| 『実録・沖縄やくざ戦争 いくさ世30年 vol.2 抗争激化編』 '03 プレイビル・ドーダサービス 監督:OZAWA 脚本:岬英昭 出演:小沢仁志・中野英雄・寺島進・本宮泰風・中島宏海・崎山凛・ゆう輝哲也・土平ドンペイ・遠藤憲一 そのタイトルに偽りなく、尚も暴力描写に拍車がかかった三部作の真ん中。松方主演の『沖縄やくざ戦争』で描かれていた物語を、より実話に近い形で描いている。松方の役は寺島進、その親分に当たる千葉ちゃんの役は遠藤憲一、で間違いない筈なんだけど、どう観ても(『沖縄やくざ戦争』での)千葉ちゃんの役回りは小沢仁志がやっているに違いなくて、当時の東映実録路線がいかに真実に忠実ではなかったか、という事が浮き彫りになってしまう。東映にとっては全くもって迷惑極まりない作品。でも、こっちこそが本当に本当のお話である保証はないし、この激しすぎる暴力描写は確かにフィクション的(つまり千葉ちゃんの空手殺法的)ではないから真実っぽくはあるんだけど、やっぱり真人間が行う暴力としては余りにもやり過ぎなので、どっちもどっちで“映画”だった、っていう事で、やっぱりサイコー! 面白い! この作品でのいちばんの見どころはやっぱりその暴力描写である。物凄く生臭い暴力描写だ。ピストルでバンバン撃つシーンもあるが、それではなく拳でボコボコ殴るシーン。これが物凄い。基本的にはポン中役の土平ドンペイがトイレで拷問として行う暴力、これだ。もう壁一面が血で真っ赤っ赤になるまで殴り続ける。マジで人間ではなく、悪魔の様だ。それこそスプラッターホラーに近い感覚で嬲り続けるのだ。これって、要するに土平ドンペイがポン中であるからこそ成立するものであり、そういう意味ではあの暴力シーンだけは完全に彼岸の出来事である。そこだけが幻覚。 『沖縄やくざ戦争』での千葉ちゃんが室田日出男のチンポを切り取るシーンも相当だったが、土平ドンペイが行うチンポ切りはもっとえげつない。拷問としての或いは報復としてのチンポ切りではなく、快楽としてのチンポ切りにしか見えなかった。中島貞夫の演出もかなりイケイケだったが、OZAWAの演出はそれ以上だった。三池崇史のそれよりもスゴイと思う。OZAWAはいよいよ本格的に覚醒し始めた! ちなみに、この作品でシリーズの主要メンバーである小沢仁志と遠藤憲一は死ぬ。この作品でも事実上の主人公は寺島進であったが、次の完結編では名実とも主役となる事だろう。で、この作品から加わったニューカマー3人、本宮泰風、中島宏海、崎山凛。崎山凛は寺島の舎弟なので結構頑張っているが、本宮泰風と中島宏海はほとんど出番がない。中野英雄にしてもそうなのだけど、今一つ存在意義の解らない微妙な大物の出演が気になる。でも、中野演じる花城さんってのは現在の旭琉会三代目で、そこだけ偽名なのかな、としか解釈出来ない。まぁ、別にそれは問題ない。余談であった。 そんなこんなで、かなりヤバい暴力映画。とにかく完結編が楽しみになった。 |