておきます。
 賞品を差し上げる方に対しましては、解説編掲載(8月3日予定)の後に、改めて管理人より送達先住所等についておたずねするメールをお送りさせていただきます。

 ご不明な点などございましたら、管理人までメールでご連絡願います。
 なお、解答を株式掲示板に書き込むことはご遠慮願います。
(終了しました)


株式有利発行問題を回避する新型MSCBの提案(解説編)
(株式コラム 目次へ戻る)



注意事項:この文章は管理人(こみけ)が主にインターネットや会社四季報等から得た知識をもとに作成したものであり、注意は払っておりますが、必ずしも正確ではないかもしれません。
プレスリリース中に登場する人物、企業等は全て架空の存在であります。