01/8/30 No.453

『ナンパ』

ナンパかぁ〜、俺本当にしたことないのかなぁ〜?どっからどこまでがナンパなんだろうか?
浮気の定義も人によって違うように、ナンパの定義も違うよね。人によって愛の定義も人生の定義も青春の定義も違う。
たぶん俺が思うナンパのイメージは、よくないものっていうのがインプットされてたんだろうな。
高校の時の感覚をずっと引きずってるんだ、きっと(笑)。「引っかける」っていう感じがあまり好きじゃなかったんだろうな。
そのころは男と女がつき合うということは・・・ちゃんと・・・で・・・したのち・・・なんて考えてたからね(笑)。
なにしろ俺はウブだった。中3のとき「キスして」っていわれて「大人になってからね」って断って逃げてきたんだから(笑)。
女の子は大好きだよ(笑)。女の子はかわいいしね。そこにいるだけで場が華やかになる。
すこし話しがそれたけど5,6年前に一人で深夜3時に御宿で飲んでたんだ。友達が先に帰って一人になってしまった。
その一つだけ開いてた席に女の人が一人で店に入ってきた。
俺も一人、向こうも一人、深夜3時、年も同じくらいの男と女がカウンターで肩を並べている。
バックミュージックはBEATLESのホワイトアルバムだ。渋いアルバムをかけてる。
店のブラックライトもカッコイイ。フケと歯が目立って嫌だが(笑)。
1曲2曲進んでいく。その夜、偶然となりの席に座った男と女、いい雰囲気だ。逆に会話がない方が不自然だ。
ここで声をかけないと逆に失礼なんじゃないか?と思えてくる。それに意気地なしな気もしてくる。
「きっと彼女は俺が声をかけてくるのを待ってるんだ」とも思えてくる。
いやそうにちがいない。いや絶対そうだ、そうに決まった。
一回息を吸ってから「おひとり〜ですか〜?」初めてこっちを見て「あー、はい」。
きっと彼もいないんだろう。女性一人で深夜3時に飲みにくるってことはきっと寂しいんだ。話し相手が欲しいんだ。
いやそうにちがいない。そうに決まった。
これはもう流れにのって話すしかないだろ?彼女もそれを望んでいるに違いない。
俺はさぁはじめましょうかと言わんばかりに笑顔で「BEATLESは〜好きですか〜?」
彼女はカクテルの口に運びながら「好きですけど」と俺の顔を見ずに答えた・・・ってなんとなく雰囲気わかるよね(笑)?
と次の瞬間店のドアがあいて男達が3,4人はいってきた。「ヨォー!」彼女も「ヨォー」。
今さっきの彼女とは全然ちがう(笑)。
席を無理につめたので俺は一番端っこで本当のひとりぼっちだ。
俺はちいさ〜い声で「すみません、おあいそ」・・・・・これはナンパっていうのかい?


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HITORIGOTO8月

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