噂の真相

 

 

 『噂の真相』は時々買うし大抵は立ち読みをする。日本のいわゆる女性週刊誌の実にくだらない記事に比べると、まともな取材をしている。しかし、当然スキャンダル雑誌なので、アバウトと言えばかなりアバウト。それでいいと思うし、そういう雑誌だ。だからこういう雑誌に文句を言っても無駄である。

 2000年の7月号にはPRIDEについての記事が載っている。レポーター名は「大田鉄人」。とりあえず、その記事が引用している、聞き込みの内容を列挙しよう。


「プライドの人気の秘密は、ひとことでいえば、そのわかりやすさにあります。世界最強は誰かと、強いもの同士を単純にブツけるだけ。しかも“プロレス”的要素を排したガチンコにファンは熱狂しているのでしょう」(スポーツ紙プロレス担当記者)

「新日と全日の社員レスラー以外は、全員PRIDEに出られるわけで、新日の蝶野(正洋)のようにフリー契約の選手なら条件さえ折り合えば出る可能性もある。K−1の佐竹雅昭が出たのもフリーになってからでした」(前出・スポーツ紙記者)

「K−1が日テレに鞍替えしたことに対する意趣返しもあってか、フジテレビはPRIDEの売り込みに必死になっていますよ。元々、K−1を育てたノウハウもあるし、スポットCMをガンガン流して試合もショーアップ。中継はスカパーのペイパービューで契約のレコードを持っているほど人気も高く、今年の12月にBSデジタル放送も始まるだけにコンテンツとして育てようとしているのでしょう」(フジテレビ事業部関係者)

「どうもPRIDEには暴力団とのつながりのある人脈が入り込んでいるフシがある。PRIDEがガチンコなのも裏で“握り”をしているからで、少し調べた方がいいよ」(不明)

「PRIDEのマッチメイクを仕切っているのはあの百瀬博教なんですよ」(PRIDEの興行に関わる事情通氏)

「百瀬には、メインを張る桜庭が所属する高田道場と、新日を退団してPRIDEに出場した藤田和之の現所属団体のUFOの両方に強いコネがあるため、自然とマッチメイクを左右する立場になったようです。一説には東京ドームを押えることができたのも百瀬の力だといわれていますね」(PRIDE関係者)

「一番贔屓している高田とヒクソン戦のときはただ応援していただけ」(別の関係者)

「川村(引用者註:田辺エージェンシー副社長)と百瀬の関係は千葉の市川学園の同窓生で、もともと、百瀬に猪木を紹介したのも彼なんですよ」(芸能評論家)

「すでに川村は完全にPRIDEを牛耳っていますね。ヒクソンなどは川村を『ボス』と呼んでなついているほどで、グレイシー一族の窓口にもなっている。社長(引用者註:UFOの社長)として猪木と藤田、小川直也も押えているから誰も逆らえないんです」(前出・PRIDE関係者)

「97年のPRIDE立ち上げの際、真っ先に話が持ち込まれたのが石井館長だった。そのころ石井は、プロレス団体もしくは総合格闘技への進出を考えており、3000万円を出資したといいます。ところが途中で頓挫したこともあり、一度は表舞台から消えたんですが、出資した関係で外国人選手の受け皿になった。つまりPRIDEが選手を招聘すればおのずと金が入るしくみになっているのです」(格闘技雑誌編集者)

「1月にあったPRIDE GP2000なんてあまりにも客が少ないため、テレビ的には照明を暗くして観客の入りをわからなくしていたぐらいで、どの大会も赤字のはず」(各試合を取材するスポーツライター)

「K−1の成功をみるまでもなく、クリーンなイメージのある格闘技だとプロレスと違って企業スポンサーがつきやすいんです。K−1はツムラや日清、パンクラスも格闘技路線になった途端、サミーがつきました。母体を持たないPRIDEはイベントを名目にしてスポンサーから金を集めるには都合がいいわけです」(前出の事情通氏)

「このKRSこそがPRIDEマネーの源泉だったのです。ちまり、どんなに赤字で経費を遣おうがKRSが金を払う。インデックスを見ればわかるように、この中で金を持っているのは、ポケモンカードで莫大な余剰資金を抱えていたメディアファクトリーだけ。いわばKRSはメディアファクトリーから金をムシるための舞台装置でもあったのです」(前出の事情通氏)

「当時、ヒクソンの招聘費の相場は500万円以下でした。実際、アメリカのアルティメット大会では数十万円で出ていたくらいですからね。ところがPRIDEでは仲介役になった川村は1試合8600万円の3戦契約じゃないとヒクソンは出ないといっているよ、といいだしたんです。企画自体がヒクソン対高田がメインですからメディアファクトリーは了承せざるをえなかった」(前出・事情通氏)

「で、(小室哲哉の)やったことといえば試合とは関係ない藤谷美和子のコンサート(笑)。これでいい金をムシったみたい」(大会スタッフ)

「ワンマッチの予定が3戦契約になったからメディファクも逃げるに逃げられず、しかも権利は冠どころか、単なる雑誌販売権のみ。その雑誌も大コケで相当の被害額になったようです」(前出の格闘技雑誌編集者)

「10億円単位の赤字を出した」(メディアファクトリー関係者)

「そこで新たなスポンサー探しが始まり、次の被害者になったのが名古屋のエイデンといわれているんです」(前出・事情通氏)

「その証拠に5戦目以降は、DSEという会社が興行版権を取得していますが、このDSEの親会社がエイデンなんです。森下直人社長もエイデンの統括部長からの出向ですし、版権取得の金額を発表していませんが、高値で掴まされたのではないでしょうか」(ある格闘技団体幹部)

「海千山千の連中にいいように利用されているだけ」(前出・格闘技団体幹部)

「10万そこらの格安チケットで選手を連れてきては、領収書はファーストクラスだから200万円だと平気で偽造しているといいます。ファイトマネーも高目で契約してキックバックさせたり。どれだけピンハネがすごいかというと、リングス時代は安アパート住まいだったのに、今は億ションに住んでいるほど」(前出・プライド関係者) (引用者註:毎度お馴染みのKについて)

「(島田裕二レフェリーは)所属するバトラーツからアレクサンダー大塚を呼んだとき、一部を懐に入れたと大塚とモメている」(プロレスライター)

「極秘情報ですが、現在別居中の向井亜紀と離婚するため、なんと家を買ったらしい。金の出どころは桜庭のギャラ。桜庭は高田道場所属なんで給料制だからね」(多分、前出のプロレスライター)

「(百瀬は)桜庭戦のギャラをつり上げるだけつり上げているようです」(前出・PRIDE関係者)

「3万、4万入ったといっても、実券は1万そこら。興行ごとに億の赤字が出ているはず」(興行関係者)

「これ(フジテレビの本格参入)も川村と周防の芸能コンビの働きかけの結果。フジもPRIDEに金がかかるのは百も承知だが、今年の12月にはBSデジタルも始まるし、ようやく人気の出始めたPRIDEは有力なコンテンツ。多少の赤字は構わないと、結構、金を出していますよ」(フジテレビ関係者)

「新日本の蝶野が産経新聞のCMに出たり、全日本の三沢光晴が百田光雄と馬場元子と袂を分かって、フジに移籍するといった話が漏れたりと、フジがPRIDEを仕切りだしてからきな臭い話が増えたのは間違いない」(プロレス専門誌編集者)

「(前田がアイブルを引き抜かれたことで、激怒してPRIDE〜引用者註:Kのことだろう〜にケンカをふっかけたが)すぐさまコワイ筋から脅しがあったようだよ。付き合いのある岸和田関係のヤクザにケツモチを頼んだが、本職の方がビビって引いたぐらいで、それ以降、PRIDEは業界でアンタッチャブルになっている」(格闘技関係者)

「プロレスは選手が商品。そのため団体は、必死になって選手を育て、強いというイメージを創る。ところがPRIDEは、人気選手を引き抜いて試合を組むだけ。あそこは実体がなく、団体として選手も抱えていないから、人気がなくなれば即契約打ち切り。要は使い捨てです。ガチンコでやりたければ自前で育てた選手でやればいい。そういう最低限のモラルもないから急激にのし上がれたわけで、潰そうにもコワイ筋が後ろに控えているから潰せない、まさに鬼っ子ですよ」(あるプロレス団体の幹部)

「PRIDEマネーの一部は暴力団の資金源になっており、マネーロンダリングにも遣われている可能性は高いのではないか」(前出・事情通氏)


 ああ疲れた。特に私がコメントすることはない。単なる噂もそのまま述べられており、なんとも言えない。シュート活字的ではあるが、現状の否定的要素から肯定的な提言ができていないので、シュート活字そのものではないだろう。

戻る