管理人の音楽日記帳
(2003年12月1日〜12月31日)


ミッシャ・マイスキー ファンクラブのサイトの管理人(小島昭彦)による音楽日記帳です。音楽の話題に限らず、日々思っていることも織り交ぜながら記していきたいと思っています。ご質問、ご意見、ご感想等をお寄せください。メールはこちらへどうぞ。


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2003年12月31日 水曜日■去年、今年と、年越そばは、新潟の小千谷そば(へぎそば)で角屋というおいしいお店から取り寄せることにしている。創業110年を超える老舗である。そもそもここのそばを教えてくれたのは某ピアニストのSさんなのだが、残念ながら今年はお目にかかれずじまいだった(ごめんなさい)。そのおそばが昨夜遅く宅配便で届いた。すでに床に入っていたが、そばにちがいないと思い、とび起きて玄関に出て行った。◆年末ジャンボ宝くじ。10枚買っておいたが、あまりにもあっけなくはずれた。1枚だけ300円が当たったが、こんなのは当たったうちに入らない。どうせはずれるにしても、もっと夢を膨らませてからハズレを知るべきだった。当たったら何に遣おうかと、もう少し夫婦での話し合いが欲しかった...。◆部屋の掃除もろくにできないまま、年賀状を1枚も書かないまま、年を越すことになった。もっとも1回やってしまうと、来年以降も平気かも・・・。いやいや、来年は厄年らしい。日頃の言動には十分気をつけなければ。

2003年12月30日 火曜日■昨日(12月29日)はパブロ・カザルスの誕生日。同日付の毎日新聞第1面《余録》では、パブロ・カザルスと「鳥の歌」のことがとりあげられていた。「生きる喜びを歌う『第九』もいいが、この年の瀬には『鳥の歌』を静かに聴いてみよう。」とある。イラク戦争で明け暮れた2003年も、もうすぐ終わろうとしている。来年こそは「鳥の歌」に託された平和への思いが世界にひろがり、現実のものとなるように祈りたい。

2003年12月29日 月曜日■倉本裕基。1951年生まれ。東京工業大学で応用物理学を学んだという異色の経歴の持ち主だが、韓国では特に爆発的な人気を博している、いわゆる「癒し系」のピアニストである。聞くところによると、韓国で公演を行えば10,000席が即日完売するほどで、リリースしたCDもすでに30タイトルを超えているという。ぼくは恥ずかしながらこの人の名前すら知らなかったのだが、事務所の方からぜひと言われ、ではせっかくだからと、TOKYO FM ホールへ聴きに出かけてみた。◆人柄のよいおじさんという印象。かつてのリチャード・クレイダーマンやジョージ・ウィンストンを思わせるところもあるが、それだけではない、ひとまわりスケールを大きくし、ダイナミックな演奏もできるところがこの人の持ち味であろう。合間のトークは穏やかだがユーモアを兼ね備え、聴衆の受けがよい。プログラム前半の「川岸の木組みの家々」あたりの曲が気に入って、会場で即売していたCDを買って帰ってきた。◆もっともぼくはこの類の音楽を存分に楽しめるだけの感性を持ち合わせていないようである。旋律はたしかにきれいで心に染み入るものがあるが、いわゆるクラシック音楽でのピアノとは異なるペダリングの影響だろうか、コンサートのプログラムにはさらなる起伏を求めたくなった。

2003年12月28日 日曜日■年賀状の印刷をしたり、プラハ放送響のチケット発送の準備をしはじめたりしているうちにあっという間に終わる。子ども2人の相手をしながらなので、妻もぼくも作業の能率がなかなか上がらない。ついつい、ベタベタしてくる息子にあたってしまった。反省。

2003年12月27日 土曜日
■休日出勤。午後3時過ぎまで学校で仕事。今日で仕事納め、というわけにはいかない。持ち帰りがたくさんあり、年末年始も暇ができたときにやらなければ、とても学校の流れには追いついていけないのである。◆来年6月のマイスキー&プラハ放送交響楽団の東京公演チケットが届いている。お申し込みいただいた会員の皆様への発送も早めに行いたいとは思っているのだが、何しろ身体はひとつしかないので、もう少しだけお待ちいただきたい。ごめんなさい。

2003年12月26日 金曜日■五嶋みどりのヴァイオリン・リサイタル。会場は平塚市民センターホール。今回の公演にあたり、みどりさんにはあらかじめメールでいくつか質問。今日はその補足的なインタヴューをリハーサル前に行わせてもらった。インタヴューは何百回と受けてきて、同じような質問に食傷気味であろうが、みどりさんはききての質問にひとつひとつ丁寧に、誠実に答えてくれた。本日の演奏曲目は、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ハ長調 K.296(モーツァルト)、ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13(フォーレ)、ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1(ベートーヴェン)、ヴァイオリンとピアノのための『春』 Op.18(ミヨー)、ヘブライのメロディ Op.33(アクロン)、バレエ音楽『ライモンダ』 Op.57〜「間奏曲」(グラズノフ)(編曲=コンスタンチン・ロディオノフ)、古い様式で書かれた組曲 Op.10(シンディング)。アンコールは『海の貝殻』(エンゲル)(編曲=ジンバリスト)。どれも彼女のCDには収められていない作品である。全部を聴けたわけではないのだが、舞台袖で耳を傾けている限り、フォーレとシンディングが特にすばらしかったように思う。今日の曲目も近々ぜひレコーディングしてほしいと思う。ピアニストはピーター・ヴィノグレード。コープランドのソロ作品などを収めたCDを買って帰ってきた。◆『楽友協会だ!より』、ついに200号を発行!

2003年12月25日 木曜日
■クリスマス。とは言っても特別なことは何もないのだが、午後都内で英語教育に関する研修。帰りにタワーレコードに立ち寄りCDを購入。明日は五嶋みどりのリサイタルなので、その準備にとりかかる。会報の作成があり、今夜は眠れそうにない。

2003年12月24日 水曜日
■終業式。ホームルームが終わると数名の女子が教室でクリスマスパーティーを始めた。大きなクリスマスケーキや手作りの料理を持ち寄って楽しそう。◆わが家も夕食後、買ってきたケーキでささやかにパーティーを行う。息子は今夜やってくるサンタクロースがどんな人なのか知りたくてさかんに妻に質問をし、なかなか眠れない様子であった。◆友人Kがついに結婚するというニュースがスポーツ紙で明かされた。おめでとう!

2003年12月23日 火曜日
■休日だったが校務のため出勤。息子は水疱瘡で自宅でおとなしくしている。それにしてもこのところずいぶん生意気な口を利くようになってきた。6ヵ月の娘は今はおとなしくにこにこ笑っているが、正月三が日あたりが発疹の時期か。かわいそうだが仕方ない。早いうちにかかってしまった方がよいだろう。◆明日はクリスマス・イヴ。サンタ・クロースは来てくれるだろうか。

2003年12月22日 月曜日■2学期の授業は今日で終わる。明後日の終業式を残すのみとなった。校舎から見た木々が美しく、思わずカメラを向けた。◆息子の水疱瘡を見て、自分の幼稚園時代を思い出した。掻いて掻いて掻きまくり、なかなか治らなかったことはいまだに鮮明に覚えている。

(写真)【右上・右下】2階の教室の窓から撮影。日中の気温が摂氏12度くらい。教室の中にやわらかな陽の光が差し込み、意外と暖かい。【左下】同じく2階の教室の窓から。桜の木々。あと3ヵ月もすれば再び美しく花を咲かせるのであろう。本格的な寒さはこれからである。
写真1=木漏れ日・その1
PHOTO:(C)2003小島昭彦
写真2=2階の教室から
PHOTO:(C)2003小島昭彦
写真3=木漏れ日・その2
PHOTO:(C)2003小島昭彦

2003年12月21日 日曜日
■近頃喉をやられている。原因は煙草の煙だったり、石油ストーブだったり。学校の職員室もストーブがついているのはよいのだが換気が不十分だから、あっという間に咳き込んでしまう。◆息子の調子が思わしくない。どうも水疱瘡にかかったようである。結局豊田までゲーリー・カーを聴きに行くことはできずじまいだった。夜、ホテルへ電話。ハーモンと話す。「息子が水疱瘡にかかってしまって...」さて、英語で水疱瘡は何というのだろう。'chicken pox'であると知ってから電話したので、説明の苦労をせずに済んだ。◆ここのところできていなかったサイトの更新をまとめて行う。

2003年12月20日 土曜日■妻とルネこだいらへゲーリー・カーの演奏会に出かける。妻は今回の来日公演では、今日が唯一カーの演奏を聴ける日となった。終演後「明日も行きたい」とポツリ。ぼくも同感だ。もっとも明日は愛知県の豊田市。行くにはそれなりに心の準備がいる。子どもたちのこともあり、結局諦めることになりそうである。振り返ってみると、ゲーリー・カーの今回のプログラムは実によく練られた選曲で、本当に聴きごたえがあった。茅ヶ崎での演奏会は、個人的な思い入れがあるにしても、とりわけすばらしい、強く印象に残るものとなった。◆今日のアンコール曲は12月18日と同じ。◆18日に書き損なったが、プログラム最後の曲「天には栄え」を聴いてすぐ思い出したのが、『素晴らしき哉、人生!』("IT'S A WONDERFUL LIFE")であった。1946年製作、ジェイムズ・スチュワート主演によるアメリカ映画の傑作。絶望から立ち上がった主人公ジョージのもとに多くの友人や彼を慕う人々が集まってくる最後の感動的なシーンで聴かれるのがこの曲である。この作品はすでに20〜30回は見ているのだが、久しぶりにまた見たくなった。◆さて、夜は銀座・王子ホールで「ギンザめざましクラシックス」の公演。前半はチャイコフスキーばかり。後半はクリスマスに相応しい音楽を集めた。スペシャルゲストは辛島美登里。名曲「サイレント・イヴ」が聴けてうれしかった。K君、お疲れさま。

2003年12月19日 金曜日■学校では成績会議。これが終わると終業式に向け、クラスの生徒に渡す通知表や、大学等を受験する者のための調査書を作成しなければならない。大忙しである。◆それでも週末、ちょっとほっとする。ひと息入れてまた来週頑張ろう。

2003年12月18日 木曜日■銀座の王子ホールで、ゲーリー・カーのリサイタル。今日は最前列を陣取る。ここはカーのコントラバスによる歌を存分に味わうには、ホールの響きがやや硬すぎる。それでもカーの詩情あふれるメロディを楽しむことは難しいことではないが...。曲目は茅ヶ崎公演と基本的に同じ。最後のモーゼ幻想曲がクリスマスのメロディにかわっただけである。こうやって同じプログラムでカーを聴き重ねていくと、彼のプログラミングがいかに絶妙な構成をしているかを実感する。メンデルスゾーンの無言歌にしても、その5曲の配列は心憎いほど。見事である。カーのメンデルスゾーンは聴けば聴くほど味わい深く、日本のメロディでは、日本人でも真似できないような歌いぶりに感心する。クリスマス・メロディの「天には栄え」は最後のところでカーの抜群のテクニックも光り、圧倒された。終演後、ゲーリー、ハーモンに茅ヶ崎での写真、公演記録などを渡す。◆ところで、今日演奏会の前半でキーンという高音の何かハウリングでも起こしたかのような音が天井の方で聞こえ、それがずっと耳障りであった。(聴くところによると、あれは来場者の中に補聴器をつけていらっしゃる方がいてそれが原因だったとか。ご本人も気づいていなかったのかも...。)◆なお、アンコール曲は1)スケルツォ(ゲーンズ作曲) 2)鳥の歌(カタロニア民謡) 3)ガヴォット(ゾウとハエ)(ロレンツィーティ作曲) 4)ふるさと(岡野貞一作曲)であった。

2003年12月17日 水曜日
■ぼくの受け持ちのクラスは女子が圧倒的に多い。男子11名、女子28名という構成。球技大会ではソフトボールでその女子2チームが準決勝に進出したが、どちらも残念ながら敗退。生徒は負けても割とにこにこしている。負けず嫌いの生徒はいないのかなあ。ぼくはちょっと悔しかったね。相手はどちらも下級生だったんだから。◆さて、クリスマスが近づいてきた。グリーティング・カードは用意してあるのに何も書けていない。いつも間際になってしまう。過去何年か終わってから送ったりしていることも...。

2003年12月16日 火曜日
■学校では球技大会。わがクラスも何チームか勝ち進んでいるのだが、まだ応援に行けていない。3年A組の皆さん、ごめんなさい。昨日に引き続き、今日も授業がないお陰でその分成績処理の仕事に専念できた。天気に感謝しなくては。◆このところ娘の調子が悪く、発熱の後は身体のあちこちに発疹が見られたが、だいぶ落ち着いてきた様子。皆元気でいることが何よりも大事なことである。

2003年12月15日 月曜日■大きなイヴェントが終わり気が抜けたせいか、今朝は6時過ぎまで起きることができなかった(笑)。心地よい疲れ...。◆昨日のアンコール曲は、1)岡野貞一:「おぼろ月夜」 2)カタロニア民謡:「鳥の歌」 3)ゲーンズ:スケルツォ Op.12-2 4)岡野貞一:「ふるさと」。◆昨夜、終演後、ゲーリーたちをいつも行くお寿司屋さんに連れて行ったのだが、そこではちょうどフセイン元イラク大統領が拘束されたニュースが流れていて、皆思わずテレビの画面に釘付けになった。

2003年12月14日 日曜日■ゲイリー・カーの茅ヶ崎公演。リハーサルは1時間以上丁寧に行われる。楽屋では彼らの好きな煎餅のほか、味付け海苔に梅の香りがついたものを出した。さらにぼくは鍋、トースター、お椀などを持ち込み、家で妻が下ごしらえしておいた雑煮を彼らにご馳走した。まさか楽屋でこんなものが食べられるなんてと、喜んでくれたゲーリーとハーモン。ぼくもまさか楽屋でこのようなものを演奏家に出すことがあるとは夢にも思わなかったけど(笑)。久々に彼らが茅ヶ崎の大ホールで弾く。よい演奏会だった。それにしても無事終わりほっとする。おいでくださった皆様に感謝。◆本日のプログラムは以下の通り。メンデルスゾーン:無言歌集より5曲(Op.102-4, Op.102-5, Op.85-6, Op.85-1, Op.102-3)、マスネ:エレジー、フォーレ:ヴォカリーズ練習曲、夢のあとに、サン=サーンス:白鳥、ナンニー:カプリース第3番、ボッテシーニ:エレジー ニ長調、タランテラ イ短調、八洲秀章:さくら貝の歌、山田耕筰:赤とんぼ、多忠亮:宵待草、飯田三郎:ここに幸あり、服部良一:山寺の和尚さん、ストレイホーン:A Flower is a Lovesome Thing、Lush Life、ジロー:パリの空の下、パガニーニ:モーゼ幻想曲。 18年ぶりの茅ヶ崎でのステージ
PHOTO:(C)2003小島昭彦
(写真)2003年12月14日、茅ヶ崎市民文化会館大ホールにて。ゲイリー・カー、コントラバス・リサイタル。メンデルスゾーンの無言歌を演奏するカー。ピアノはハーモン・ルイス。

2003年12月13日 土曜日■出張で都内の某大学へ出かける。◆帰りにデパートに立ち寄る。お歳暮だのクリスマスだの、デパートも年末で客の財布の紐を緩ませようと必死である。◆クリスマスといえば、最近は日本でも自宅を電飾によって人目をひこうとするところが多くなってきたように思う。20年近く前、クリスマスの時期にロスアンジェルスを訪れた際、とりわけハリウッド周辺では派手なデコレーションで通行人を楽しませているのが印象的だった。その波が特にここ2、3年で、日本にも押し寄せてきている気がする。◆明日はいよいよゲーリー・カーの茅ヶ崎公演。会報の執筆で今夜は徹夜かもしれない。

2003年12月12日 金曜日
■娘が熱を出したので、夜、近くの保健医療センターへ連れて行く。わが家も順番に風邪をひいているような感じである。◆明後日はいよいよゲーリー・カーの茅ヶ崎公演である。当日発行する会報の執筆、準備をしなくては。この会報も今回No.198、No.199の2号が同時に出ることになる。手書きが中心の会報はいまどきめずらしいと言われ、その特色を貫こうと、ワープロを使う部分をできる限り避けるようにしている。書き始めて20年半、200号まであとわずかである。

2003年12月11日 木曜日
■今日は雨で肌寒い。◆東京オペラシティコンサートホールで、ゲーリー・カーと「ニッポン・ベース・バンド」、ハーモン・ルイス(オルガン&ピアノ)の共演を聴く。ゲーリーには2年半あまり会っていなかったが、とても元気そうでほっとする。髪もヒゲもずいぶん白くなったが、演奏旅行のタイトなスケジュールに振りまわされたり、あちこちの移動によるストレスがなくなった分、ずいぶんリラックスして日々を過ごせるとのことであった。ニッポン・ベース・バンドはN響の池松宏、同じくN響の市川雅典、藤森志保、南出信一、新日本フィルの森園康一、都筑道子の6人。ゲーリーは相変わらず余裕たっぷりの演奏。6人のメンバーも硬くならず、実に楽しそうに演奏していたので、聴き手も一緒に楽しませてもらった。中でもパガニーニの「モーゼ幻想曲」は圧巻。これはまさにゲーリーの独壇場。これだけのテクニック、豊かな音楽性を兼ね備えた演奏家はそうめったにはいない。茅ヶ崎でもこの曲は聴けるが、必ずやお客様にも大きな感動を与えるにちがいない。◆会場では、出演者のIさんやMさん、鳥取の主催者Nさん、招聘元の社員の方々といろいろな話ができた。また、楽屋を訪ね、ゲーリーとハーモンとも話をする時間が取れ、例の"A Flower Is A Lovesome Thing"についても訊いてきた。◆休憩時と終演後には茅ヶ崎公演のチケット前売りもさせていただく。当日はたくさんのお客様に来ていただきたいと切に願う。だってこんなにすばらしいコンサート、そうざらにはないですよ。

2003年12月10日 水曜日■ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番というと、ぼくはアルゲリッチがシャイーと協演したライヴ盤が以前から好きなのだが、今日聴いたニコライ・ルガンスキーのCDもすばらしくて感動した。ルガンスキーの名前はだいぶ前から聞いていたが、自分の認識が甘くて今までその演奏は聴き逃してきた。サカリ・オラモ指揮バーミンガム市交響楽団によるラフマニノフの第1番と第3番を収めたCD【WPCS-11568】は実にダイナミックで熱い演奏。曲が進むにつれ、テンションがどんどん上がっていくのがよくわかる。終楽章の畳みかけるようなコーダも好きだ。◆ゲーリー・カーの鳥取公演が終わり、主催者のNさんからメールをいただいた。楽しい公演になり、さすがゲーリーだとおっしゃっている。それは容易に想像できる。茅ヶ崎でもとびきり素晴らしい演奏を聴かせてくれるにちがいない。あと4日に迫った。

2003年12月9日 火曜日■期末試験が終わり、答案の採点である。たいへんだぁ。◆それからゲーリー・カーの公演準備もしなくては。◆ミッシャ・マイスキー ファンクラブの方では、本日までプラハ放送交響楽団東京公演・大阪公演の先行予約を受け付けた。シューマンとドヴォルザークのチェロ協奏曲が1回の公演で聴けるのは贅沢だなあ。でもぼくはショスタコーヴィチの1番が聴きたかったな。◆先日タワーレコードで買ってきたCDを聴く。いいものがいくつかある。また機会を改めて記そう。

2003年12月8日 月曜日
■新宿にある病院へ通院。夕方試験問題の印刷をしに学校へ戻る。期末試験は明日までである。◆夜、茅ヶ崎市楽友協会事務局へ。ゲーリー・カーのリサイタルの打ち合わせ。まだ思うように売上げは伸びていない。ホールのキャパが1400と、大きすぎるのも問題である。茅ヶ崎にも紀尾井ホール程度の大きさのホールがあればいいのに、と常々思う。

2003年12月7日 日曜日■期末試験の問題がまだ完成していないため、のんびり過ごすことのできない1日であった。夜、NHK教育テレビの『芸術劇場』を見る。今年7月のヴェルビエ音楽祭のライヴ。ピアニストの競演というから、軽い気持ちでビデオ録りしていたのだが、途中、音楽祭用の臨時オーケストラが登場してビックリ。マイスキーがいるではないか!さらにクレーメル以下、レーピン、サラ・チャン、テツラフ、グリンゴルツ、シトコヴェツキー、バシュメット、今井信子、ペルガメンシコフらがいる。これはすごい!思わず見入ってしまい、仕事どころではなくなってしまった。

2003年12月6日 土曜日
■週の半ばあたりから風邪にやられ、咳が出る。昨日かかりつけの医者に行って薬をもらい、少しずつ治まってきたが、気をつけなければいけない。何しろ来週はゲーリー・カーの東京での演奏会に出かけるのだから...。◆知人、友人からずいぶんチケットの申込みを戴いた。ほんとうにありがたいことである。公演チケットを、カーのすばらしさを知っている友だちに勧めるのは、実はどうってことはない。相手は暇とチケット代さえあれば、まず間違いなく来てくれるからである。苦労するのは聴いたことのない人への勧誘である。カーの演奏を知らない人には、最後は「騙されたと思って聴いてみてよ」というほかない。「つまらなかったらチケット代金をお返します」という台詞も用意してある。(「騙されたと思って食べてみな」と言われて食べたらまんまと騙されたという、ビートたけしのブラックジョークがかつてあったが、こちらは断じてそんなことはない。)◆コントラバスという楽器に対する先入観からか、ゲーリー・カーという演奏家がどれほどすばらしい腕と音楽性の持ち主であるかを推し量ってもらうのは至難のわざである。カーの生演奏はこれからは滅多に聴けないだろう。何しろ公式のコンサート活動から引退している人が特別に日本公演を行うのだから。あと1週間、とにかく押し売りに徹しよう。会場が熱い拍手で沸くのが楽しみである。◆12月14日(日)17時半開演のゲイリー・カー茅ヶ崎公演にご関心のある方、まずはここをご覧いただき、次にメールでお問い合わせください。

2003年12月5日 金曜日■学校では期末試験が行われている。生徒にとっては嫌な時期である。学生時代、一刻も早くこの「試験地獄」から抜け出したいと思っていた。試験準備が結局「一夜漬け」になってしまって、夜中に思わず眠ってしまった経験も何度かある。BGMによいだろうと思って選んで流していたクラシック音楽に夢中になりすぎ、それがBGMにとどまらなかったことも。授業はどちらかといえば真面目に受けていた方だと思うが、試験準備を計画的に進めることができたことはほとんどなかった(苦笑)。◆今は試験問題を作り、採点する側に回った。時代が変わってもあのころの自分と同じような生徒は少なくない。苦しかった青春時代を思い出し、懐かしいと思う。過去の自分のことはさておいて、今、生徒に対しては案外手厳しく接しているのかもなあ...。

2003年12月4日 木曜日
■マイスキーが来年6月にプラハ放送交響楽団と来日し、ドヴォルザークやシューマンの協奏曲を演奏する。ファンクラブの会員に送る公演案内を急いで作る。夕方発送。週末までに皆様のお手許に届くとよいのだが。◆ゲイリー・カー茅ヶ崎公演のチケット申込みの連絡があちこちから入る。先日、知人・友人に「お願い」の手紙を出したのだが、何人もの方から来て下さる旨のご返事をいただき、嬉しさで涙が出そうである。(あと少しで出ますのでまだの方、ぜひぜひよろしくお願いいたします。m(_ _)m)◆ところで、自分とよく似ている人を見てニヤリとしてしまうことがある。人から「○○さんと小島さんってよく似てるね」と言われて、「そう?」と返事をしながら、内心「そうかなあ?」と納得しなかったり、「なんであの人と一緒にされなくちゃいけないの?」とムッとしたりすることは何度かあったが、さすがに自分でも「あれまあ」と驚いてしまうと、あとはニヤニヤするだけ。思わず観察してしまう。昨日のイギリス室内管弦楽団のヴィオラのおじさんはどう見ても自分とよく似ていた。体格、眼鏡、ヒゲ。ぼくは2階の高い席から見ていたので、実際近くの席で見たらどうってことなかったのかもしれないが、横顔も同じような形をしていて、ついつい何度も見入ってしまった。演奏中、サラ・チャンがいないとき、弾いていないときはときどき視線はそちらへ...。もっともあちらは楽器が弾ける。あちらは明らかに100キロを超えている。あちらは客席にいるこちらの存在には気づいていない。・・・・・・終演後、楽屋口へ行って声をかけてみようかと思ったが、さすがにそれはやめておいた。お名前は存じ上げませんが、どうぞお元気でご活躍を。

2003年12月3日 水曜日■サントリーホールでサラ・チャン(ヴァイオリン)とイギリス室内管弦楽団による演奏会を聴く。指揮はアイザック・スターンの子息、デイヴィッド・スターン。前半にベートーヴェンの「エグモント」序曲、ドヴォルザークの『ロマンス』ヘ長調、サラサーテの『カルメン幻想曲』、後半にファリャのバレエ『恋は魔術師』、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番というプログラム。サラ・チャンはベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ニューヨーク・フィルハーモニック、フィラデルフィア管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管など世界のトップ・オケとの協演を経験しているだけのことはあり、聴き手をぐいっとひきよせるものが演奏の中に秘められている。特に高音域での哀愁を帯びた美しい音色が印象的である。すばらしいテクニックは前半のサラサーテで存分に披露されていたが、彼女の持ち味がもっともよく発揮されたのは、やはり最後のブルッフのコンチェルトであったと思う。それまでいくぶん物足りなく感じていた中低音域の響きの豊かさも、ここでは心ゆくまで会場に広がって、彼女の音楽家としての才能を改めて実感したのであった。イギリス室内管弦楽団のサポートも万全。40人ほどのオケがソロをしっかり支えるべく、安定感溢れるサウンドを聴かせていた。アンコールはバッハの『G線上のアリア』とエルガーの『愛の挨拶』。

2003年12月2日 火曜日
■夕方、久しぶりに横浜のタワーレコードに立ち寄り、前々から欲しかったCDとDVDを購入する。カルロス・クライバーのまさに待望の正規盤による新譜であるベートーヴェンの交響曲第6番「田園」(バイエルン国立管弦楽団を指揮、1983年11月7日のライヴ録音)、ギル・シャハムのフォーレ作品集、マリー・ルイーズ・ノイネッカーのホルン・ソロによるベートーヴェン、シューマン、ブラームスなどの作品集ほか。一方、HMVは店舗が改装され、クラシックの売り場が移動していた。行ってみると売り場面積が小さくなり、在庫も大幅に減らされていてがっかり。新譜こそきちんと揃えて置かれているが、あそこまで量を減らされてしまうと、店内を見る楽しみはなくなってしまう。

2003年12月1日 月曜日■朝から晩まで雨で寒々しい1日。◆今日から12月。今年もあと1ヶ月を残すのみとなった。それにしても1年がはやすぎる。やりたいこと、やらなければならないことをたくさん残しつつ2004年へ...。(えっ、まだ大晦日ではないって?)(やることやれって?)...ごめんなさい...。(逃げろっ!___zzzzz)