snail5.gif (1130 バイト) 動物のなかま分け−陸貝(かたつむり)・淡水貝・汽水貝・海産貝−

   この地球上には、さまざまな動物が生活しています。この動物を背骨の有無によって、セキツイ動物無セキツイ動物に二分されます。かたつむりなどの貝は、無セキツイ動物の中に入り、その中でも体質が柔らかい軟体動物と呼ばれるグループに属します。

 かたつむりは陸にすむ貝で、陸貝または陸産貝と呼ばれますが、海にすんでいるサザエやハマグリのような海産の貝と同じ仲間です。かたつむり以外にも、河口や干潟のような塩分の影響がある場所には汽水産の貝がすんでいます。塩分を含まない川や湖などには、淡水産の貝がすんでいます。このように地球上のあらゆる場所に生活場所を拡大していきました。

 現在、世界に約11万種類の貝類(軟体動物)がいるといわれますが、腹足類といってサザエやかたつむりのような巻き貝が全体の84%を占め、その巻き貝の中で約40%が海水域に、11%が淡水域に、33%が陸上域に生活しています。ナメクジは殻をもっていませんが、かたつむりと同じ陸にすむ巻き貝のなかまです。こうした巻き貝が、世界の貝類の約1/3を占めています。

 下に表1:軟体動物の分類表 と表2:腹足類の3つのグループ を掲げますが、陸産貝類(かたつむりという場合は、有肺類の大形の種類をさしている場合が多い。また、かたつむりのことを正式には「マイマイ」という)は、このうちの前鰓類(ぜんさいるい)の一部と有肺類(ゆうはいるい)の大半が含まれています。水から離れた有肺類は、体の外套膜の一部に血管が集まって空気とガス交換をする肺に変化したグループです。また、常に体を湿気で包んでおくことが必要であるため、蓋で外気を遮断したり、粘液を分泌したりすることも特徴です。

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表1 軟体動物分類表
門  軟体動物
 綱  無殻類 Aplacophora カセミミズ
 〃  多殻類  Polyplacophora ヒザラガイ
  〃  単殻類 Monoplacophora ネオピリナ
 〃  腹足類(巻き貝)Gastropda サザエ、トゲアメフラシ、ミスジマイマイ
 〃  掘足類(角貝)Scaphopoda ヤカドツノガイ
 〃  斧足類(二枚貝)Bivalvia=Pelecypoda ハマグリ、シジミガイ
 〃  頭足類  Cephalopoda タコ、イカ
 

 

表2 腹足類の3つのグループ
前鰓類 殻が発達し、鰓は心臓より前にある。大部分は海産。一部に淡水産、陸産。主に雌雄異体で蓋がある。(サザエ、カワニナヤマタニシ
腹足類(巻き貝) 後鰓類 殻の発達が悪く、鰓は心臓より後ろにある。海産。(トゲアメフラシ、ウミウシ)
有肺類 鰓がなく、肺がある。大部分は陸産、一部に淡水、海産。雌雄同体で蓋がない。(ウスカワマイマイ、ナメクジ)
※ 表1、表2は湊 宏著「陸産貝類の観察と研究」(1980)ニュー・サイエンス社 より一部改変して引用しました。

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