12月 人はつまづくと、石のせいにする。
石がなければ、坂のせいにする。
坂がなければ、靴のせいにする。
けっして、自分のせいにはしない。
 
 


  もう12月、当地でも黄葉の時期を迎えましたが、今年は過日の台風24・25号による塩害の影響で、少し寂しい晩秋の景色になっています。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 今年は、平成最後の12月ということで、テレビや新聞では、今年1年を振り返るというより、平成時代を振り返る特集が多いですね。
 思い返せば、昭和65年の最後のお正月。昭和天皇が崩御された日の、日本中が暗く沈んだ日からもう30年。
 楽しいことも辛いこともいろいろなことがありました。本当に月日の流れの速さを実感させられます。
 昭和天皇が崩御されたあの日のことを知らない、平成生まれの人がもう3千万にを超えたそうです。
 昭和がますます遠くに感じられますね。
 
 そんな平成時代の記憶が今も鮮明に残るのは、東日本大震災ではないでしょうか。
 たくさんの忘れてはならない災害がありましたが、原子力発電所の事故を誘発するという、日本の安全神話がもろくも崩れ去った出来事でした。
 科学万能時代、IT革命時代といわれた平成が、利益第一主義の時代になっていたような思いにかられました。
 口ではきずな・きずなと言っても、自分さえ良ければの心が見え隠れする人たちが、多くなったような気もしました。
 そして、オレオレ詐欺だ振り込め詐欺だと、お金のためなら、人として最低のモラルさえ失った人が多くなった気もしました。
 来る年は、化学懐疑主義や人間不信主義が増大することになるのでしょうかね。

 この平成時代の最後に、有価証券報告書虚偽記載などで起訴された大企業のカリスマ経営者が出ましたが、ふと、昔の「武田節」の歌の一節を思い出しました。
 それは
 「人は石垣、人は城。情けは味方、仇は敵」というものです。
 
 一つの国を守り、豊かにするためには、王様やその一族は民の手本となるように、質素倹約につとめて、国の民が豊かさを享受できるようにと、方策をめぐらすことが大事なのですよね。
 これは、昔から国を治める人の鉄則です。
 そうすれば人々は、この王様のためなら、この国のためならと、人々が心を一つにして、石垣ともなり城ともなって、国を守ることが出来るのですよね。
 でも王様の一族だけがおごりたかぶり、豊かさを享受し、民の心をないがしろにしたならば、それが仇となり、民のあいだに必ず不平不満が起こり、内紛により国の土台がゆすぶられることになるのです。

 一つの国であっても、一つの企業であっても、同じことです。

 平成の時代、たくさんの素晴らしいことも、良いこともありましたが、暗い出来事ばかりが思い出されるのは、歳のせいですかね。

 この年の暮れの日、もう一度考え、もう一度反省してみることにします。

 楽しいこと、思い出してみましょうか。