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Kondara Jiraiキャッチャー


Jirai は Kondara MNU/Linux の 開発バージョンのパッケージ集です。リリース版と同様に、ftpサーバ上に 公開されています。debianのaptのようにmphというツールで ローカルインストールと同期をとったりすることができます。
2000年11月3日現在、まだwoodyのように安定しているとは言えません。 手でファイルを書き換えたり、自分でバージョンを解決する必要があったりします。 ですが、debianのhamm当時のことを考え、Jiraiベースのリリースがまだないという ことを考えるとこれからが楽しみです。
つぎにJiraiをいれるに際してのいくつかの注意点を並べます。
  1. この文章はあくまで2000/11/03現在のものだ ということです。バージョンは常に上がるのでこの文書の通りにいくとは限りません。 特にmphのバージョンには注意しましょう。0.0.1が上がったら全然違うもの として取り組むのがいいでしょう。
  2. Xはデフォルトで立ち上がりません。Xまたはxfsの手での修正がいくつか必要です (再コンパイルするまでではないですが)。
  3. 失敗した場合。運悪く再インストールに入る可能性も無くは無いです。 そのため、インストーラーとアップデートに使ったパッケージは ディスクにでも保存しておくといいでしょう。mphでとって来たパッケージは /var/mph/cache/にそのまま入っています。
  4. 起動時のdaemonはsetupコマンド(ntsysv)などで減らしておきましょう。 たとえばいれたパッケージでdaemonが固まったりする可能性もなくはありません。

Kondara-2000インストール

普通にCD-ROMなどからインストールします。ただし注意する点があります。 X関連をなるべくいれないようにすることです。 JiraiではXFree86-4.0.1になるため、そのときに3.3.6関連のパッケージが あると依存関係でややこしいことになるからです (パッケージ削除地獄にはいってしまう)。
このためインストール形態は「カスタム」を選び、カテゴリ選択では すべての選択状態を外します。 またmphをアップデートするときにパッケージを とって来る必要があるので、個別パッケージの選択を行い、 ncftp(Applications/Internet)とかをいれておきます。

mph-0.9.8アップデート

ftp.kddlabs.co.jp とかrufus.w3.orgなどの ftpサーバの/Kondara-1.2/errata/updates/i586/から
をダウンロードし「rpm -Uvh」でインストールします。

mph.conf書き換え

/etc/mph.confを書き換えます。
  $bStable = true
  $bErrata = true
  $bJirai = false   
の部分を以下のように書き換えます。
  $bStable = false
  $bErrata = false
  $bJirai = true  

Jiraiパッケージへアップデート

まずglibcを最新版にアップデートします。 db1、db2をいれるのがポイントです。
# mph-get -sf install db1 db2 glibc
つぎに全体をアップデートします。
# mph-get -sf upgrade
しかしこれではCannaとFreeWnnの起動スクリプトがインストールされないので もう一度CannaとFreeWnnをインストールしなおします。
# mph-get -sf upgrade
最後にカーネルをアップデートします。
# mph-get -ksf install kernel kernel-headers kernel-doc kernel-source \
                       kernel-pcmcia-cs alsa-lib alsa-utils alsaconf

liloの編集

カーネルパッケージをいれたからといってすぐに再起動しては行けません。 debianと違い手でlilo.confを修正してやる必要があります。 まず/boot/以下のディレクトリを見てvmlinuzのバージョン を調べます。たとえば/boot/vmlinuz-2.2.17-14kがあるとして例をすすめます。
/etc/lilo.confを修正します。
image=/boot/vmlinuz-2.2.16-5k
のように古いバージョンを指している部分を
image=/boot/vmlinuz-2.2.17-14k
と新しいバージョンを指すよう編集します。 また先頭行にでもlba32と書けば8G以降の呼出も可能になります。 /etc/lilo.confの編集が終ったらliloを呼びます。
# /sbin/lilo
もしlilo.confでinitrdを使っていたら、 先にカーネルバージョンに合わせたinitrdを作り、 それからliloを実行します。詳しくはman mkinitrdを御覧ください。
liloがうまく行ったら再起動すればJiraiが完成です。

fb、ata66などのカーネルを使う場合

fbやata66などが有効のカーネルを使う場合でも標準のカーネルも 起動できるようにするのが安全です。たとえばkernel-fb-ata66を使う場合 まずパッケージをとって来てインストールします。
# mph-get -ksf install kernel-fb-ata66
つぎにlilo.confを編集するわけですが、 標準構成カーネルの部分はそのままで 以下の部分のように追加します。
image=/boot/vmlinuz-2.2.17-14kfb-ata66 # <-この行以外はおなじものを書く
        label=linux-fb-ata66
	read-only
	root=/dev/hda6		
これでliloを実行し再起動すれば両方のカーネルを選ぶことができるようになります。 標準起動をlinux-fb-ata66にする場合はlilo.confのdefaultを直し、 liloを実行すればよいでしょう。
default=linux-fb-ata66

Xサーバのインストール

まずXサーバ関連のパッケージをいれます。後半はフォントですが必要なものだけ いれてもいいでしょう。
# mph-get -qsf install XFree86 XFree86-libs locale-utf xinitrc sdr
# mph-get -qsf install XFree86-100dpi-fonts XFree86-75dpi-fonts \
                       XFree86-cyrillic-fonts XFree86-tools \
		       XFree86-xf86cfg XFree86-twm XFree86-xdm \
		       XFree86-Xnest XFree86-Xvfb XFree86-V4L Xconfigurator
# mph-get -qsf install XFree86-ISO8859-2 XFree86-ISO8859-2-100dpi-fonts \
                       XFree86-ISO8859-2-75dpi-fonts \
		       XFree86-ISO8859-2-Type1-fonts XFree86-ISO8859-7 \
		       XFree86-ISO8859-7-100dpi-fonts \
		       XFree86-ISO8859-7-75dpi-fonts \
		       XFree86-ISO8859-7-Type1-fonts \
		       XFree86-ISO8859-9 XFree86-ISO8859-9-100dpi-fonts \
		       XFree86-ISO8859-9-75dpi-fonts XFree86-KOI8-R \
		       XFree86-KOI8-R-100dpi-fonts XFree86-KOI8-R-75dpi-fonts \
		       XFree86-etl-bitmap-fonts XFree86-intl-fonts \
		       XFree86-japanese-fonts XFree86-korean-fonts \
		       XFree86-latin1-fonts XFree86-ucs-fonts
# mph-get -qsf install truetype-fonts-ja truetype-fonts-ko freefonts urw-fonts

xfsの修正

つぎにxfsを修正します。/etc/init.d/xfsの次の行
    daemon xfs -droppriv -daemon -port -1
を以下のようにポート7100を指すように修正します。
    daemon xfs -droppriv -daemon -port 7100
そのあとxfsを立ち上げ直します。
# /etc/init.d/xfs start

XF85Config-4の設定

まずXconfiguratorで/etc/X11/XF86Config-4(XF86Configは3.3.6用)を作ります。 ディスプレイの設定でLCD Super VGAがありませんがHorizontal Syncが31.5-48.5、 Vertical Refreshが60です。
# Xconfigurator
このXF86Config-4では正しくないので3箇所追加しました。 最初の2つはTrueTypeフォントのための設定で、 最後はjp106キーを認識させるためのものです。 TrueTypeフォント(ttc?)はxfs経由では認識しないようなので直接 読み込むように指定しました。
Section "Files"
       FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/DynaLab-Kondara/" # 追加行
       FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype-ja/"     # 追加行
       FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype-ko/"     # 追加行
       FontPath "unix:/7100"
EndSection
Section "Module"
       ...
       Load "xie"
       Load "xtt"  # 追加行
EndSection
Section "inputDevice"
       Identifier "Keyboard0"
       Driver     "keyboard"
       Option     "XkbModel"  "jp106" # 追加行
       Option     "XkbLayout" "jp"
EndSection
これでXサーバは立ち上がります。 しかしXサーバは/var/log/XFree86.0.logへ 書き込むため一般ユーザーがstartxできない です(wdm経由では起動できます)。 一般ユーザーでstartxしたい場合はsetuidするという方法があります。
# chmod +s /etc/X11/X

個別パッケージのインストール

あとはmph-getを使って個別にパッケージをインストールします。 開発環境なりサーバー類なりLaTeX、emacs、gnome、kdeなりが入れられます。 RPMリポジトリ とかで パッケージを調べてmph-get installでいれるといいです (woodyのtask-gnomeなどのtaskパッケージみたいなのがないのは残念ですが)。
現在、最初にupgradeした際にmphは0.9.9になっていることでしょう。 このバージョンではデフォルトでNonfreeを読まず、LaTeX関係が入らないので、 Nonfreeも読むように/etc/mph.confを編集します。
"Jirai/#{ARCH}",
"Jirai/noarch",
# "Jirai-Zoo/#{ARCH}",
# "Jirai-Zoo/noarch",
"Jirai-Nonfree/#{ARCH}", # コメントアウトを外す
"Jirai-Nonfree/noarch",  # コメントアウトを外す
# "Kondara/RPMS",                   # for local CD-ROM
これでpLaTeX2eなんかもmph-get installでインストールできるようになります。
あと0.9.9の/etc/mph.confには$holdsという配列があります。 ここにパッケージ名を書いておくとアップデートの対象にはなりません。 DynaLab-fonts-jaとか自分で作ったパッケージを書いておくといいでしょう。
これが僕の11/05現在のインストールパッケージ一覧 です。mozilla、unixODBC、j2sdk1.3などは自前のパッケージで、 mph.confで$holdsにいれています。

アップデートに追従

ここまでやればあとはアップデートに追従することができます。 基本はRPMリポジトリの 作成日付順一覧をみて
# mph-get -k upgrade
とかやっていくといいでしょうね。

2.4系カーネルの使用

Jiraiでは2.4系のカーネルも用意されていて使えます。 これも多少自分で修正すべき箇所があります。 ただ、僕の環境では自動電源断ができませんでした (dmesgを見る限りマザーボードのACPIを認識しているようですが)。
# mph-get -k install kernel24
# mph-get -k install kernel24-headers kernel24-source kernel24-doc devfsd
kernel24-pcmcia-csはkernel-pcmcia-csとconflictするのであらかじめ kernel-pcmcia-csをアンインストールする。
# rpm -e kernel-pcmcia-cs
# mph-get -k install kernel24-pcmcia-cs
/etc/lilo.confの編集は先のfb、ata66と同様に2.2カーネルと共存させます。
image=/boot/vmlinuz-2.4.0-0.01010
        label=linux-fb-ata66
	read-only
	root=/dev/hda6		

2.4-2.2間の非互換部分の修正

/dev/mouseが無くなるので/etc/X11/XF86Config-4を修正
Section "InputDevice"
   ....
   Option "Device" "/dev/psaux" # "/dev/mouse" から変更
   ....
EndSection
rtl8139ドライバの名前が8139tooに変わっています。 /etc/conf.modulesに両方書いておくことで2.2、2.4とも対処できます。
alias eth0 rtl8139
alias eth0 8139too

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