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『女囚K 濡れた過去の女たち』 '01 銀河映像

脚本・監督:福岡芳穂
出演:キューティー鈴木・信田美帆・建みさと・長曽我部蓉子・ダイナマイト関西・古井榮一・山田辰夫・坂上忍・本田博太郎


 殺人などの凶悪な犯罪を犯した女達が、社会での存在を抹消され、収容される「センター」。センターでは、Kナンバーと称され、殺人マシーンとして過酷な訓練を受ける。その訓練から脱落した者達はSナンバー、つまり、セックスマシーンへと降格される。
 という、素晴らしい物語で、エロ&バイオレンス満載なのかと期待していたら、エロの部分は大した事無く、バイオレンスというか拷問的な訓練シーンばかりで、どうにもこうにも消化不良な作品だった。また、決定的に中途半端なのは、キューティー・信田・建・長曽我部の主演陣四人が全く脱がない点である。エロシーンは名前も知らないAV女優の様な奴らに任せっきりで、主演陣はただただ戦うだけ。全くもって期待外れとはこの事だ。

 エロ願望云々は抜きにしてこの作品を観てみると、意外と言っては失礼だが、面白い部分もある。全編デジカメ撮りで陳腐は質感は否めないが、デジカメの長所である大胆なカメラ割りを駆使している。例えば、バトルシーンなどは思いっきり近距離でカメラを振り回して、臨場感を出している。また、おそらく四台くらいのカメラで撮影されており、(余り良い表現ではないかも知れないが)テレビドラマ的な感覚で編集によって上手くまとめられている。冒頭、キューティーと信田が殺人を犯すシーンなどは、明らかに「編集でどうにかしてやろう」という意図の上で完成されたものだ。
 更に、アクションシーンはさすが元プロレスラーのキューティーと元体操選手の信田だけあって、激しいものだった。特に、キューティーのグラウンドテクニックは本物のレスリングを観ているかの様な錯覚にも陥る程。でも、長曽我部の極め技が腕ひしぎ逆十字だけってのはどうかと思う。ワンパターン過ぎて面白くない。

 それにしても、長曽我部蓉子はもう脱がないのだろか。ちょうど『侠道』に出た辺りから、脱がなくなった様な気がする。少なくとも、ここ一年くらいはピンク作品に出ていない筈だ。勿体無い。ピンクの主演張らせたら、最高だと思うんだけどなぁ……。

 エロさえしっかりと描けていれば、それなりに“観られる”作品になったであろう。せめて、女性看守とのレズシーンとか、集団入浴シーンとか、女囚ものの定番だけでも押さえて欲しかった。なんてったって決定的にエロが足りなさ過ぎる。こんなものは詐欺だ。
 でも、信田美帆ハロプロ系初のVシネマ出演、という点では、それなりの価値があるとは思う。まあ、喜ぶのは一部の人間だけなんだけど。