『おきなわ げんえい』

おきなわの なつのうみは
かぜが はしりさり
あめが はしりさり
ああ  あかるい。

  はまべのすなと しょうじょたちは
  きんいろ ぎんいろ
  にげまわる さかなのように
  とび はねて
  とおくに きらきら すいへいせん。

    りーふは こばるとぶるーに ひかり
    きょだい はつでんふうしゃは ものうげに かいてん
    しろい よっとぐんは
    あつさにやられた いぬのように
    はーばーに つながれている。

  おおばしょうの はむらが ざわざわ
  とっくりやしの はむらが ざわざわ
  まんぐろーぶの はむらが ざわざわ

singon01.jpg

いまは ただ
このあかるさのなかで みつめていたい。
すべてを。

  しまかぜが ヒメユリのぐんせいを わらわらとゆらして
  うみへ ぬけていく。
  すいへいせんの かなたまで のぼっていく。
  かぜは てんまで のぼるのだろうか
  かぜは てんまで のぼるのだろうか。

いまは ただ
このあかるさのなかで しんでいきたい。
ひとり。

おきなわの なつのうみは
かぜが はしりさり
あめが はしりさり
ああ  あかるい。
初出:『しけんきゅう 154号』(2010年6月発行)

[TOP]   [詩の世界TOPに戻る]