パキスタンでインドネシアンの巻

 

Part 1

3月6日 余裕のジャカルタ入り

幸運にもJALのビジネスに乗せてもらったので(チケットはもちろんエコノミー)、快適なインドネシア入り。9人の客に3人のフライトアテンダントが付いて、極楽極楽。ブルジョワモードで空港を出たところのカウンターで少し割高のタクシーに乗って、いつものホテルに入る。ここは門衛さんから、ベルボーイ、フロントにルームサービスの人まで顔見知りなので、非常に安心感がある。

でもその安心感が仇になって、ちょっと危険なことをしてしまった。宿泊代のデポジットのためにとクレジットカードの写しを取らしてくれというフロントから部屋への電話に、フロントまで降りるのが面倒なので、ボーイにカードを渡してしまったのだ。普通なら偽造されてもしょうがないようなどうしようもない行動。何もなかったからよかったけど、油断は禁物。

 

3月7日 人間関係

インドネシア科学院へ行く。最近仲良くしている、若い女性の研究者とおしゃべりをしにいったのだけれど、以前トラブルのあったD氏とばったり会ってしまう。彼は去年ぼくが英語で書いた文章を許可なく出版したのだった。ぼくが怒っているを聞いてあわててメールで弁解してきたけれど、いい加減な言い訳に余計に腹が立って無視していた。ねちっこく謝ってくるのでもう許すことにして、ほかに話題を移した。

 

3月9日 アラビア語羨望

日本人イスラーム教徒の某大学の先生とともに、ジャカルタ郊外のイスラーム学校とボゴールにある大学を訪ねる。前者のイスラーム学校は初めていったところだったが、ゆったりとしたキャンパスに小規模だが小学校から大学レベルまでの教育機関をもっている、割合施設の充実している学校だった。

ぼくはインドネシア語、彼はアラビア語でインタビューをする。イスラーム圏であればどこでも、それなりの宗教的地位のある人とならば、アラビア語が通じる。ぼくはほとんどアラビア語ができないので、羨ましくもあり、悔しくもあった。でも、彼らはインドネシアの話をしていて、ぼくでも少しは知っている単語があるので、少し話の内容を理解することができるところもあり、勇気付けられた。帰ったら、アラビア語の勉強をしよう。

 

3月10日 緊張のパキスタン入り!

前日の夜、最後に乗ったタクシーの運ちゃんに、朝ホテルに来てもらう約束をしていた。空港までは遠いので、喜んで来てくれる。クアラルンプール経由でパキスタンのカラチに着く。空港を降りると思ったよりごちゃごちゃしていない。乾いた、砂っぽい空気。

空港は市内から30分ぐらいだろうか、離れたところにあり、現地の日本人の方に予約してもらっていた迎えのバンに乗ってホテルに向かう。もう夕方だからか、思ったより人がいない。インドから独立したパキスタンだけれど、むわ〜っという湿った空気に夜中まで通り沿いに人がわんさか溢れていたカルカッタとはずいぶんな違いがある。

ホテルに着いたのは午後5時前だっただろうか、まだ外は明るいのでカラチの町を探検することにする。『地球の歩き方』に載っていたカラチの中心部へはホテルから歩いて15分ぐらいか、思ったより小さい町で、2時間ぐらいでだいたいの位置関係は把握してしまった。でも、店もほとんど閉まっていて、人もまばら。これでは町の様子はよく分からない。どんどん暗くなってきたので足早に帰ることにする。

 

つづく

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