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『牝牌 女雀士・復讐の闘牌』 '01 レジェンド・ピクチャーズ

脚本・監督:片岡修二
出演:川村愛子・朝岡実嶺・黒田詩織・下元史朗・木滝和幸


 エロVシネマには、女教師もの、看護婦もの、スチュワーデスもの、更には美容師もの等の細かいジャンルがあり、それぞれのシチュエーションを駆使してエロを展開する。教師ものなら学校で、看護婦ものなら病院で、セックスをしまくる。そして、この作品は女雀士もののエロVシネマであるから、勿論雀荘、或いは麻雀卓の上でセックスをするのかと思いきや、全然そんな事はなくて、ごく普通にホテルでセックスをしてしまうから、正直興醒めもいいところだ。麻雀牌を使ったプレイでも見せてくれれば納得も出来ようものなのだが、それもなく、普通のプレイに終始する。折角、特殊な職業の女を登場させているのだから、特殊なプレイを披露するべきだと思うのに。残念で仕方ない。

 監督の片岡修二は、新東宝・国映等で多くのピンク映画を製作した後に、エロVシネマの世界に入ってきた、とても分かり易い経歴の持ち主である。また、最近では清水健太郎主演の『真・雀鬼』シリーズの監督もしている。つまり、エロ+麻雀というのは、片岡修二にもってこいの題材であるという事なのだが、麻雀の技術論的な話は一切出てこないし、エロの挿入も無理矢理だし、はっきり言って、麻雀もエロも消化不良だ。それこそ、雀牌を使ったセックスやセックスをしながら麻雀、といった離れ業を見せてしまった方が面白かったのでは、などと感じてしまう。「女雀士」というテーマそのものは決してつまらない筈はない。くの一の様に突拍子もない技を修得させれば、絶対にジャンルとして確立するに違いない。勿体無い。

 あと、もう一つ不満が。それは下元史朗である。下元史朗と言えば、元々ピンク映画専門の俳優であった。最近では様々な作品に登場する様になったが、でもやっぱり下元史朗と言えば濡れ場である。この作品にも下元史朗が登場しているので、あの熟練した濡れ場を拝む事が出来るのかと思いきや、なんと下元は裸にならない、腰を振らない。なんという事だ! 失望した。

 全体を通して観ると、不満だらけの作品なのだが、濡れ場だけを抽出して観ると、さすがの片岡修二だけあって、びっくりする程にエロい。ぼかしを一切使わずに結合部分をなんとなく見せる辺りは職人芸。ハリボテのペニスにすらエロティシズムを感じてしまう。エロ目的Vシネマとしてこの作品を観るのであれば、十分に満足出来る事だろう。