|
ついに登場!本邦初45PSマシン!!
コイツを既成事実に、クォーターのパワー自主規制値が決まったのです。
SUZUKIファクトリーカラーのフルカウル(ロアカウルはオプション)から覗く
フレームは、紛う事なき待望の「アルミ」ダブルクレードル。
とにかくもう初物づくしで、正直、ライバルたちは後方へと一気にかすみ、
他メーカーさんの開発陣も、相当なハッパをかけられたことでしょう。
レーサーからのメカ的なフィードバックは、当然それまでにもありました。
TZからRZへ、NRからVTへ、NSからMVXへ。
でも当時、特に外装関係は、なかなかレーサーだと言い切れるまでにはなって
いませんでした。
いろんな規制もあったし・・・。
SUZUKIに限らず、当局の認可を得るために奔走された各メーカーご担当者の
ご苦労、ご足労には、一バイク乗りとして心から感謝しています。
そりゃまあ・・・今見れば、当のガンマだって微妙なスタイリングではあり
ますが、同じコンセプト上のライバルマシンに比べれば、そのアピアランスは
頭二つぐらい飛び出たインパクトで、本当にセンセーショナルなものでした。
3000rpm以下ではピクリともしないタコメーターや、素っ気ないほどのインジ
ケーター、サイレンサーが別体となったチャンバー型のエキゾースト、16
インチのホイールに履く純正タイヤは、ミシュラン。
お金をかけるべきところにはキッチリかけ、省けるところには必要以上の
こだわりを持ち込まない。
そんな考え方自体が、レーサーと同じ方向性。
パフォーマンス一辺倒の走り屋たちの心を、まさに鷲づかみでした。
後にSBS仕様として赤いアッパーカウルが登場。そしてわずかにスラントした
アッパーカウルにスポンサーカラーを纏ったイエローが追加。
赤ガンマ、青ガンマ、黄ガンマの揃い踏みとなりました。
ちなみにコイツ、RG250Wという名で輸出仕様もありました。
国内仕様とほぼ同一のスペックでしたが、実利を好む海外市場へのモデル
らしく、フロントブレーキがシングルディスクなのが見分けるポイントです。
(たぶん、もう一生見かけることは無いでしょうが。)
SUZUKIは水冷化されたモデルに、W(Water cooledの頭文字?)をつける
慣習が時折見られます。例えばGSX400FWとか、GSX-R750Wとか。
コレもやっぱりそうなんでしょう。
ただ、RG250Eの水冷化マシンだよ!と考えると、アオ虫がサナギをキャンセル
してチョウチョに変わっちゃったようなメタモルフォーゼぶりですねぇ。
途中にサナギ的なマシンがあってもよかったんでしょうか?
例えば、WOLFのようなモデルが・・・。
いやいや、それだとデビューの衝撃は薄まっていたことでしょう。
やっぱり、無くて正解だったのです!
もちろん、知り合いや先輩方がこの過激なマシンを放っておくわけは無く、
一台、また一台と、周りにガンマが増えていきました。
RZに比べて甲高いエキゾーストノート、フル加速時の煙幕にしびれました。
でも、決して乗りやすくはありません。
低回転域では、すぐにかぶってました。後期モデルでSAECを装備して、若干
緩和されていきましたけどね。
そして、VT250FE、NS250R、TZR250の市場参入に合わせて、少しずつガンマが
減っていったような覚えがあります。
生まれながらに、栄光という名を課せられたバイク。
2サイクルといえばRZの時代。
突きつけられたのは、市場を揺るがすほどのドラスティックなコンセプト。
今も昔もSUZUKIの姿勢には、ほんとに頭が下がります。
そして2サイクル無き今、ガンマの名は役割を終えたのでしょうか?
ガンマ=2スト・・・ではなく、ガンマ=ゲライロ(栄光)なのであれば、
いつか再び、ガンマスピリットが私たちを魅了してくれることでしょう。
この四半世紀。
レプリカマシンを語る上で、コイツの存在は避けて通れぬ道しるべなのです。
SUZUKI RG250ガンマ
水冷2サイクル2気筒パワーリードバルブ247cc
45PS/8500rpm 3.8kg-m/8000rpm
100/90-16,100/90-18 131kg
1983年 460,000円
|