住職のおはなし


平成30年
9月
 
草花は 
 いのちいっぱい生きている
  たとえ 明日は 摘まれようとも
 
 
 今年の夏は暑かったですね。
 各所で記録的なしかも生命に危険がおよぶような高温となりました。
 多数の方が熱中症に罹ったと言うことですが、皆様にはいかがお過ごしになられたでしょうか。
 つい先頃のニュースでは、病院に入院していたお年寄り五名の方が熱中症で亡くなられたということですが、エアコンの故障した病室に家庭用の扇風機一台だけで放置したということで、殺人罪も視野に入れて捜査が行われているということです。
 これからの夏の暑さは、エアコン無しでは生きていけないということになりそうですね。恐い気がしますね。
 しかも今夏は、今までに経験の無いほどの、大雨、台風、地震と自然災害が相次ぎ、暑く暗い年になりました。
 私たちはいつもいつも、春や秋のようなさわやかな天気で、毎日毎日が楽しく暮らせればいいと思っています。
 そんな生涯を理想としますが、そうはいかないのが現実です。
 苦しいこともあります。悲しいこともあります。それを乗り越えた時に、楽しくさわやかな日々もあります。
 季節の移り変わりのように、暑く辛い日、寒く厳しい日、明日への期待が芽生える日、頑張った分だけ楽しみをいただけた日。
 こんなことを繰り返しながら、私たちは生きているのです。
 秋のお彼岸です。
 お彼岸の時期は、一年の季節の中でももっともさわやかな気候になる時です。
 そして「自然をたたえ、生物をいつくしみ。亡くなった人々を偲ぶ日」です。
 お彼岸の時期は、植物の種を蒔く適期であると同時に、人がよりよく生きていくための心の種を蒔く適期でもあります。
 今一度、天地自然の働きと、人の心の働きを考え直してみたいものです。