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『パチンコ バトル・ロワイアル』 '01 トランスフォーマー

脚本・監督:タガワカンタ
出演:松村邦洋・つまみ枝豆・夏芽海・桜庭あつこ・井出らっきょ・グレート義太夫・なべやかん


 出演しているメンバーが結構豪華なので、それなりの制作費は掛かっているであろうが、作品内では「ビデオシネマだから許して下さい」と低予算を自虐的にネタにしまくる、というなんとも信用出来ない一本。そんなんだったら、芸能人様なんかをキャスティングしないで、素人同然の俳優で撮りたいシーンを撮れば良いのに、と普通に思う。
 内容は深作の『バトル・ロワイアル』の完全なパロディ。新春かくし芸大会のパロディドラマくらいのクオリティ。正直言って、観るべき部分は皆無だ。パチンコの攻略紹介も完全に物語と切り離されており、ギャンブルものVシネマの醍醐味とも言える「役者による不自然なテクニック説明」は一切ない。それどころか物語そのものとパチンコがそれ程絡み合ってもいない。とって付けた様な違和感。

 作品に対する制作者の愛情が全く感じられなくて、「所詮Vシネマだから」みたいな悪意を感じて仕方がない。本当に、こういうタイプのVシネマだけはなくなって欲しいと思う。
 つまらないVシネマやチープなVシネマがあっても全然構わないのだが、Vシネマを下に見て、適当に作っているものだけは絶対に許したくない。こういう作品があるから、シネマライズとかガーデンシネマとかに通っている馬鹿な映画ファン気取りが「ああ、Vシネマねー」なんつって偉そうな顔をするのだ。もう、許せない!

 僕はVシネマ界こそが現在の日本の映画界そのものであると確信する。だって、Vシネマの方が製作される数が圧倒的に多いのだから。Vシネマを作る人々はそれをちゃんと認識して、映画界を支えているという意識を持って作らなければならない。