住職のおはなし


平成30年
7、8月
 
 極楽浄土に
    思いを馳せて
             浄土宗カレンダーより
 
 
 今年の梅雨明けは、記録的な早さでしたね。
 アジサイの花も咲ききらないうちに猛暑となり、すっかり色褪せてしまいました。
 体調管理の難しい年が多くなりました。
 しかも、今年は記録的な暑さが続く一方、各所でこれもまた記憶にないほどの豪雨となり、たくさんの方々が被害に合われました。
 心から哀悼」の意を表します。
 いったいこの先地球はどうなるのだろうかと、心配になる今日この頃です。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 サッカーファンの方々にとっては、四年に一度のワールドカップ開催の年でした。開催地はロシア。連日のスーパースター達の熱戦に、寝不足がこたえた年になったのではないでしょうか。
 日本チームが予選リーグ突破のためにとった三戦目のポーランドとの試合。負けているのにもかかわらずに、ボールを廻して試合を放棄した形の作戦。
 世界中の人達から、賛否両論の声が上がりましたね。
 以前、将棋の名人の方が言っておられました。
 「考えに考えて差した一手よりも、瞬間のひらめきから差した一手の方が、好手になることがあるものです。しかもそれは運も呼び込める。」と。
 しかし、「瞬間のひらめき」が出ると言うことは、それまでのたゆまない努力と経験とからなのです。
 単なる「思いつき」ではないのです。
 西野監督のあの作戦は、努力と経験に裏付けされた「ひらめき」から出たことなのでしょう。
 予選リーグ突破という「運」も引き寄せましたね。
 単なる「思いつき」と「偶然の幸運」ではなかったことは、決勝リーグでのベルギー戦で証明されました。
 負けはしましたが、超強豪チームに対しての日本チームの大健闘に、スタジアム内外から惜しみない拍手が送られました。
 今、単なる「思いつき」で行動する人が多くなりました。
 新聞紙面を賑わす事件や事故。
 単なる「思いつき」だけで行動すると、最悪の結果を招くことが多いものです。
 たくさんの失敗を繰り重ねて反省し、先人達の智恵を経験していくことが、最善の結果を招く「ひらめき」が生まれるのですね。
 お盆の時期です。
 お盆の行事は、先人達が、ご先祖様の御恩と家族の絆を感じ、生命の大切さを再確認するために、作り上げてきた行事です。
 亡き人たちが何がお好きだったのか、そして何をご供養すれば一番喜んで下さるのか、過ぎ去った日々を振り返りながら「盆棚」を作ってみましょう。
 きっと、すてきな「ひらめき」が出てくるはずです。