
| 皆さんようこそわがチキン工場へお越しくださいました。私は本日皆さまの司会を務めさせていただくD−250でございます。ご不明な点がございましたら遠慮なくご質問下さい。
まずエスカレーター右手に見えます部屋は母胎室です。この母胎室ではMOTHERSによって割り出された最上のDNAを含む細胞を発芽させ幼少体を生成しています。当社の最大の資産であるDNA「レグコーチン」の直系に当たる「レグラルホーン」は世界で初めて「CtoD」を実現したDNAでございます。 さて私達が現在摂取している蛋白質系製品の多くは過去において我々と同様セキツイ科の生物だったことは学校で学ばれた方が多いと思います。この「チキン」におきましても昔は鶏と呼ばれる恐竜でした。それゆえ人々の娯楽として嘴闘がしばしば行われていたようです。さて驚くべきことは皆さんが普段食している「タマゴ」と「チキン」がこの鶏という同じ動物によってつくり出されていたということです。これは私達にはない高度な複合的技術を先人達が保有していた証拠ではないかと我々は考えています。 さて次に見えてきましたのが熟成室です。私達はここでDNAより生じた幼少体を完全体へと熟成させるのです。私達が熟成にかける時間は20週間。その間何もたさず何もひきません。手間暇かけた最上級のものを製造するために私達はあたかも「チキン」が生き物であるかのように扱っているのです。本来はこの後調理室にて細かく分別処理した後、納品するのですが皆さまのしびれも限界のご様子なのでお待ちかねの試食室へとご案内します。 さて皆さんはこのような分別前の「チキン」を見たことがないかと思います。今日は皆さんに昔風の分別処理を紹介したいと思います。まず「チキン」をこのように充分平らにし、次に何か鋭利なものを用意します。そして丁度3分目あたりの細くなっている部分を切り落とすのです。するとこのように真っ赤な液体が勢いよく飛び出してきます。これが「血抜き」と呼ばれる分別処理です。血の気を凍らすようなこの処理方法からこのような名前がついたものと私達は推測していますが、先人達の「チキン」の扱いようをここから伺い知ることが出来るのではないでしょうか。 |