住職のおはなし


平成30年
6月
 
 人柄は
   その一言に
     あらわれる
             浄土宗カレンダーより
 
 
今年は季節の移り変わりが早いですね。
 もうすっかり梅雨空です。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
 うっとうしい曇り空に咲くアジサイの花は、つい梅雨の重たい雰囲気を忘れて、清々しい気分になりますね。
 何か、先日の日大アメフト部の試合で、酷い反則を犯した選手が、一人ロッカーの片隅で泣いている姿を思い出しました。

 学生の本分はもちろん学問です。
 自分自身の向上と、将来のこの国を背負っていくために、勉学に勤しむことにあります。
 そのために、心身ともに健全な精神を養うためにスポーツ活動があるはずです。
 学生のスポーツは、あくまで勉学のための助業であり、スポーツ活動を通じて、健全な肉体と社会的能力を向上させるためにあるのではないでしょうか。

 しかし、今回のアメフト反則事例を見れば、学校も監督もコーチも、ただ自分たちの名声という欲のためだけに、学生を使っているような気がしてなりません。
 学生一人一人の将来を本当に考えているのか疑わしくなってまいりました。
 監督だかコーチだかが「あいつも一皮むけた」というような発言をしたと報道されていましたが、もしそれが事実ならとんでもない発言です。
 もしこの反則事例が事件としてこんな大騒動にならずに終息したとしたなら、あの反則を犯した選手は、将来どこにいっても「あの前代未聞の反則を犯した狡い人」というレッテルが貼られてしまうことになったでしょう。
 大学のスポーツ部の選手はあくまで学生です。
 学校でのスポーツの勝利至上主義、今一度考えて見てもらいたいものです。

 反則を犯した選手の謝罪会見でのスポーツマンらしい素直な言葉と、開き直ったような学校側の釈明会見での言葉。言葉の重さがずいぶんと違いましたね。

 梅雨空に咲くアジサイの花は、土壌性質の違いで色が変わります。
 大学一つ一つも土壌性質が違います。
 各大学独自の土壌により、学生一人一人の咲かせる花の色も違ってきます。
 たとえどんな色であろうと、学生一人一人の持つ才能を充分に生かし、将来のこの国のために役に立つ、清々しい色の花を咲かせてもらいたいものです。