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『呪怨2』 '00 東映ビデオ

脚本・監督:清水崇
出演:大家由祐子・芦川誠・藤井かほり・柳ユーレイ・斎藤繭子・ダンカン・諏訪太郎


 もう全然怖くない2作目。基本的には1作目と同じ。同じ脚本で違う人が演じているだけ、ってのは流石に言い過ぎだけど、そう言われても仕方ないと思う。この2作目があったから、映画版も単なるリメイクになったのだろう。というか、『呪怨』っていうテーマがそもそもあるひとつの場所における“業”のお話だから、何度も何度も同じ事件が起きるって事だから、これはこれで正しいのかも知れないけど。でも、それだったら短い期間で何度も映画化するな、っていう話になるんだけど。

 1作目は何がなんだか解らないままに、視覚的な恐怖を見せ付けられて、なんとも言い様のないプリミティブな恐怖を味わえたのだが、この2作目ではそういう原始の恐怖は一切ない。なんというかホラー映画的発想に負けてしまっている、というか。
 何度も同じ様な物語で映画化されている事が証明するのだが、この作品は脚本がほとんど意味を為していない。確かに、初めてみる人にとっては結構な脚本ではあるのだが、二度目であれば全てに既視感を覚える事には違いないだろう。であるから、新たな恐怖を与えようとするのであれば、より強烈な視覚的恐怖を追究しないといけないのだ。『呪怨』は視覚的恐怖の作品であるべきなのだ。
 しかし、この『呪怨2』では悲しい事に1作目よりもそれが薄れてしまっている。だって、ショッキング映像の直前で画面の中の人物が丁寧に驚いてくれるんだもの。そんな「はい、ビックリです」って言われてから驚かせる恐怖なんて怖くも何ともない。お化け屋敷以下である。お化け屋敷みたいに、「来るぞ来るぞ」の緊張感すらない。全然怖くないよ、残念ながら。

 Vシネマで2作、劇場版が1作。そして、この夏に劇場版の2作目、更にサム・ライミのプロデュースかなんかで清水崇自身が監督するハリウッド版も作られる、という話だ。正に「呪怨無間地獄」といった様相を呈してきた。今のところ第1作以上の恐怖は産み出せていないのだが、一体こんなに沢山作りまくって大丈夫なのだろうか。
 おそらく、どの作品も脚本はほとんど同じなのだろう。いや、むしろ同じであって欲しい。そして、それこそループし続ける地獄の恐怖の様な、苦痛にも近い恐怖を産み出せば良いのだ。多分、もう視覚的な恐怖は創り出せない様な気がするから。