上越を歩く

 

 出張で,名古屋・金沢と周り,あとは盛岡に帰るだけだが,ただ帰るのも芸がないということで,直江津に1泊し,この付近を回ることにした。
 上越は,10数年前に青春18きっぷで数時間立ちより,春日山城を見たのみなので,天地人ブームが過ぎたあたりで立ち寄ってみようと思ったのである。
一日目(2010年5月29日)
 金沢から特急に乗って,直江津に着いたのは午後6時過ぎ。
まずは宿屋に入る。最近はやり(?)のホテル形式ではなく,昔ながらの船宿,という感じ。昔はこういうところをよく使ったけれど,京都の定宿がなくなってからは,ホテル主流だったので,懐かしい感じです。一つ失敗したのは,禁煙希望と伝えなかったこと。畳にまで煙が染みついて臭いです。

 宿に荷物を下ろし,いざ,町の探索へ。
 思ったより,こじんまりとした町だけど,スナックのような怪しげな小さい飲み屋がたくさんある。
まずは腹ごしらえということで,自家製麺のラーメン屋でラーメンと餃子。ここで飲んだ雪中梅がうまかったです。
 2件目は居酒屋。ここでは佐渡で採れた岩がきと,甘エビの唐揚げ。これらは文句なしに旨かったが、今度は酒がちょっと水っぽかった。越乃寒梅ってこんな味だったかな。

二日目(2010年5月30日)
 朝一番にレンタカーを借りて,いざ散策へ。

 まずは安寿と厨子王供養碑へ。昨年末に中島みゆきの夜会を見たが,そのときのモチーフがこの作品だったので,森鴎外作品を読んだのですが,直江津がその舞台だとは知りませんでした。川に架かる橋にも,物語のレリーフがあります。
 続いて,福島城跡へ。いまは小学校になって,往時をしのぶことはできないですが,「鬼童子松平忠輝」ファンとしては,聖地めぐりの一環です。

続いて,「御舘の乱」の舞台となった御舘跡へ。北条から人質に送られ,稼得争いの跡に死んだ三郎景虎は,最近人気が高いそうです。戦国一のイケメンで悲劇の主人公だからだそうです。要は,陰険直江兼継の犠牲者ということですな。

 五智国分寺を経て,いよいよ春日山へ。ここの記憶は,上杉謙信の銅像とずいぶん山を登ったなという記憶しかない。
 まずは,春日山林泉寺へ。明らかにレプリカか,時代が違うものを「上杉謙信,直江兼継由来の・・・」と解説する住職がうざかった。
  「げえ,これも兼継の罠か。」
 まあ,謙信のお墓参りができたので,よしとしよう。これで,米沢,会津,高野山とコンプリートかな。

 春日山城へは,茶店まで車で登る。以前は,バス停から歩いたのですが,あのときは若かった。
 謙信公の銅像と再会し,いよいよ本丸を目指して登山。
そこには,昔と変わらぬ険しい山がありました。
 この山城は,落とす気にならないなあ。でも,信長が生きていれば,全山焼き払われて,あっという間だったのかも。
 神社の裏手から登り始め,空堀あと,直江山城守屋敷跡を経て,本丸跡へ。本丸跡には,「愛」の兜をかぶった怪しい人がいました(埋蔵文化財センターの方です)。
 以前は時間がなかったので,ここからまっすぐ二の丸跡を経て戻ったのですが,今日はたっぷり時間があるので,ここからさらに奥を目指す。
 本丸の裏手(大手道の方にあるから,表か?)には,景勝屋敷と柿崎屋敷の跡があるが,後者はこの城の中で一番広い台地となっている。それだけ,大事にされた家臣ということか。
 一度三の丸南に降りた後,再び登って,甘粕屋敷,上杉三郎景虎屋敷へ。ここも十分に広いのだが,本丸には景勝屋敷より遠く,しかも本丸は,景勝屋敷と直江屋敷に挟まれているから,謙信の死後,景勝が先に本丸を乗っ取ったのも納得。案内板によると,この屋敷跡は,「近年春日山で最も賑わいを集めている」とのこと。う〜む。陰険直江も好きではないが,イケメンは男の敵だな。
 ここから中央の空堀の下を通って,茶店まで戻り,「龍」のTシャツを購入。これで,先年米沢で入手した「毘」のTシャツと対になるぞ。

 城を下りたところにある埋蔵文化財センターには,「風林火山」で使用した春日山城のセットがあったので,そこで記念撮影。やっぱりGacktみたいにはいかんね。

 大手道の散策を終えると,1時過ぎで,さすがに腹が減ったので,遅めの昼食は名店「ペントラッチャ」へ。飛び交うイタリア語での会話に驚きながら,雪エビのクリームパスタをいただきましたが,とても美味でした。
      

直江津橋の欄干のレリーフ


春日山・林泉寺 上杉謙信の墓


春日山城 謙信公銅像


本丸跡にたたずむ武将


埋蔵文化財センター
午後は高田の町へ。
 高田城も「鬼童子」の城なので,見逃せません。大阪の陣前に伊達政宗らが急造りで作ったそうで,石垣などはありませんが,立派な堀に圧倒されました。
 高田城の後,榊神社に行こうとしたのだが,駐車場が見つからないので断念。まあ,そんなに榊原康政にそんなに思い入れがないから,まいっか。
 
 次に旧師団長舎へ。高田は,明治以降は師団が置かれるなど,軍都として発展したとのことだが,この師団長舎を作ったのは,日露戦争を内地で支える長岡外史。秋山好古とは陸軍大学校の同期で,NHKドラマ「坂の上の雲」では,的場浩司が演じている。
 明治期の洋館+和風の建築が好きな私としては,ここは外せない。
 
 高田駅の裏には,寺院群があり,いろいろおもしろそうだが,駐車場から遠かったのと,時間がないことから,車で走るだけでした。
 駅前駐車場に車を止めて,名物(?)雁木の町並みを見物。とはいっても,ただ通りをぶらぶらするだけですが。
 雁木は,雪国ならではの造りで,通行人が安全に歩けるようにという配慮らしい。同じ雪国でも,東北には見られないのは,経済力の格差かな。

 高田名物翁飴を買った後,高田に来たもう一つの目的,レルヒ像を見学。スキーを日本に伝えたそうですが,10数年前にポスターで見たときから,この像のインパクトが強かったです。いまはレルヒ君なる(ゆるくもない)キャラもあるらしい。

 あとは,一路直江津に戻り,海岸線をドライブしてから帰路につきました。

【この日のルート】
直江津駅→安寿と厨子王供養碑→平和祈念公園→福島城跡→御舘跡→五智国分寺→春日山林泉寺→春日山城→上越市埋蔵文化財センター→高田城→旧師団長官舎→寺町界隈→高田小町→日本スキー発祥記念館(レルヒ像)

高田城の堀


旧師団長舎


雁木の町並み


レルヒ
(10/07/08)
 
重兵衛紀行へ