snail5.gif (1130 バイト)   人とともに移動したかたつむり

外国から日本にやってきたかたつむりたち

 
 日本にすんでいるかたつむりの仲間には、もともと日本にすんでいるものと、最近になって外国からやって来て、すみついているものがいます。船の行き来や人の活動範囲が広がるにつれ、人為的に日本に運ばれ、定着している生き物がたくさんいます。こうした生き物を帰化生物とよんでいます。
 こうした生き物の中に、かたつむりもいるのです。農業用害虫としてよく知られているアフリカマイマイがそうです。現在、小笠原と琉球列島の両方に広がっています。沖縄では特産のサトウキビに被害を与えているそうです。また、今では全国に広がって、畑に植えられた野菜を食べるオナジマイマイは、チモール諸島から移入しました。そのほか、トクサオカチョウジガイ・コハクガイ・チャコウラナメクジなどの陸産貝やサカマキガイ・ハブタエモノアラガイ・インドヒラマキガイなどの淡水産の貝がいます。   
                                    (殻径約5cm、殻高約11cm)

          熱帯東アフリカ原産のアフリカマイマイ
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 10年くらい前になりますが、北九州市や山口県で見つかるようになった、オオクビキレガイという紡錘形をしたかたつむりがいます。この貝は、地中海地域が原産地です。殻の特徴は、細長く円筒形で、成貝はほぼ4層の巻きを残して、殻の先(殻頂部)が欠落しています。軟体部は黒灰色で殻の大きさに比較して、小さな肉体で動きがゆっくりです。生息している場所は、住宅地の空き地の一角や花壇です。どのようにして日本に入ってきたかは断定はできませんが、北九州市や宇部市が工業原料の海外からの輸入地であることと関係しているかもしれません。今後、生息地がふえていくでしょう。
               (殻径約14mm、殻高約37mm)

        海に近い所の花壇にすむオオクビキレガイ
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 ※オオクビキレガイについては、湊 宏・魚住賢司(1991)、増野和幸(1992)、いずれも「ちりぼたん」(日本貝類学会)を参考にしました。

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畑の野菜を食べるオナジマイマイ(殻径約18mm、殻高約12mm) ヨーロッパが原産地、背中にある殻の痕跡と2本の黒いたて筋が特徴のチャコウラナメクジ

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