エッセイ 6

ナメクジの卵のその後

 

  昨年末、産卵したチャコウラナメクジ、産卵後、シャーレの蓋が傾いていたことを利用して、外に脱走してしまいました。今、その姿を見ることはできません。自家受精か、あるいはチャンス到来まで体内に精子を蓄え、受精の機会を窺っていたかは不明ですが、とにかく単独で受精卵を産み出しました。

  数えると卵は30個ほどありました。その後(産卵に気がついてから約3週間)、孵化に成功したものは14個でした。今では、エサとして与える白菜を食べ、順調に成長しています。直径がわずか7cmほどの蓋付きのシャーレが、現在の住処です。成長にも個性があり、ほとんど同時に孵化したにもかかわらず、まだ体長6mmほどの個体から、既に1cmを越えようというものまでいろいろです。当たり前ですが、親そっくりの茶褐色の体色に、背中に2本黒い筋模様が、はっきり見てとれます。

  これから日増しに暖かくなり、成長量も急激に増加すると考えられます。シャーレの住処が無理になったときに、野外に放そうと考えています。
 

孵化して約2週間目のなめくじ

孵化して約4週間目のなめくじ