| 『今昔伝奇 座敷童 百物語』 '02 日活・グルーヴコーポレーション・エクセレントフィルム 監督:宮坂武志 脚本:NAKA 雅 MURA 出演:小沢仁志・武田秀臣・山口祥行・やべけんじ・鈴木希依子・大久保貴光・森羅万象・竜雷太 異色時代劇シリーズ『今昔伝奇』の第2作目。オープニング&エンディングのミョウチクリンなCG合成系映像は、奥田瑛二の自作自演。それが必要かどうかは全然判断出来ませんが、なんとなく気合いみたいなものは十分に感じられる。 タイトルだけを見て、適当な怪談が再現フィルムっぽい雰囲気で何本か紹介されるだけかと思ったが、そうではなかったので、ひとまず安心。 百物語をしようと集まった若者達に、いつの間にやら座敷童が紛れ込み、残忍な殺人が行われる。互いに疑心暗鬼となる若者達。惨劇は更に続く。そして、犯人探し&謎解きが展開される…。というお話。 時代劇である必然性がほぼ一切感じられないところが、なんというか適当というか面白いというか、そんな感じで、とにかく設定そのものと物語の間に相関がなくなっている。モラルや恐怖に対する時代性が完全に抜け落ちていて、衣装さえ代えればそのまま現代劇として成立してしまうところが、日本映画のハリウッド版リメイクを観ているようで、違和感たっぷり。 物語も映像で押し切るものではなく、ほぼ全てを登場人物の語りによって展開されるので、宮坂& NAKA 雅 MURAのゴールデンコンビが持つ過剰演出系の魅力もほとんど見られない。単調な妄想を見せられているような感じ。 やっぱり、何がいけないって、小沢仁志が簡単に殺されてしまうのがいけない。てっきり妖怪と戦うのかと思ってたのに、あんなにあっさり死ぬなんて。他のキャラもいっしょで、皆が皆、弱すぎる。 なんつうか、物語が綺麗すぎるのだ。もっと馬鹿馬鹿しく戦ってみたり、殺されるにしても酷い殺され方をしなくちゃ楽しめない。こじんまりとしたひとつの怪談を綺麗にまとめてもどうしようもないじゃない。もっと変な事をして欲しいじゃない。 |