snail5.gif (1130 バイト) 潮干帯上部(潮上帯)にすむ陸貝


  満潮時には海水におおわれますが、干潮時になると干上がり、人を含めて陸上の動
 物たちが自由に歩ける場所が海岸にできます。言い換えると、満潮線から干潮線の間
 が潮干帯(ちょうかんたい)とよばれ、陸と海との接点となっています。
  もっとも高い所(陸側)は、満潮時には波のしぶきがかかり、また、打ち上げられた漂
 流物が堆積しています。この場所には、岩やれきの間、堆積したごみの中に、陸貝のな
 かまが見られるのです。

  その中のいくつかを紹介します。
  まず、カワザンショウガイ科 Assimineidae のヘソカドガイ Paludinella japonica は、殻
 高が約6mmで蓋のある、円錐形をしています。殻の色が赤褐色で、とてもかわいい貝で
 す。続いて、ヘソカドガイとともに観察されるのが、クビキレガイ科 Truncatellidae のヤマ
 トクビキレガイ Truncatella pfeifferi です。蓋のある小さく円筒形をした殻で、普通成貝で
 は殻頂部分が脱落破損しています。殻高約7mmで橙色をしています。次に、上の2種よ
 りもやや下部 に見られるのが オカミミガイ科 Ellobiidae に属する ハマシイノミガイ
 Melampus castaneus  です。殻高約13mmで、殻に蓋はなく紫褐色で平滑、光沢があり
 ます。

    このように海水にごく近い場所にも、かたつむりの仲間たちは生息しているのです。海
 岸に腰を下ろして、傍らの小石をそっと取り除いてみましょう。きっと小さな生き物たちの
 姿が観察できると思います。

海岸にできた潮干帯(萩市笠山虎ケ崎)

潮干帯上部(潮上帯)

れき下の貝(1)

れき下の貝(2)

ヘソカドガイ

ヤマトクビキレガイ

ハマシイノミガイ