『あつい いき』

ちきゅうの くるしい いきづかいがきこえる
とおくから ちかくから
ちきゅうの あついいきが
ふうふう
ふうふうと
はきだされている

なんきょくの てっぺんにたって
みなみじゅうじせいを みていれば
ちきゅうのいきづかいが はっきりときこえる
きこえてくるんだよ
けっして ぺんぎんたちの あえぎごえではない

びょうきのこどもが ねつにうかされているように
とおくから ちかくから
ちきゅうの あついいきが
ふうふう
ふうふうと
はきだされている

はやく
はやく
こおりまくらを あててあげないと
ちきゅうは しんでしまう
しろくま あざらし くじら にんげん さんご
みんないっしょに しんでしまうよ


でも
わたしは
あたたかな えあこんのくうきに
うとうとしながら
いつか
ちきゅうのいきづかいが
しずかに きえてしまうのを
ただ だまって
まっている

みみをふさいで
まっている

『しけんきゅう 150号』(2008年6月1日発行に掲載)

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