「ロード・オブ・ホロゴン」

ホロゴン危機一発 やっぱりその路線かい! 



Carl Zeissファンの方なら当然ご存知と思うが、ZEISS社が送り出してきたレンズ達にはそれぞれに何らかの意味を持たせた名前が付けられている。
他社製品がレンズ群ひとまとめの総称以外は記号程度の区別しかしていないのとは若干ニュアンスが違う。
その付けられた名前には設計者の思想や理念と言ったものが込められているのである。
いわば意志をもったレンズと言うことができよう。
大まかにはプラナー群、ゾナー群、テッサー群、ディスタゴン群、ビオゴン群等だが、こうした群には属さない唯一無二の存在と言えるのがホロゴンなのである。
その名前の由来はギリシャ語のホロス(全ての)+ゴン(角度を意味する)から来ていると言われている。
即ち、全ての視角をカバーするレンズであること意味している。
かつての旧CONTAX時代は15mmF8であったが現在のコンタックス用としては16mmF8へと変更され、今となっては別段凄いスペックとは言い難い。
むしろスペックだけなら、もっと明るくて広角な物が、もっと安価に売られている。
ホロゴンを知らない(ある意味幸せな)人々にとっては珍しくも無い広角レンズに定価28万円も払う理由など見つからないだろう。
しかし、この世にはホロゴンでなければならないシーンやホロゴンでなければ撮れない物が確かに存在するのである。

写真家の折戸氏の言葉を借りるとこうだ。
「ホロゴンで撮れる写真はホロゴン以外で撮れることはない」
「個性的どころか、個性しかない」
「ホロゴンの写真でもしも直線に歪みを発見したなら、それは被写体の方が歪んでいる」
「その瞳に魅入られた人間が抜け出すのは容易ではない」
「神の目ならぬ悪魔の目かもしれない」
といった具合である。このオヤジ、かなり逝っちゃってます。
その位,、我々G使いにとっては何時かは手に入れたい、あるいは死ぬまでに一度は使って見たい伝説のカリスマレンズなのである。

しかし逆にこうした特別なレンズであることがホロゴンを孤高の存在として、一般ユーザーにとっては嶺の花と思われ、敬遠されてしまったとも考えられる。
結局、象徴的存在として店頭に飾られたホロゴンは、それ以上の価値を評価されることも無しに一生を終わる可能性だってあるのだ。

そして、今や国内の京セラ工場で製造されているCONTAX用Carl Zeissレンズの中にあっても、このホロゴンは現在もmade in Germaneyなのだが、ここ数年はその生産ラインまでもが休止中との噂が囁かれている。
もしかすると、このまま生産終了となる可能性すら”有り得ないとも言い切れないなぁ〜”
なのだ。
ここへ来て、「ホロゴン絶滅の危機」と言わざるを得ないのが実状なのである。
即ち、私にとってはこれが絶滅危惧種ホロゴンを手に入れる最後のチャンスか・も・し・れ・な・い・のだ。

皮肉にも、かつてナチスドイツが行ったユダヤ絶滅政策を意味する言葉は「ホロコースト」と言う。
               ウッぷ、ヘビーだ。
 
 
 



ホロゴン怒りの鉄拳 あくまでこの路線? 



今回の「ホロゴン騒動」の始まりは、当サイト掲示板へ書き込まれた、ある一文が発端であった。

>京セラが70周年のモニターキャンペーンでホロゴン7万円とかやったでしょ。
                                   by onlyzeiss
この一言が私の魂に火を付けたのであった。
「父ちゃん!、俺は今、猛烈に燃えてるぜぇ!!」 by 星 
「ななまんホロゴンの為なら、悪魔とだって取引きしてやる〜!」
しかし、実際に現物が無ければ取引も交渉も無いわけで、出会いのタイミングも一度ハズすとなかなか巡り会えないものなのだ。
常連の方々から寄せられる有難い情報にもチョットした障害で手が届かない。
まさに出会いとは一期一会なのである。

今までにもこうした出会いのチャンスや情報を逃した為に大後悔した経験は何度もある。
しかし今回に限って言うと、私は注意をしていたのである。
70周年記念なら京セラは必ず何かやる。50周年、60周年がそうであったように、絶対何かを出すと去年から予測していたのだ。
しかーし!雑誌にも、京セラHPにも、BカメラやLモン社やKムラカメラ店頭にも、何も発表されていなかった。
あのNX内覧会においても、一言も言わなかったのだ。
そんなのってありかよ!?聞いてないよぉ〜!(ゲッ、古い)
そんな闇取引あるいはインサイダー取引ていうのは独占禁止法に抵触するんじゃないのか!?公正取引委員会に訴えてやる!!(やっぱり古〜い)
もはやどうにもならないと悟った私は、手に入れたい情熱が怒りへと変化して行くのを止める事ができなかった。
ついに私は最終手段である怒りの鉄拳を振り上げる決断を下した。
その最終手段とは・・・・



                                 苦情メール。



である。
いや別に嫌がらせをしようとか思ってないし、クレーマーなんて思われると遺憾なのだが、とにかくこの悔しさを誰かに訴えたかったのと、もしかしたらもう一回「ななまんホロゴン」再販してくんないかなぁ〜ってな淡い望みを持っていたのだ。
しかし結局無駄だった。
京セラからはご丁寧なお詫びメールが帰ってくるのみ。
かえって自己嫌悪に陥ってしまう。
所詮我々一般ユーザーの声など何の力も無いのだ。

聞けば、ZEISSの顕微鏡部に勤める知人でさえ手に入らなかったと言うではないか。
半ばヤケクソで大阪のカメラ屋巡りもしたが、中には「キャンペーン??何の話ですかそれ?うちではやってないですねえ〜」ってな店もあった。
(マジで、結構雑誌広告出してるような店なのに・・・話にならん!プンプン)
ついに運にも京セラにも見放された私には、ただ独り祈るしかないと言うのかぁ・・・。

”おぉ神よ、彼を、救いた〜まえぇ〜オ〜〜〜、ライ、ラライラライラライラライ♪・・・・・・”
(何回言ったかわかんねーや)


 
 



燃えよホロゴン 結局最後までこの路線かよ!? 



万策尽きて、もはやこれまでかぁ・・・と思った。
その数日後であった。
救いの手は思わぬ所から現れた。
地獄に降りて来た一筋の光。
これこそが極楽浄土へと導く蜘蛛の糸なのであった。
お〜っと、ここで慌てちゃいけない。
他人を蹴落として上ろうものなら、この糸は簡単に切れるんだった。危ない危ない。
”さぁ皆さん御一緒しましょう。”
”みんなで極楽へ行って幸せになりましょう。”
”あぁ、人間って素晴らしい。人類は皆兄弟。さぁ御一緒に!ハイッ!”
”ララランランラー、ララランランラン・・・せ〜かい〜はひ・と・つ♪”
(どうでもいいけど・・・わかりにく〜ぅ)

それにしても、いったいどういう仕組みになっているんだか・・・謎は深まる。
結局詳しい事情は解らない。
それはあたかも、地獄で喘いでいる私にzeissの妖精が手招きしてくれた様だ。
とにかく一般ユーザーの及ばないところで何らかの力が働いたとしか思えない。
ならばこれ以上の追究はヤブヘビだ。(証人喚問しかり)
ここは一つ素直に喜ぼうではないか。
「伴よ!!俺は今、猛烈に感動しているぅ!!」\(TAT)/ by 星
まっ、そんなわけで今回のホロゴン騒動(「ホロゴン一揆」あるいは「ホロゴンの乱」)は歴史的大どんでん返しで幕切れとなった。

さぁ、ここに改めて御紹介しよう!
これが「神の瞳」ホロゴンだぁーっ!!
 
見よ!、この一切無駄の無い洗練された美しいフォルム。
こんな変テコなレンズは今後二度と現れる事はないと断言できる。(・・・たぶん)
     
圧倒的存在感を主張する前玉。       そして、これこそが私の心を惑わす魔性の瞳
                           決してコギャルのカラーコンタクトなどではない、  
                           正真正銘ゲルマンレディーの青い瞳(虹彩)    
                            なのである。

                       実写比較         
 
      裸眼(フィルターなし)             グラデーションフィルター装着
噂通り、周辺減光は結構強く出る。しかし、NDフィルターまがいでつじつま合わせるよりも、
潔くこの癖を楽しもうではないか!。コントラストやヌケの良さは、やっぱり裸眼。
       
さあ、どうぞ定規をあてて確認して頂こう。もしもここに樽や糸巻きを見つけたら、それはあな
たのモニターの歪みである。

それでは久々に言ってみよう!
反論を覚悟で、あえて結論を申し上げよう!!。
     
ホロゴンを知らずに
死んでいいんですかぁ?!!。
      もう完璧に逝っちゃってます。

では宿題の答え。
「♪ホロゴンゴンゴン、ホロゴンゴン♪明治ホロ〜ゴン」
    ポポロンだって〜の!。
 
 
 





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