エッセイ 12

  足元にいる! 養いたい気づく目
 

   ゴールデンウイークが近づき、身も心も壮快です。さわやかな五月の風が、新緑をいっそう
 鮮やかにしています。一方、温かい雨とともに活動を始めたかたつむりたち。晴天の崩れを
  喜んでいるかのように、地面、木の枝、葉の上をはっている姿が目に入ります。なぜか、今
  年は例年になく数が多く、通勤途中に車窓から見かけることもたびたびです。

  数日前の休日、小学校へ通う子どもたちの「家庭訪問」があるというので(日ごろ、いかに手
 入れを怠っているかが分かってしまいますが)、久しぶりに家の周囲の除草をやりました。思
  った通り、かたつむりを見つけました。庭木、庭石、花壇の草むら、縁石の中などに見られまし
 た。ナミギセル、コベソマイマイ、ヒメオカモノアラガイ、ノナメクジ。いずれもごく普通に、人家
 周辺にすむ仲間です。

  日本には、種・亜種を含めて約880種類のかたつむりがいるとされています。意外に私たち
  の生活の場に近い所にも、多くの仲間がすんでいます。毎日、忙しく働き続ける私たちですが、
 足元で力強く生きるかたつむりたちにも、気づく目を養いたいものです。

ナミギセル(小郡町上郷)

コベソマイマイ(小郡町上郷)

ヒメオカモノアラガイ(小郡町上郷)

ノナメクジ(小郡町上郷)