| 『熱血!二代目商店街』 '99 日活 監督:鈴木浩介 脚本:鈴木浩介・永沢慶樹 原案:鈴木浩介 出演:竹内力・中野英雄・遠藤憲一・小沢仁志・小沢和義・勝村政信・寺島進 僕はこの出演者達の錚々たる顔ぶれを見ただけで、震え上がってしまいました。その上、いつもはヤクザなこのメンバーが今回は商店街のお兄様方を演じるというのですから。これは面白くない訳がない。 ところが出来上がったのは、完全なコメディーでした。しかも、普通のコメディーではない。それはもうやり過ぎ感の否めない、アドリブばかりのドタバタコメディーだ。冒頭のシーンで思わず吹き出してしまう竹内力。このシーンに全てが集約される。 それにしても、これだけのメンバーを集めて、アクション大作ではなくコメディーを撮ってやろうという感覚には頭が下がる。映画史に残るようなそれこそ『DEAD OR ALIVE』級の作品が出来るはずだ。それなのに、こんなどうしようもないバカ作品を撮ってしまうとは。全く勿体無いとはこの事だ。 しかし、確かに勿体無いかも知れないが、画面の中で楽しそうに動き回っている大物Vシネ俳優達を見ていると、全てが許せてしまうのは何故だろう。下らないストーリーもありがちな設定もオチのないラストも全部納得出来てしまう。これは俳優の力によるものなのか、ただ単に僕が騙されているだけなのか、それは解らないが、楽しめる事だけは確かだ。 いや、まあ、本当はどうしようもない作品なのだが、小沢兄弟の狂気だけは見どころである。あのOZAWAとして監督まで務める日本一のアクション俳優小沢仁志とその実弟和義。この二人がなんと花屋を演じている。強面の花屋。あああ、もうやり過ぎだ。酷すぎる。 結局、本当にダメな作品なのだが、やっぱり俳優の豪華さもあって、決して嫌いにはなれない作品だ。ここに哀川翔が登場すれば、もう文句の付けようはない。面白かろうが、面白くなかろうが関係なくなってしまう。 結論:Vシネマが好きな人にとっては素晴らしい作品。Vシネマに興味のない人には(出ている俳優達の有り難みが理解出来ないから)駄作以外の何ものでもない。 |