FAQ
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抽出後のフィルターに水が溜まっているのは正常か
正常です。このマシンのポルタフィルターは設計上水が抜けにくくなっているため、特に抽出直後は水が溜まっています。溜まり具合にかかわらず、コーヒー粉が固まったままであれば粉の量とタンピングはある程度正しいと判断できます(粉の細かさは別)。粉がドロドロの状態なら、もっと粉を増やしてしっかりタンピングすべきです。固まっている粉をノックボックスを使って叩き出したい時は、ポルタフィルターをしばらく逆さに置いておくと水気が抜けて、きれいに叩き出すことができるようになります。

暖機中にグループヘッドから水滴が垂れるのは正常か
少量であれば正常です。このマシンは他の多くの入門用マシンと同様に、グループヘッド(ブリューヘッド)内に逆流防止弁(チェックバルブ)が内蔵されています。この弁の役目の一つは、フィルター側からボイラー内へ水が逆流するのを防止することです。
もう一つの役目は、次のようなものです。ボイラーには水の出口が二カ所あり、スチームノズルへの出口(上部)とヘッドへの出口(下部)です。スチームノズルへの出口には手動のスチームバルブがあり、ボイラー内の圧力をしっかりせき止めています。一方のヘッドへの出口には逆流防止弁しかありません。暖機中、特にスチームの準備中はボイラー内のお湯を閉じ込めたまま125℃くらいまで上昇させるため、逆流防止弁が順方向への圧力に耐えて密閉性を保たなければなりません。つまり逆流防止弁はボイラー内のお湯やスチームを順方向にも漏らさない役目も持っており、約2気圧程度がかかるまでは開かないのです(クラッキング圧)。それでも暖機中に弁を通ってヘッドから水滴が落ちるのは、水の膨張によるものです。
高級なマシンでは簡便な逆流防止弁ではなく、圧縮空気による抽出後の残存圧力をすぐに抜く役目も持たせた電磁弁になっています(三方向バルブとも呼びます)。

スチームバルブノブを閉じているのにノズルから水滴が出るのは正常か
抽出中はバルブに高圧がかかるため数滴出る程度は仕方なく、また抽出への影響もありません。しかし、悪化してくると修理が必要です。悪化したように見えてもなおってしまうこともありますし、クエン酸を使って内部のカルキを除去するとなおることがあります。また、スチームバルブの摩耗によって次第にバルブが閉じきる角度が変わってくるのですが、スチームバルブノブと同軸に付いているストッパーが当たって閉じきらなくなっている場合もあります。上部カバーを外して2mmの六角レンチでねじを緩めてストッパーの角度を微調整します。見ればわかりますが、ストッパーは給湯スイッチを押すカムとしても働きます。

暖機するのに何分かかるか
電源を入れてREADYランプが最初に点灯するまでには2分もかかりません。これでも抽出はできますが、抽出温度にこだわるならば30分くらい放置して暖機する方がいいです。もっと実用的に素早く暖機するには、READYランプが点灯したらランプが消えるまで湯通しし、またランプ点灯を待つという操作を6、7回繰り返します。この場合約3分です。暖機中はポルタフィルターも暖まるようにヘッドに付けておきます。

消費電力は何ワットか
スターバックスの一部のパンフレットには660Wとの記述がありますが、正しくは950Wです。ボイラーのヒーターが900W、ポンプが50Wで、いずれも100V仕様のパーツが使われており日本市場向けになっています。

故障するか
個人的には、他のサエコ製マシンに比べて故障しにくいと思います。ボディが金属製なのでボディ全体に適度な放熱効果があり、局所的に熱がこもらないからかもしれません。また、スチームバルブの一部やボイラーがステンレス製で耐久性に優れています。私のマシンは2001年4月から使っていますが、一度もトラブルがありません。

弱点は
人工クレマ発生機構を備えたポルタフィルターが、ウリでもあるし弱点とも言えます。このフィルターは初心者には優しいが抽出状態の良し悪しがわかりにくい、構造が複雑なので洗浄が面倒(ときどき分解掃除する必要あり)というマイナス面があります。メーカー保証外ですがクレマ発生機構を取り去ることで改善することができます。性能の良いポンプを装備しているのですから、本当はクレマ発生機構は不要なのです。スターバックスは普通のシンプルなポルタフィルターを付属させるべきです。
ボイラーが小さい(約150ml)ことも本来なら弱点になりますが、使い方でかなりカバーできるので問題ありません。

他のサエコ製マシンと中身は同じなのか
スターバックスバリスタはサエコのOEMです。サエコブランドの家庭用マシンは多くの種類があり、マジックカプチーノ、マジックエスプレッソ、グランクレマ、ヴィアヴェネト(・ミレニアム)、スーパーイデア、アロマ・ネロなどが日本サエコからラインアップされています。他に日本には入ってきていない機種もあります。これらは基本的には皆同じようなスペックですが、スチームノズルの形状やポルタフィルター、ボイラー、スチームバルブ、ケースの材質が機種によって(ロットによっても)異なっており、「サエコのマシンはどれも中身が同じ」という意見もありますが私はそうは思いません。スチームモードではない時にスチームバルブノブを回すとポンプが連動してスチームノズルからお湯が出る機能は、マジックカプチーノ、マジックエスプレッソと同じです。スターバックスバリスタは、ポルタフィルターは真鍮製、ボイラーとスチームバルブがステンレス、ケースはスチール(鉄)で、それぞれサエコ製の中では最も耐久性の高いパーツが使われているのが特徴です。

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2003年5月19日発表