snail5.gif (1130 バイト)   ジャンボタニシの野生化

  ジャンボタニシとは、正式名称スクミリンゴガイの俗称です。もともとは南米原産の腹足類(巻き貝)
 ですが、食用として輸入・養殖されたものが、業者の放棄で野生化したものです。私が住む山口県小
 郡町でも十数年前から、ジャンボタニシが大量に繁殖し、植え付け直後の水稲に食害が出るなど、農
 家を困らせています。繁殖力がおう盛で成長が早いために、適切な駆除の方法が見付かっていない
 のです。

   根付いた稲で色濃くなった水田の中を観察すると、おびただしい数のジャンボタニシの幼貝が、さか
 んに動き回っています。用水路壁に目をやると、まるで赤いペンキを塗ったように、産み付けられた卵
 塊が見られます。農家の人は、その一つ一つを手作業で壊したり、成貝を集めて焼却したりしていま
 すが、効果は薄いようです。今年(2000年6月)は例年になく、卵塊数が多い気がします。ちなみに、
 用水路壁0.5m×5mの範囲に、126個の卵塊が見られました。
ジャンボタニシ(左) ヒメタニシ(右) 鮮紅色のぶどう房状卵塊 赤いペンキを塗ったような用水路壁
 
   鮮紅色の1個の卵塊には、直径が約2mmほどの円い卵が、およそ100〜170個、ぶどうの房を作
 っていました。積雪の見られる冬季でも、土の中や水底の泥の中で越冬します。エラと呼吸管の両方
 を発達させ、水陸いずれでも生活が可能なのです。ジャンボタニシと同じ場所に生息するヒメタニシは、二周り小さく、卵生ではなく卵胎生でふえます。こちらは食害をしていません。
卵塊を一つ一つ手で除去 植え付け後の水田の幼貝 移動を防ぐ排水口の網