エッセイ 7

 切手となって世界を飛ぶ
 
  世界中のどこの国にも「マニア」がいます。そして、あらゆる物がその対象物となり、一度収集が始まるとどんどんと深みにはまっていくものです。

  子どもの頃、昆虫やシール、コインなどを集めた経験をもつ方もあるでしょう。゛子どもの頃゛と言いましたが、コレクションは子どもだけの特権ではありません。大人になっても、コレクションは楽しいものです。コレクションの対象に「切手」があります。そのなかでも貝を描いた切手を集める人が結構います。貝切手を収集することを、マラコフィラテリーと呼び、集める人をマラコフィラテリストと呼んでいます。

  貝、広くイカやタコも含めて図案化した切手は、日本よりも外国の方が熱心で、印刷の色も図案もバラエティに富んでいます。日本の切手としては、普通切手のリンボウガイ、オオイトカケガイ、バイガイ、ベニオキナエビス、ヒオウギガイ、ホタルイカなど。記念切手として魚介シリーズのサザエ、スルメイカなどがあります。残念ながら、かたつむりはありません。

  外国の切手としてはフィリピン、パプア・ニューギニア、台湾などインド洋、太平洋の島々、西インド諸島などで美しく奇抜なものが発行されています。海産の貝が描かれることが多いのですが、かたつむりもかなりあります。

  ちなみにこれまでに切手として図案化された貝類は、100種類を超えているそうです。日本のかたつむり切手の発行を待ち望んでいるのは、私だけではないでしょう。動きが遅く移動範囲の狭い貝は、切手となって世界中を飛び回るのです。

貝を図案化した日本の切手

絵柄も色も楽しい外国の切手