エッセイ 

  飲んでよし 食べてよし シジミエキス
 
 「土用シジミは腹薬」、暑さ負けの体に効き、冬は「寒シジミが美味い」と言われます。寒くなると熱   いシジミ汁は、何とも言えず美味しく感じます。いかにも、含まれる栄養源が、すべて汁の中にしみ出しているように思え、元気になれる気がするのです。スープだけではもったいなく、小さく縮んだ身まで箸で口に運んでしまいます。本当は、アミノ酸やビタミンは水溶性で、具よりはスープの方がいいのだそうです。

 そもそも″シジミ″の名前はというと、貝殻の表面に横しわがたくさんあって、それが縮んでいるように見え、″縮貝″としたことによります。″ちぢむ″は古語で″しじむ″と言い、″しじむ″が″しじみ″になったそうです。

 日本に生息するシジミ(シジミ科)は4種類です。すべて食用になります。マシジミ、セタシジミ、ヤマトシジミ、マングローブシジミの4種です。一般に、味噌汁や佃煮にするのは、海水の影響のある汽水域に生息するヤマトシジミです。淡水に生息するマシジミは、農薬や水田の区画整理などの環境変化で、今では目にする機会が少なくなりました。このマシジミ、普通の殻の長さが約2cmほどで、大きいものでも3cm程度です。ところが最近、山口県阿武町にある堤で、5cmを越えるほどの個体が多数生息しているのが見つかりました。九州には、日本にすむシジミだけをコレクションして、展示している人がいます。以前、殻長4cmほどの個体をその方に送ったことがあります。おもしろい話が聞けそうです。またの機会に紹介します。

 ところで、シジミは味噌汁や佃煮だけが、食べ方ではありません。ヤマトシジミの水揚げが全国第3位の、青森県十三湖には、何と″シジミラーメン″がありました。それだけではありません。″シジミ饅頭″、″からすの涙″(クッキー)、はたまた″貝活飲料″、カプセルタイプのエキス錠剤″貝活源″。恐れ入りました。早速連絡ををとり、ラーメンとクッキーを取り寄せて賞味しました。さすが、「大自然のパワー」がみなぎってくるようでした。参考までに、連絡先を記しておきます。
(URL:http://www.life-mail.com/tosam/syouhin.html)
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マシジミ(淡水産) セタシジミ(琵琶湖産) ヤマトシジミ(汽水産)
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巨大なマシジミの死殻(殻長5cm) シジミラーメン クッキー″からすの涙″
 
十三湖伝説 「からすの涙」
   十三湖は、十三湊として繁栄を誇っていたころ突然の津波によって、一晩にして中世・十三湊の街が跡形もなくなくなった。 その大津波の様子を山から飛んできたからすが嘆いて泣いたため、その時のからすの涙が十三湖に落ちて、シジミになったと古くから伝えられてきた。大津波で何もなくなってしまった十三湊の神様がシジミを授けてくれたものだと言い伝えられてきた。
《からすの涙所以について (株)トーサムによる》

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