第4回


 皆さんお元気ですか?家の息子は花粉症でずるずるに成って居ります。
 プロゴルファーを目指して居ますので、毎日職場のゴルフ場に行くのですが、
 花粉の真っ只中に飛び込んで行くと言う、甲子園の1塁側に巨人ファンが座りに 
 行くようなもので、辛いらしいです。  
 さてその息子の名前が、仁寛(きみひろ)と言うのですが・・・
 
 沢山来た弟子の中に、同じ名前の少年が居たんです。
 北村公博君、字は違いますが読み方が同じで少し縁のような物を感じた事を覚えて 
 います。6〜7年前に3、4ヶ月位付いてましたかね。
 出身が、壷井栄の「二十四の瞳」とオリーブで有名な瀬戸内海の小豆島。
 その島に、漫才の仕事で初めて3月の末にお邪魔しました。
 1回目と2回目の間に、北村に会うために菊の花を用意しました・・・菊って?
 おかしく思われましたか?                    
 実は弟子を辞めて小豆島に帰って間も無く、亡くなってしまったんです。
 享年20歳、単独での自動車事故でした。
 辞めたとは言っても、一度は弟子に成った北村との久々の再会を楽しみにしてたの 
 ですが、無言の再会です。
                                                   
 事故は車が家に来たその日の起こったそうです。
 「彼女の家に行ってくる!」が最後の言葉で、海沿いのカーブを曲がりきれなかった 
 そうです。(景色の良い綺麗なカーブでした。)
 彼女に逢えたのか逢えなかったのか・・
 久々の対面がお墓参りに成ってしまい残念でした。そのお墓でご両親にお会いする
 ことが出来、島に帰ってからの北村君の話を聞かせて頂きました。
 「短い時間でしたが巨人さんの弟子にして頂き、喜んでいます。」と言われた時は
 胸が痛くて何も言えませんでした。
 
 島に帰った時の北村君を、島の皆さんは、「又、楽しくて皆を明るくする奴が返って
 来た!」と喜んでいたそうです。以前よりずっと大人に成り、好青年に成ったとも評判
 だったそうです。僕への気使いの言葉だったかも知れませんが・・・ 
 弟子には愛情を持って、ご存知のように厳しくしていて良かったなーと
 再確認しました。
 
 北村君には想い出も多く、買ったばかりの新車を水も使わず乾いたタオルで拭き
 傷だらけにした事、「背中に汗が流れてるから拭いてくれ」と言ったら
 「汗は流れてません」と起立のまま、少し経ってから「虫は這ってますが、」
 と言ったときはビックリしたなー。
 「ドアーを開けるときは失礼します!と言えよ!」・・その後、君は冷蔵庫のドアーを
 開ける時、大きな声で「失礼します!!」と言いましたねー。・・・懐かしいなー
 でも、お世辞抜きで良い子でしたよ。
 随分早く旅立ちましたが、天国から御両親、兄弟を見守ってあげてや!
 又島に行ったら会いに行きます。
 今回はこのようなエッセイに成りましが、北村君の供養にも成るかと思い書かせて
 頂きました。
 皆さんも、出来ることでしたら北村君の冥福を祈ってやって下さい。

 


北村君が眠る小豆島の「二十四の瞳」の記念碑。



息子・仁寛(一番右)、前列りんごちゃんの横は、
今度吉本新喜劇に入った長女・一葉(かずは)です。