エッセイ 13

   宝ものさがしをやっています!

 

   陸産の貝、かたつむりを調べたり、観察をしたりしていると、よく通りがかりの人から声を
  掛けられることがあります。以前の私は、「かたつむりを調べています」と応えていました。
  もっとも、道ばたの藪や林に頭を突っ込み、時には地面に腹ばいになってごそごそやってい
  る様は、誰が見ても奇妙だったでしょう。潮干がりでもないのに、熊手を手にしていればなお
  更です。

   かたつむりを調べている、と言ってもなかなか理解してもらえず、それから長々と説明をし
  なければならなかったのです。最近の私は、「宝ものさがしをやっています」と応えることにし
  ています。そうすると、多少「変な人だな」といぶかしげに笑われますが、そのまま通り過ぎ
  て行かれます。詳細な説明は要らないのです。

   確かに大人げなく見えますが、当の本人は楽しみながらやっていることなのです。先日も
  仲間たちと、久しぶりに集まりました。山口県北部の山あいで、充実した一日を過ごしました。
  30度を超す暑さの中でしたが、樹上性のキセルガイ・シイボルトコギセルや山地性の大型
  ナメクジ・オオコウラナメクジに出会うこともできました。文字通り「宝ものさがし」の一日でし
  た。

身も心も「宝ものさがし」

童心か… 我を忘れる

シイボルトコギセル(須佐町)

オオコウラナメクジ(須佐町)